時空 †「───ようこそ、常棲館へ」 「此の店は万物に生まれる”歪み”の中に存在する。此処にいらっしゃったってこたぁ、あんたも、”そう”なんだ」 「はははッ、莫迦にしてもらっちゃあ困るなァ。俺にはこの場所しかねえもんでな。易々と奪われるわけにはいかんのさ」 時が止まっているんだ。 この場所は、このちいさな部屋は、常世も現世も関係のない空間だ。 あゝ、此処だけは。 概要 †時空 は,『何処にでも在る歪み』の中に存在する人物。 この設定記事は,「退魔神学園wikiキャラクタテンプレートVer0.5」に準拠。 設定情報 †
被認知情報 †被認知情報基礎リスト †
外見 †黒地に絣柄の浴衣を身に纏い,ベージュのハットを被っている。(右の画像を参照) 容姿は華奢な少年のそれだが,色々な事に疲れているような雰囲気を纏っており,それが浴衣や帽子と同じくらい,似合ってしまっている。話しかけるのに少し戸惑ってしまうような,どこか幽玄とした存在感がある。
呼称 †店に来る者に自ら名を教えない為(訊かれれば答える),基本的に「店主さん」と呼ばれる事が多い。一部の人からは「歪(ひずみ)」と呼ばれている。 口調 †誰にでも砕けた口調で話すが,特定の人物には敬語を使う。やや荒めの男口調で,厳しいが,どこか甘さのある話し方をする。 一人称は「俺」。二人称は基本的に「あんた」「〜〜の旦那」「〜〜の嬢ちゃん」であり,あまりひとの名前を呼ばない。必要な場合はフルネームを呼び捨てで呼ぶ。 振る舞い †落ち着いており,物腰は柔らかだが,まるで突き放すような言葉をよく吐く。少年の容姿に似使わぬ言動をとる。 仕種のひとつひとつにどこか品があり,そのすべてから艶然とした色香が漂う。 人格情報 †人格情報基礎リスト †
環境・地位・財産 †彼の持ち得る財産は,今の所常棲館以外に無い。家族環境や出身地など,詳細が判らない事が数々とある。 大冥府帝国にて,帝国政府下院に議員として登録されている。下院は上院(元老院)程ではないにしろ収入は非常に安定しており,相当な額を所有していて可笑しくない筈なのだが,彼がそれを使った事は一切なく,何処に在るのかも判らない。 性格 †物事を冷静に捉え,甘い声色で突き放すように厳しい事を云う。優しいひとではないが,情に厚いひと。 他人と深く関わる事を避けているが,何かと自分よりも他人に大事を置きたがる。借りを作りたがらない。『続いていく関係』というものを恐れている。 ややお節介であり,世話を焼きたがるところもある。本人はそれを「治さなければならない箇所」と云っている。 性悪説を信じている。そのうえで「ひと」というものを愛し,慈しんでいる。 生活 †常棲館から動く事は殆どない。誰かが訪れるのをぼんやりと待って過ごしている。 ”正常な空間”に存在する事を許されない為,外に出る事が出来ないが,逆に”歪んでいる空間”でなら存在できる為,どこか歪みの生じている場所へ足を運んだりしている。それは大冥府帝国の”一部”であったり,王立退魔神学園であったりする。基本的に,殆どの歪みは彼が手を出さずとも勝手に”修正”されるようなものであり,彼が外出可能な場所はほんとうにごく僅かである。だが,それに対して不満は一切ない。 常棲館という空間は時間が静止しており,さらに彼自身も『時間が静止している』為,空腹や喉の渇きを感じる事はない。 常棲館 †常棲館(ひせいかん)とは,彼が営む店の事である。また,彼が店主であり,唯一の住人である。 入り口は長い暖簾に覆われており,中がどうなっているのか判らない。暖簾には大きく「常棲館」と書かれているが,よく見ると,夥しい数のちいさな漢字が群がってその文字を形成している。 三畳の狭い店内は,電球がひとつぶら下がっている以外に灯りはない。正面奥の板壁には,真っ黒な何かが大きな額縁の中にある。その黒は「色」ではなく,まるで向こう側に手を突っ込めそうな空虚感を感じさせる闇であり,ただならない奥行きがある。この”絵”は見る者によって感じ方が違うと云う。果実が熟れたような甘い匂いと,古い畳の匂いが,渾然一体となって店の中に立ち込めている。記憶にない懐かしさのようなものを感じると,訪れた者達は云うのだ。店の中央には小さなちゃぶ台と,座布団が二枚敷かれている。店内の壁際には桐の小引き出しがずらりと並び,引き出しの上に引き出しをいくつか重ね,大きな箪笥のようになっている。 訪れた客がひとならば,そのひとに必要な,適切な処置を行う。それは個人によって方法がまったく違う場合もあれば,同じ場合もある。処置を行う前に『下調べ』をする必要があるらしい。 訪れた客が空間や時間といった概念的なものならば,同じように然るべき処置を施す。 常棲館は何処にも存在しないが,万物に生まれる”歪み”の中でなら,何処へでも現れる事が出来る。時間の歪み,空間の歪み,感情の歪み───ありとあらゆる歪みに,常棲館は現れる。この店を必要とするべき人物の前に,突如として現れるのだ。 人間関係 †彼と関わったのは,「常棲館」に訪れた客と,帝国政府に所属している議員の中でもごくごく一部の人物だけである。 退魔神学園に訪れる時は,他人と普通に話したり笑ったりするが,何処か一線を引いているように見える。 生い立ち †(執筆中) 戦闘情報 †絶対的能力表 †
学園戦闘基礎能力表 †
資質 †やや運動不足で不健康な,中学生男子の人間と同等レベル。魔法は素質すらなく,一切使う事が出来ない。 彼が常棲館で行っている事すべては,魔法や魔術,超能力といった異能力とは一切関係なく,純粋な彼の『特技』なのだ。他のひとには出来ないが,彼はたまたまできたというだけの,特技なのである。 戦闘スタイル †そもそも戦う事が出来ない。しかし,非常に頭が切れる為,作戦を考えたり,前線で戦う者達のバックアップをとる事は出来る。自ら戦闘に関わったりはしないが,頼まれればやる,というスタンス。 時空という『歪み』について †(執筆中) 更新履歴 †
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