第8話『衣緒』




時は11月末日
倉木の山には深い霧がかかり暗雲が立ち込めていた
「鈴菜!!」
倉木の若き当主羽山は恋人である鈴菜が姿を消すのを
ただ黙って見ているしかなかった…
「大丈夫だ水菜…必ず鈴菜は取り戻してみせる!」

時は遡り10月
「どう言う事ですか一平さん…葉月が」
羽山は倉木家の専属医師である春川一平と密談を交わしていた
「えぇ間違いありません
 そう、あれは今から約15年前の事」
一平は淡々と話を続ける
町で噂になっていた仏の像があったのですが、それがある日突然悪魔の顔に
なった事件があったのです。
今でもその像は地下に封印されていますが、恐らくあれは
「穢れ」が乗り移ったのではないか…と
そしてその日、偶然にも東家では双子の赤ん坊の出産が終わった所でした。
しかしその姉の方は身体能力が極端に低く、一人で動く事さえままならない始末…
当時の当主である善次郎様のいいつけでその子は悪魔の子の断定され
薬を飲まされわずか5日間でこの世を去りました
その遺体は焼かれる事なく、悪魔の像と化した仏像と共に埋蔵される事に
そう…その子こそが本当の

その時の羽山は、それがこれから起こる事件の原因となる事は知る由も無かった



------------11月の週末、東家にて
「今回は〜伊織ちゃんと〜葉月の二人で行ってきま〜す」
「何で二人なんだよっ
 初美が留守番なのは分かるけど、衣緒と知美も一緒だろっ」
「だってだって〜二人だけのバカンスがいいんだもん〜」
「伊織、遊びに行く訳じゃないんだ
 一応宗家の当主のじきじきの呼び出しなんだからねっ」
葉月は何時もの様に伊織に対して怒り口調で話していた。

「春川さん〜そう言えば〜二人で帰るのって久しぶりですよね〜」
葉月付きのメイドとして本家である倉木家から奉公に来ている
春川知美に鼻の下が伸びっぱなしなのが、東家長男の衣緒である
「うふふふ〜お兄さん帰る〜なんて、すっかり本家が実家みたいですね〜」
初美が嬉しそうに冷かす
「ええっそう言うつもりで言った訳じゃ〜照れ照れ」
衣緒はすっかり知美とは夫婦気取りであった
「あーお嬢様〜倉木の山の行くのですから女の子らしい服を
 着て行って下さいね〜」
一方知美は衣緒のそんな気持ちも知らず、葉月の世話に没頭していた
「なんでわざわざ女らしいカッコしなきゃならないのさー」
「はい〜旦那様の趣味です〜」
「旦那様の趣味って…あの男は知美に何命令してんだっまったく」
ブツブツ文句を言いいながらも従う葉月はやはり倉木の一族であった

「じゃ初美〜しばらく帰って来れないけど、ご飯ちゃんと食べるんだよっ
 歯もちゃんと磨くんだよっ
 服も毎日着替えるんだよ分かったね」
葉月はまるで子供を心配するかの様に姉である初美に色々言っていく
「大丈夫だよ葉月ちゃんっミコトちゃんが泊まりに来てくれるから〜」
初美は何時もと変わらず、葉月に言葉を返した
「えーとじゃ戸締りだけは忘れずにねっ
 夜中出歩いちゃダメだよっ
 男を家に入れるのもダメだからねっ」
葉月は初美が心配で心配で溜まらないのか、心配の言葉が終わらない
「はいはい、葉月ちゃんが帰って来るまでいい子で待ってから
 そのかわり、帰って来たらいっぱい甘えさせてもらうからね〜」
初美は葉月の気持ちを察して言葉を返すのであった
「あーはいはい、行くわよ葉月ー」
痺れを切らした伊織が葉月の背中を押し知美が運転する車に乗せた
葉月は車の窓からも初美に色々言葉を続けのだった

「あー心配だー心配だー
 あっそうだっミコトに電話電話」
ピポパと葉月が携帯をかけようとしたしたが、伊織がそれを止める
「あのねー葉月ったかだか数日家を空けるだけでそんなに騒いでたら
 いざ別々に暮らすようになったら大変よっ」
こう言う時の伊織は流石長女なのか、説得力がある
「…ボクと初美が別々に暮らす…ありえないな
 ボクは初美と一生一緒に暮らすんだ!!」
「…ふー
 あのねー葉月、おでこちゃんはともかく、
 葉月だって何時か結婚して家出るから分かんないんだからーねっ
 少しはおでこちゃん離れ考えなさいっ」
「そーなったら、彼にも一緒に暮らして貰う」
葉月の一言が3人を驚かせる
「彼氏居るのか!!」
衣緒が、知美が、そして伊織が葉月に迫る!
「えーと…だから、もしもそーなったらの話だろっ
 別に本気で結婚とか考えてる訳じゃ」
「そうなんですか〜葉月お嬢様にも恋人がいらっしゃったんですか〜」
「葉月の事だから、尻に惹きまくってるんだろうな
 相手もかわいそうだ〜」
「ふふふ、それ東くんが言えた事じゃないですよね〜」
運転中の知美が衣緒に強烈な突っ込みをする
それもそうだろう、現に女に運転させてる情けない男なのだから

「葉月に恋人…葉月に男…葉月が男と寝る…
 あーーーん伊織ちゃんそんな事になったら死んじゃう〜〜」
「死ぬならボクは止めやしない
 ボクの人生だ決めるのはボクだ」
「あーん葉月〜〜そんな事言わないでよ〜
 伊織ちゃんの事捨てないで〜〜〜」
もう泣いてすがるしかない伊織は少し可哀想にも見えた
「まっ…そうだな
 しばらくは一緒に居てやるよ…伊織の元にさ」
「葉月〜〜〜」
瞳をうるわせながら抱きつく伊織だったが、葉月もそれを受け止めた
「まっ伊織はボクの…一応パートナーだしなっ」
「葉月〜〜一生貴方について行くわ〜〜」
とても姉妹の会話には聞こえなかったが
車の運転席と助手席、得に助手席の彼にとってはそんな事より
愛する知美との会話を続かせる事で精一杯だった
「春川さん知ってますか〜実はシマウマの縞模様って〜」
「それ、こないだヤミビアの泉でやってましたね」
「あ〜僕って何でこんなに会話が下手なんだ〜〜」
ちなみに衣緒は本の虫だけあってTV番組は見たりはしない
たまたま言う事言う事がひたすら知美が見てる番組で扱われた事に被るのだ
それはそれで、すごい良い相性だと思うのだが…
それを衣緒が気づく事は、まず…無いだろう
「じゃこれ知ってます〜釧路湿原には〜」
「こないだNHKの番組で見ました〜」
衣緒の苦悩は続く









--------倉木の山
「大変だ〜山火事が山火事が〜〜」
「止めておけ、羽山っ幾らお前でもこの火の中ではただでは済まんぞ」
羽山を止めるのは、羽山の元彼女である千賀子であった。
千賀子は羽山達とは違う宗派から彼らの護衛のために回された
エージェントであり、今ではすっかり羽山のボディーガードである
「しかし千賀子!あそこには鈴菜が居るんだ!早く助けないと」
「多分大丈夫でしょう」
渋い声で羽山を諌めるのは春川一平その人であった。
「もう少ししたら、娘が葉月お嬢様を連れて帰ってきます
 話はそれからでも遅くはありますまい」
「一平さん…その葉月と言うのは例の?」
千賀子は少し気になるのか、葉月の事を一平に聞いた






「参りましたね〜何処も彼処も通行止めみたいです〜
 どうしましょうか葉月お嬢様〜」
車を運転する知美はとろくさい声で葉月に指示を煽った
「そうだね、とりあえず行こう」
「だから葉月ー通行止めだって」
伊織が突っ込むが葉月は無視して続けた
「とりあえず知美、倉木の山まで最短距離で進むんだ
 通行止めの看板は全て無視していい」
「はい、了解しました
 少し飛ばしますので、しっかりつかまってて下さいね」
「任せたよ知美」
葉月の号令で知美の運転する車は最高速のスピードで走り抜けた
「って、あーーー事故るって〜〜〜」
「大丈夫、知美はこう見えても、米国でA級ライセンスの所持者だから」
「ホントなの!春川さんすごい〜〜」
「(嘘だけどな)」
葉月は舌を出して笑った



「この峠を抜けると直なんですが〜」
ドカっ
知美の運転する車が見えない壁に押し戻される
「ど〜したんでしょう」
一同は車から降りる
「これは…結界か?何故こんな物がこんな所に」
「やっぱり山の祟りなんだ〜帰ろうよ〜」
ただ一人の男である衣緒がこのざまではと…
「フフフフハハハハハーーーここはリリスちゃんの出番ねっ!!」
何時の間にか変身していた伊織
「リリス何とかなりそうか?」
あたかもあたり前の様に接する葉月とまったく驚かない知美を後目に
衣緒だけが大声をあげる
「だっておかしいだろー何で伊織がこんな変なかっこしてるのさー
 って二人ともまったく驚いてないしーーー」
ギャギャー五月蝿い衣緒
「五月蝿い黙れ」
と葉月が衣緒に手刀一発気絶させる
「そうね〜ここは〜ララ出番よ〜」
「はいリリス」
リリスは巨大な本テスタメントイヴを開き詠唱する
「はいドロシー出番よんっ」
リリスが呼び出したのは魔術師の世界の天才?魔術師
ドロッセルハウストであった
ドロッセルハウストは衣緒の体に憑依し、難なく結界を解く
「(やっぱり、ドロシーは衣緒を使うんだ)」と葉月が納得する

結界を抜けた4人を待って居たのは…
「止まって知美!」
急ブレーキで衣緒も目を覚ます
「いたたたた…えーと僕は何を…
 ってアレはっ」
そこで衣緒が目にしたのは葉月そっくりの少女と対峙する葉月達の姿であった
「何で葉月がもう一人居るのよ…」
流石のリリスも驚いた
「彼女は…」と知美が指を咥えて考えこむ

「キミは誰だっ
 どうしてボクと同じ姿をしている
 さっきの結界もキミが作ったのか!
 答えろ!!」
葉月は大声で怒鳴りつけるも…
「忘れたの葉月ちゃん…私よ初美よ」
!!葉月は驚愕した
「ふざけるな!よりにもよって初美を語るなんて許せない!」
葉月は相手が物の怪か何かだと信じる事で刀を抜こうとした…が
「(なっソーマが発動しないっ!)」
葉月のナイフのソーマが発動しない…
「何を怖い顔してるの…迎えに来たのよ葉月ちゃん
 忘れたの…わたしは貴方の双子の姉
 倉木初美よ」
「倉木…だとっ」葉月は驚きを隠せない
そう、この時まだ葉月は自分が何者であるのか誰の子なのかを知らないのだから

「倉木初美…そうですか貴方があの初美さんでしたか」
知美が臆する事無く続ける
「だって本当の初美は赤ん坊の頃に」
衣緒が何かを言いかけるが…
「衣緒っ本当の初美って何だよ!
 初美は、ボクのお姉ちゃんただ一人だろっ!衣緒!!」
葉月は勢いに任せて衣緒を攻め立てる
「それは…僕は…言っちゃダメなんだよ」
葉月は衣緒の寝首を掴み聞き出そうとするが…


ふーんなるなるほど…
リリスは思考する
ララ、彼女別の世界の人間では無いわよね
はい、間違い無くこの世界の人間です…ただ
ただ何?
恐らく彼女は何者かに取り憑かれてる可能性があります
召依に近い感じよね
はい、恐らくは
しかしその内包するエネルギーは…

葉月達一同の前に倉木の当主羽山が駆けつける
羽山の後をついて来た水菜は直に葉月に抱きつく
「水菜…それに羽山…さんまで」と葉月
「話は後だ
 やっと見つけたぞ!鈴菜を返してもらう!!」
羽山は拳に霊気を溜め一気に放つ
パシャーンと音が山に鳴り響く
「やはりな、コレくらいじゃびくともしないかっ」
「ちょっと待て!相手は普通の人間だぞ!そんな事したら」
と羽山に突っ込む葉月だが、さっき刀で斬ろうと誰だっけ?と言いたくなる

「ふふふ羽山浩一…現倉木の当主
 だが所詮この程度か笑わせる
 お前じゃ私達の夫にはなれんな
 うふふそうでしょ葉月ちゃん」
初美を名乗る少女は不適な笑みを浮かべる
「葉月、とりあえず俺が正面からぶち当たる
 お前はその隙に鈴菜に取り憑いた穢れの意識体を引き離すんだ」
羽山は葉月に指示を出すが
「ちょっまて、穢れの意識体?鈴菜に取り憑く…」
「説明してる時間は無いんだっ今は一刻を争うんだ!」
「…分かった、そのかわり後で説明してもらうからね!」
二人はアイコンタクトで互いの位置を確認し作戦に移る
「でや〜〜〜」
羽山のパンチが一瞬結界を解く
「は〜〜〜はっ!!」
葉月の陰陽印が少女を吹き飛ばすっ

「葉月スゴ〜何時の間にあんな技を」
とリリスちゃんが冷静に突っ込む
「あの技は代々倉木の一族に伝わる陰陽道の一つです
 葉月お嬢様は剣術の他に陰陽道の教えも幼少期から受けているんです」
と知美が解説するが
え?そうなの?僕何も知らないんですけど…と衣緒は蚊帳の外

「鈴菜しっかりしろ鈴菜」
羽山は少女の体を揺さぶり鈴菜の名を叫び続ける
少女の目が一瞬光る
その瞬間羽山は数メートル吹き飛ばされるが、葉月がそれを受け止め助ける
恐らくそのまま飛ばされれば即死だっただろう
「ふふふはははは
 この体はもう私の物よ
 所詮他所の物の血が入った体だもの
 本家の正式な後継者に使ってもらえるなら本望でしょ」
その言葉を聞き、水菜が少女の元に歩き出す
「水菜危ない!近づいちゃダメだ!」
葉月は水菜を心配し叫ぶ
「いや待て、水菜なら…鈴菜を戻せるかもしれん」
と羽山は水菜の不思議な力に賭けてみた

…ちゃ…ん
声に成らない声で鈴菜を呼ぶ水菜
「やめろ…うっ
 やめるんだ
 頭が…くそっ
 双子の片割れかっ
 くっ
 近づくな…それ以上近づいたらこの体を破壊するぞ」
水菜に脅える少女
その時だった
「それは不可能だな
 お前は倉木鈴菜の体を寄り代にしなければ動く事も出来無い
 そう、所詮は呪縛霊さっ」
「千賀子!お前…」
そう、そこに現れたのは沢口千賀子その人だった。
千賀子は倉木家とは反する一族の一派ではあったが、
現在では羽山の存在を必要とする一族の長の名により
羽山護衛の任務に着いていた
「羽山
 あたしが言うのもなんだけど、キスでもしてやりな
 そーすりゃ、寝起きが悪い鈴菜でも目覚ますだろ
 そしたら後は、あたしらの出番って訳さ」
と言葉が終わるか否かで葉月の方を見つめる千賀子

「大丈夫だったかい、衣緒」
千賀子が衣緒がお気に入りなので、直に衣緒の元へ行く

「鈴菜待ってろ今行くからな…」
羽山を意を決して少女に近づく
「来ないで…お願い浩一来ないで
 うぅ…この子は私達の…本当の…妹なの…だから
 うわーーーーーー」
一瞬鈴菜が顔を出すが
少女は全身から気を発しその場から姿を眩ませた…
「鈴菜ーーーーーー!!」
羽山の叫びが山の木魂するのであった…


「…とりあえず、話を聞こうか羽山浩一」
葉月の目は据わっていた
「…とにかく、今は陽も暮れた…今からじゃ探そうにも
 逆にこっちが遭難する可能性も高い…」
羽山は恐らく穢れの意識体が憑依してるウチは鈴菜は無事だと踏んだ
「とりあえず、町の旅館で休もう
 お前達も長旅で疲れただろ
 それに水菜も疲れきってる様だしな」
羽山は鈴菜と同じく大切な水菜を思い、今日は休む事にした
「何故倉木の家には行かないんだ?」
「入れないんだ…」
「結界…か?」
「そう言えば、お前達どうやって結界を越えたんだ?
 あの結界は俺と一平さん達霊妙師数人がかりでやっと解いたんだぞ?」
「…まーね、裏技かな…なっ衣緒」
と葉月は少し笑いながら、からかい半分で衣緒に言った

とりあえず何から話そうか…

羽山は葉月に真実を打ち明けるべきか悩んだ挙句、
今回の事件の経緯のみを話す事にした
だが葉月はそれでは納得しなかった
何故彼女が初美と名乗ったのか…それが気がかりだった




------------深夜
「行くよリリス」
「りょーかいっ」
「ここから先はボクらの仕事だ、当主様には悪いがボクは確かめたいんだ
 ボクは知りたいんだ、本当の事を
 …って知美!何でキミまで」
「はい、葉月お嬢様のお付きが私の使命ですから、
 何処までもお供させていただきます」
知美は慢心の笑顔で葉月に言った。
こう言う時の知美は何を言っても聞かない事は葉月はよく知って居た
「春川さん〜やっぱり止めましょうよ〜危険ですよ〜」
情けなく付いてくる足手まといの衣緒…
「安心しろ葉月、衣緒は私が守る」
何故か千賀子も一緒に来て…
「はー(深いため息)
 まーしかたが無い、どんな事があってもボクの言う事を聞く
 危なくなったら直に逃げる、守れるなら付いてきな」
そう言いながらも少し安心感を持つ葉月であった

「遅いぞお前達」
「羽山…さん
 やっぱりあんたも来たんだ」
「今度は気絶させられる前に出たんでね」
「ふふ…だな」と葉月が笑顔で答える
「どうしても知りたいようだな
 何故彼女が自分を初美だと名乗ったのか…
 それも運命か
 葉月、俺はお前みたいに素直に真っ直ぐに生きるやつは昔は嫌いだった
 でもな、今は好きだぜ、そう言う生き方」
「…まーあんたの事は当主としては認めてやるよ
 ただ、男としてはまだまだだがな」
と少し悪戯娘の表情で羽山をからかう葉月の顔は少し嬉しそうだった

一同は月明かりの中、倉木の家を目指した












ごそごそごそ
「疲れたなの〜もうお休みしたいなのっ」
「ミルカちゃん…う〜んラスカレスの背中で休んでなさい」
「ふふふふ葉月ちゃん!今日こそ男の正体を掴んでやるんだから!」
と意気込む初美達一行…
ミコトは手にビデオカメラを
初美は証拠写真のためのカメラを
それを大丈夫か?と言う様に付いてくるラスカレス
ミルカは既にラスカレスの背中で夢の中の様だ
しかし…おでこちゃん…何故にこんな所まで
果たしておでこちゃん探偵団の葉月の浮気証拠写真の激写なるか!
次回に続く!



-----------次回予告
知らなかった、忘れてはいけない人が居た事を
知ってしまったボクの失われた半身が居た事を
ボクは迷わない
キミの存在が罪ならば
その罪をボクが背負ってやる

だから今は…安らかに眠りな
ボクの本当のお姉ちゃん

次回ヤミと帽子と月影の少女

「千賀子!!!死ぬな!!!」
「羽山…あんたと出会えてよかったよ」

第9話『千賀子』に、乞うご期待

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By よっくん・K