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幻想死神郷



こいし「…………」
こいしは扉を少し開けて、とりた達の様子を見ていた。スキマをずっと見てるということは、少なからず誰かをずっと見てる……盗み聞きして、さとり達が「キラ」を監視していることは知っていた。

こいし「何か言ってるけど…ここからじゃ聞こえないなぁ…でも、聞いても誤魔化されると思うし…この前みた いに」
恐らくキラ捜索は極秘なのだろう。簡単に知ることはできない……
そこでこいしは思い付いた。サードアイで心を読めばいい…と。普段は、心を読まれると嫌われると思い閉ざしていたが…今は、キラに会ってみたいと思っている。こいしの心は閉ざしてあるため、さとりには読まれないだろう。

こいしは、サードアイを開眼した。とりのこ心を見てみる……姉のことだから、いち早くキラを見抜いていると思われる。



さとり「………」

"パチュリー・ノーレッジ……あなたがキラでしょう?いくら普段のように振る舞っていても、わかりますよ。絶対に、あなたがキラだという決定的な証拠を見つけてみせますよ…"

こいし「パチュリー…ノーレッジ……」
サードアイを閉じた後呟く……
確かパチュリーって、フランちゃんとこの…図書館にいる人だっけ…?あの人キラなのかなぁ…お姉ちゃんの推測は当たってるかもしれないけど、どうなんだろ…?まぁいいや、行ってみよう

こいしは、紅魔館に向けて進む。青色のDeathNoteを鞄に入れて…



霊夢「決定的な証拠が見つからないわね……」
さとり「そうですね…もしDeathNoteとやらを使っているであれば…パチュリーさんは時間差、射命丸さんはその場で書いているのでしょう」
霊夢「…どういうこと?」
射命丸をスキマから見ながら問いかける。

さとり「あのノート、名前を書いた後に死因を書いて、その後に詳しい死の状況を書けば…その通りになるでしょう?本当にそうかは知りませんけど…そしたらパチュリーさんは、小悪魔さんから得た情報を聞いて時間差で…ということになります。でも、今のところ何か書いてる様子はないですね…」
霊夢「なるほど……じゃあ、文は?」
さとり「簡単ですよ…ノートを切り取って、あの手帳に仕込ませれば…取材で聞いたことを書くふりをして名前を書けば殺せます。」
紫「なるほどねぇ…あの天狗が怪しい気がするけど、それを聞くとどっちかわからないわね…」
現在霊夢と交代している紫がそう言うが、さとりは

さとり「射命丸さんの可能性は、パチュリーさんと比べれば低いでしょう」
と言った
紫「なんで?」
さとり「射命丸さんだったら、ノートを拾って一番最初に書く名前が、自分にとって一番厄介になる者の名前を書くはずです…その人で試すか、殺意があるかは知りませんが…」
紫「なるほど…まぁ、あの天狗ならやりそうね……そしたら、あの魔法使い一人に絞ったらいいんじゃない?」
さとり「さっきのは、あくまで私の考えなので…裏をかいてる可能性もありますよ。」



















紅魔館の大図書館の扉が開く音が聞こえる。振り返るとそこには、レミリアがいた。
パチュリー「レミィ?どうしたの?」
レミリア「パチェ、あなたに会いたいって言ってるお客さんがいるわ」
パチュリー「…?」
パチュリーは立ち上がって、大図書館から出る。

さとり「お客さん…?」
さとりはすぐに、紫にパチュリーの近くにスキマを出すように指示を出そうとしたが、スキマが消える

さとり「紫さん…?」
紫「ごめんなさい…ちょっと疲れたわ…休ませてちょうだい」
そう言い終わると、眠る紫

霊夢「無理もないわね…ずっとスキマを開いていたから…当分起きそうにないわ
さとり「……」












パチュリーは客間の前に着く。
咲夜「あ、パチュリー様。お客様がいらしてますよ」
パチュリー「えぇ…」
私にお客って…まさか、L?いやでも、Lなら私に直接会わないはず…自ら死ににいくようなものよ。なら、誰が…
そう思いながら、客間に入る



こいし「あ、来た来た!」
パチュリー「え…あなたは確か……」
こいしはパチュリーに近づき、周りに聞こえない程度の声でこんなことを問いかける。



こいし「ねぇ…あなたがキラなんでしょ?」







つづく
<15/08/15 09:53 青猫>


パチュリー「…っ!?ち、ちょっと待ってて頂戴。」





パチュリー「レミィ、部屋借りてもいいかしら?」


レミリア「えぇ、良いわよ。何かやるの?」


パチュリー「いや、話すだけだけよ」





パチュリー「さ、行きましょう…」





私はこいしの手を引っ張ってレミィの部屋へと行った。



パチュリー「……なんで私をキラと疑うか、それが聞きたいわ」



こいし「それはね〜…まだ教えられないかな〜♪」


…よくみてみるとサードアイが開いている…間違いなく心を読むつもり…?


こいし「ね、教えてよ。私達2人だけの秘密にしよう♪」


もちろんこの子が2人だけの秘密にするって言ってLに言うこともあり得なくはないわ…

パチュリー「……」

こいし「私ね青色のDeathnote持ってるんだ♪ほとんどが黒って聞いたけどーーーー」

私は静かにしー…と合図を伝えた。


咲夜「ここにいらしたのですね、パチュリー様」

パチュリー「え、えぇ。所でどうしたの?」

咲夜「いえ、お菓子と紅茶をお持ちしただけですのでお構いなく」









さとり「……これでは監視のしようがないですね…誰かにスパイをーー」

霊夢「私が行くわ、さとりはLなんでしょう?なら出たら殺されるに違いないわ…」

さとり「………わかりました、では後はお願いします」







つづく
<15/08/15 11:18 実瑠>



咲夜が部屋から出てから、とりあえず二人とも椅子に座る

パチュリー「…私がキラだと思う理由は……また後で聞くとして。その青色のDeathNoteは本物かしら?」
咲夜が置いていったお菓子を食べてるこいしに聞く

こいし「さぁね、まだ使ってないからわかんない」
パチュリー「ちょっと、見せてもらえるかしら」
こいし「いいよ〜」
鞄の中から青色のDeathNoteを出して、パチュリーに渡す。パチュリーはそのノートを開いて、一番最初の説明が書いてあるページを見る。
パチュリー「…よくできてるわね……」
ノートを閉じると、再びこいしの方を見る

パチュリー「あなたは、私がキラだとしたら…どうするの?Lに伝えるつもり?」
こいし「もしそうだったら、どうするの?」
サードアイだけが、パチュリーを見ている。
パチュリー「………」
サードアイを見た後、こいしに視線を移す。



こいし「…!!」
こいしはサードアイを閉じた。驚いた……というより、恐怖を感じた顔をしていた。

"…ここデコろス"


心の中のそれは、本気の殺意を抱いた声だった……パチュリーの声ではない……


こいし「……すごいね、心を閉じてる私に、恐怖心を抱かせるなんて…」
パチュリー「…で?本当のところはどうなのかしら」
サードアイを閉じたとわかると、少し安心したような表情になる。こいしはパチュリーに向き直り、話始める

こいし「…実は…」














大図書館に着いた霊夢
霊夢「…パチュリーは……いないみたいね」
小悪魔「あ、どうされたのですか?」
小悪魔が霊夢を見つけて、近づく

霊夢「あら、小悪魔。さっきパチュリーが呼んでたわよ。大至急ってね」
小悪魔「そうなのですか?何のようでしょう…」
小悪魔は大図書館から出る。その間に霊夢は、普段パチュリーが使っている机に近づいて、何かを探し始める。
机の上には本がたくさんあるため、探すのは骨が折れる。

霊夢「パチュリーがキラなら、持ってるはず…信じたくないけど…」
そこで、霊夢は「探してたもの」を見つけて、手に取った
その探してたものを開いて、中を確認する。それが本物だとわかると、少し悲しそうな顔をしていた。

霊夢「…パチュリーが……キラだったのね……」
霊夢の手には……




















「DeathNote」が…………





つづく
<15/08/19 18:40 青猫>
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