連載小説
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13
真治「多分、こっちだな!」
真治は左の道を進んだ。
しばらく走っていると、琴音と玄舞が見えてくる

真治「あ、お前ら!」
琴音「真治さん!」
玄舞「無事だったか…!」
振り返った2人が駆け寄る

真治「さっきの人は?」
琴音「安全な場所へ連れていきましたよ!」
真治「そうか…!」
さっき襲われそうになっていた人が助かったとわかると、安心したような表情になる。

玄舞「見てみろ、除夜の鐘がもうすぐそこにあるぞ!」
玄舞が指差す方向を見れば、除夜の鐘が見える。
真治「マジか!よし、階段上って早く鳴らそうぜ!」
琴音「はい!」
玄舞「おう!」
3人は走って階段を上り始めた……

真治「あれを108回鳴らせば、この地獄から解放される!めでたい正月が迎えられるぞ!」
琴音「もう元旦ですから、お正月ですけどね?」
真治「いや、これが終わった時が真の正月だ!」
琴音「そうですね!帰ったら、まず何しますか?」
真治「朝まで騒ぐ!」
玄舞「酒飲んで騒ぐ!」
琴音「いいですね!騒ぐの!」
3人は終わった時の事を楽しそうに話している。だが、それを壊すように……






真治「…!!」
3人とも止まった。そう、前方に化け物が数体いるからだ。
琴音「そんな…」
玄舞「最後の最後で…!」
化け物はこちらに気づいている。先程の声に気づいて、下りてきたのだろう

真治「…ここまで来たんだ…絶対諦めねぇ…!!」
琴音「真治さん…」

真治「(とは言っても、どうする……!さっきみたいに囮になるか?いや、ここは強行突破…突っ切るか……!これが最後の選択だ…!)」




『囮になる』→14へ
『突っ切る』→15へ

15/12/29 18:23更新 / 青猫
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