連載小説
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12
真治「多分、こっちだな!」
右の道へ進んでいく。一本道のようだ……
しばらく走っていると

真治「…ん?」
前方に人がいる。大きなリュックを背負っており、見るからに小学生の女の子だ。
真治「おーい、そこの小学生ー!」
「はい?」
その小学生がこちらを振り返る

真治「こんなところにいたら、危ないぞ。今も化け物が徘徊してるし…」
「化け物??なんのことですか?」
真治「あぁ、こっちの話だ。で、名前は?」
「あ、私は八九寺真宵です!」
その女の子が自己紹介する。
真治「真宵ちゃんか、こんなところに居たら危ないから、お母さんのところに行こうか?一緒についていくから」

真宵「誘拐ですか?」真治「ちげーよ」
驚きの対応の早さ


真治「そういうのじゃない、困ってる人を見過ごせないだけだ!」

真宵「という誘拐ですか?」真治「ちげーよ」
はい、2回目です

真治「とりあえず、どこから来たかわかるか?どの辺で親とはぐれたとか…」
真宵「どこでしたっけ…ずっと探してるんですけど……」
真治「きっと、お前の親も慌てて探してるだろうな…」

真宵「もう、すぐお母さん達は迷子になります」真治「ちげーよ」
あと3回はいけるかな?

真宵「え?」
真治「お前が迷子なんだろ?」
真宵「私のどの辺が迷子なんですか!」
真治「見たまんまだろ……まぁいいや、とりあえず進んでたら思い出すかもしれない。」
2人は、進むことにした

真宵「ところで、お兄さんの名前はなんですか?」
真治「俺?俺は真治、何でも屋をやってるぜ」

真宵「金次?」真治「ちげーよ」
真宵「郎?」真治「金次郎だろ、それ。真治だ」
真宵「すみません、噛みました」
真治「違う、わざとだろ」
真宵「噛みまみた☆」
真治「わざとじゃない!?」

真宵「で、その何でも屋をやってる宍道湖さんは、何故ここに?」
真治「あぁ、ちょっと訳あって除夜の鐘を目指しててな…」
真宵「(あれ?スルー?)」

そんなことを話していると、前方に化け物が

真宵「な、なんですか!?」
真治「あれが化け物だ…逃げるぞ!」
真宵「いや、待ってください!」
その声で真治が止まる。

真宵「私なら、あの化け物を倒せるかもしれません!」
真治「マジか!もしかして、さっきのひねくれた奴(多分正邪のこと)みたいな能力が使えるのか!?」
真宵「おまかせあれ!」
前に出る。化け物は真宵に向かって走ってきている

真宵「ではいきます!私が新たに習得した能力…発動!!」
勢いよく両手を前に出す。

化け物は止まらず、走ってきている
真宵「…よし」
真治「何が「よし」だ!何も変わってないだろ!?」
真宵「いえ、確かに変わりました……私の能力、そう






























『マリオカートのアイテムをすべてバナナの皮に変える程度の能力』で!」
真治「………へ?」
真宵「これで、あの化け物がマリオカートをやったら、バナナの皮しか出ませんよ!順位関係なく!私たちの、完全勝利!」
3秒後に、2人とも呑まれました



GAME OVER

真宵「どうやら、こっちが正規ルートですね」真治「ちげーよ」

『やり直す』→1へ
15/12/28 23:06更新 / 青猫
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