第５話 ４ＷＤ同士のガチバトル！
劣化したなぁorz
左から ゆいのヴィヴィオ、中里のＲ３２、んで奥になぜか映ってるのは藤原拓海のハチロク
ヴィヴィオは前回のバトルと姿が違いリアスポイラーとマッドガードが装着されている
リアスポイラーは性能アップのためにつけた。マッドガードはなんでつけたかって？かっこいいからに決まってるやんｗ
目次の用語参照
中里の乗っているＢＮＲ３２は、啓介のＦＤよりも性能が高いマシンだ。
腕は啓介のほうが上なのは実証されているが、だからといってＦＤよりも楽に勝てるわけではない。
同じ４ＷＤで、馬力は実に３００馬力もの差がある。Ｒ３２にはアテーサＥＴＳがついているがヴィヴィオにはついていない。
唯一の利点は、軽自動車ゆえのボディの軽さ。Ｒ３２はボディの重さが弱点なので、いかにこの利点を利用できるかが勝負の分かれ目になる。
ゆたか「ゆいお姉ちゃん、勝てるかなぁ・・・」
こなた「姉さんを信じようっ」
イツキ「拓海〜、あいつすげぇライバルなんじゃないか〜？」
拓海「あの人がもっといろんな人に勝ったら、俺も挑んでみることにするよ」
慎吾「カウント行くぞ〜！！」
ヴィヴィオのＥＮ０７サウンド、Ｒ３２のＲＢ２６ＤＥＴＴサウンドが響き始めた。
ＥＮ０７、ＲＢ２６ＤＥＴＴ共にエンジンユニット名
１０
９
８
７
６
５
４
３
２
１
ＧＯ！
２台の４輪が地を蹴りスタートダッシュを決めた。が、やはり３００馬力以上の差を物語るかのようにＲ３２はどんどんヴィヴィオのフロントガラスから姿を小さくしていった。
が、そんな光景もゆいは啓介とのバトルで既に見ている。もちろんＦＤよりもパワフルな加速を見せるが、それでもゆいは慌てずアクセルを踏み続けている。
次の瞬間、どんどん小さくなり見えなくなるはずのＲ３２の姿がなぜか少しずつ大きくなり始めた。
ゆい「中里さん・・・ちゃんと踏んでない・・・？私を待っている・・・？」
やっぱステアリング握ると人格変わるんだな 普段こんな喋り方しねーもん
中里「ストレートでちぎったらもったいねぇだろうが、俺はバトルがしたいんだよ！本当のスタートは、コーナーに入ってからだぜ！」
慎吾「あいつ、あのハチロクとやったときみてーに相手を待ってやがるな、既にヘマしてるじゃねーか・・・」
かがみ「あれ・・・あのクルマ、加速あの程度だったかしら？」
みなみ「・・・いえ、スタートダッシュからそのパワーの大きさは見て取れます・・・アクセル、緩めているんでしょう」
そして、Ｒ３２は第一コーナーへ入っていく。続いてヴィヴィオも入っていく。
ドリフトが嫌いな中里は、そのＲ３２特有のアテーサＥＴＳを上手く利用しグリップ走行でコーナーをクリアするのだ。
対して、ゆいはドリフト走行で峠を攻めるのだ。
Ｒ３２から少し遅れて、ゆいのヴィヴィオもテールスライドを起こしつつコーナーに入っていく。
その姿はＲ３２のバックミラーにしっかりと映っていた。
中里「うぉっ、なんだありゃあ！すげぇぜ、あの秋名のハチロクと似たようなドリフトをしやがる！だがそんな
カニ走りをしたところで、俺についてこれるはずはねぇ！」
ゆい「そうか、アテーサＥＴＳ付きのＧＴ−Ｒはグリップで走らないと速くないんだ・・・」
中里「ドリフトを卒業した走り屋がグリップで走るのが一番速いんだよ！」
これは中里の口癖である
ギャラリー「おおーっ、４ＷＤ同士のグリップ対ドリフトの強烈なバトルだぜ！」
ストレートで離されコーナーで接近する。この繰り返し。このままではゆいは勝てない。どう策を練るべきか・・・
先ほども述べたとおり、R32の弱点はボディの重量。つまりボディが重ければ、それだけブレーキやタイヤへの負担も大きくなる。
おまけに二人が走っているのはダウンヒルなので、ただでさえブレーキへの負担は大きい。
バトルが終盤にもつれ込んだときに、ゆいにチャンスはやってくるであろう。
中里「機敏な動きだぜ、さすがは軽ってわけか！だが、サーキットで最強のマシンであるR32に、そんな庶民的な軽自動車でコイツについてこれるわけはねぇ！」
ゆい「見たところブレーキチューンは行っていない・・・終盤にチャンスは来る、それまでどれほど離されずにいられるかが勝負の鍵だ」
この峠のダウンヒルは、終盤の方がコーナーが多いため、なおさら終盤でゆいの方が有利になってくる。
ゆいの腕前がそれについて来れるかも勝負の鍵だ。
いやまあ軽自動車乗っておきながらGT-R相手にビビらない時点でスゴイけども
中里「低回転域からの加速は他のどんなマシンよりも得意なんだよ！この瞬間がたまんねーぜ！」
そんなことを思いながら中里はバトルを楽しみ、燃えている。
中里「リアサイドについているRのバッジは、不敗神話のRだ！俺のRについてこれるか！？」
原作でも名言扱いだったこの台詞
中里がペースアップしたことにより、ゆいは引き離されたと思われていたが、その差は徐々に詰まりつつあった。
ゆい「チラチラとテールランプの赤い光が見え始めてる・・・差が詰まってる！このまま詰める！」
中里「バックミラーにヘッドライトの光が見え始めた・・・こりゃ、まずいぜ！だんだんブレーキやタイヤもタレてきやがった！」
中里は焦りを覚えペースアップを図るが、タイヤやブレーキのタレがそれを阻む。
ブレーキもタイヤも問題ないゆいは更なるペースアップが可能だ。
みさお「おおっ、ちょいと離され気味か？」
あやの「でも、諦めてないみたい」
この二人は中盤〜終盤あたりで見てる
中里「くそっ、こんなとこで負けられっかよ！」
ゆい「ここまで来たんだから、勝つしかない・・・！」
互いに闘志を燃やしマシンを全開でドライブ。
峠をギリギリまで攻めて攻めて攻めまくる。
中里「ヘッドライトの光が、バックミラーから消えねぇ！それどころかどんどん大きくなってやがる！」
ゆい「近づいてる・・・このままプレッシャーをかければ・・・」
ギャラリー「おおーっ、すげぇぜあのヴィヴィオ！軽自動車とは思えねぇ走りだ！」
そりゃ現実だとヴィヴィオは日本最速の軽自動車だし
そこからいくつかコーナーを抜けていき、ゆいのヴィヴィオは中里のＲ３２を射程距離にとらえた。
中里「ちぃ、くそぉっ！」
しかし、タイヤやブレーキがへたろうともその加速力は衰えない。
が、コーナリングスピードは大きく衰える。
ストレートで離され、コーナーで食いつくというパターンは変わっていないが、コーナーで大きく接近するように
なっていた。
中里「離れねぇ！それどころか、食いつかれている時間がどんどん長くなる！」
ゆい「この相手には奥の手は見せていなかったかな・・・ならば！」
最終コーナーから少し手前のコーナーで、ゆいは仕掛けた。
中里のブレーキングを狙い、インに切り込む。
ゆい「遠慮なくいかせてもらう！」
中里「無茶だ！そんなスピードでいけるわけねぇ！馬鹿野朗が、岩の壁に突っ込むぞ！」
ガシャィィッ
中里「なんだ、あのコーナリングは・・・！？あれは、まさか！？」
そう、ゆい流秘技、溝落とし。
厳密に言うと成実ゆい＆藤原拓海流秘技
中里「よりによって、道路脇の溝を使ったコーナリングを・・・！？」
ゆい「ゴールまで油断はできない・・・！」
中里「これで勝ったと思うなよ、ここからフルに攻め込めばお前の前に出ることなんざ造作もない！」
そう、そのクルマの性能差を使えば造作もないこと・・・のはずであった。
中里「！！」
ギョワァァ ガキィーン
ギャラリー「うおおっ、Ｒ３２のリアがガードレールにヒットしたぞぉぉ！」
コーナー立ち上がりからのフル加速にタイヤが耐えることができず、そのままスピン、ガードレールに接触。
中里「秋名のハチロク同様、お前もスゴイ奴だぜ・・・ここまで全力出してる俺を負かすなんてな、それもこんな不思議とすがすがしい気分で、よ・・・」
「いてーなー・・・また板金７万円コースかな・・・」
鳴り響くＥＮ０７サウンドがこだまし、そのバトルはゆいの勝利で幕を閉じた。
ギャラリー無線「今ヴィヴィオがゴールした！Ｒ３２は！？」
ギャラリー無線２「最終コーナーの手前のコーナーでスピンしちまったよ！」
ギャラリー無線３「おおっ、ヴィヴィオの完全勝利か！」
ゆたか「ええっ、ゆいお姉ちゃん勝ったんだ！」
こなた「あのＧＴ−Ｒに！？ナイトキッズのエースに！？」
ゆたか「やったー！！♪」
慎吾「っへへへへ、いいザマだぜ、毅・・・」
15/08/05 22:01更新 / マグナム