連載小説
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10年前の敵が・・・
前回から1ヶ月後
カルセドニー:25歳 アイオライト:8歳

今も変わらず元気で馬鹿な青年が、聖都プランスールを訪れていた。
その名は、シング・メテオライト。(25歳)
そこで偶然、アーカム兄妹に会った。

シング「あ、カル!」
カルセドニー「お前は・・・シングか。ふっ、全く変わっていないな」
シング「はは、他の仲間にも言われたよ。で、そっちの子が妹だよね、成長したね」
カルセドニー「ああ、もう8歳になった」
シング「もう!?早いな、もうそんなになったのか」
アイオライト「えへへ、まだ子供ですよぉ」
シング「でも、こんな幼いうちからソーマなんか使わせて大丈夫なのか?」
カルセドニー「ああ、充分に素質はある。1ヶ月ほど前の騎士団の出動でかなりの活躍ぶりを見せた。」
シング「マジ!?すごいや、まだこんなに小さいのに。」
カルセドニー「まだまだ未熟だが、いずれ僕を超えるだろうな」

ラブラド「プランスール及び付近の結晶騎士団は、サンテクス大聖堂に集合せよ!」

話をしている途中で、ラブラドの号令がかかった。

カルセドニー「おっと、結晶騎士団集合命令が出た。何か事件があったようだ。すまないがもう行くとする。また会おう、シング」
アイオライト「シングさん、またね〜」
シング「ああ、またな」

他の騎士団員と共に、アーカム兄妹も大聖堂に向かった。

そして、シングが帰ろうとした瞬間、彼は怪しい会話を耳にした。

騎士団員A「ほんとかな、あの女魔道士が復活したって」
騎士団員B「あのインカ・・・とかいう奴でしょ?」

※騎士団員A、騎士団員Bは前回とは別の人です

シング「え・・・インカローズ!?」

そう、女魔道士インカローズは、10年前に起きたガルデニアの復活、ゼロムの大量襲来などの世界の危機のとき、クリードと共に働いた、クリードの守護騎士。同時に7体もの機体を操れるが、今は1体も残っていない。はず・・・

シング「なんであいつが・・・!?残っていた機体は全部始末したはずだろ!?」

シングだけではない、カルセドニー含む他の仲間も、インカローズとは深い関わりがあるのだ。

シング「気になってしょうがない。俺も大聖堂に行こう!」

シングは、結晶騎士達にまぎれて大聖堂に駆け込んだ。

ラブラド「結晶騎士団、全員揃ったな。これより、結晶騎士団に任務を下す!」
騎士団員「はい!」
ラブラド「交易の街ヘンゼラが、操られた魔物により壊滅寸前まで追い込まれた。その主犯の名は、カルセドニーも聞いたことがあるはず。」
カルセドニー「な・・・一体、誰が!?」

ラブラド「女魔道士、インカローズ。」

カルセドニー「な、インカローズだと!?」
シング「カル!アイオライトも!」
アイオライト「シングさん!」
カルセドニー「シング!聞いたか!一体どういうことなのだ・・・」

瞬く間に、その名が出た瞬間場は騒がしくなった。

ラブラド「ええい、静粛に!」

その言葉がかかった瞬間、静まり返る。

カルセドニー「父上!一体これは!?10年前、インカローズは居なくなったはずでは!?」
ラブラド「軍が調査に協力してくれたが、どうやらサンドリオンに予備機体というものが存在し、それが稼動したようだ。」
シング「サンドリオン!?あれは再び海に沈んだって聞いたぞ!?」
ラブラド「あいつの魔力で、自分だけ海中から飛び出たと考えられる。そして、メテオライト達に倒された機体のスピリアが、その予備機体に反応したのだろうな」
カルセドニー「そいつが・・・ヘンゼラを!?どうして!?」
シング「それは、あいつに会わなきゃ分からないさ!」

ラブラド「結晶騎士団、出動!」

騎士団員「はい!」

カルセドニー「シング、お前も来い!」
シング「言われなくても行くよ!」
アイオライト「インカ・・・ローズ・・・」
14/12/24 23:43更新 / マグナム
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