Page.3『リツコ〜黄昏の錬金術師〜』
エピソード魔術師の国の世界:ドロッセルハウスト
2004年9月03日更新



ボーンボーン
大きな街の中心の時計台が昼の12時を知らせる鐘を鳴らす

「ハァハァハァ
 いいわ〜ドロッセルハウストくん…
 わたしもういきそうよ」
「ハァハァリツコさん僕もう
 あっくっ〜」
そこには真昼間から励む二人の男女が居た
女性はめがねをかけ、綺麗なブロンドヘアー
スタイルはと言うと、はちきれんばかりの巨乳に
男なら誰でも魅惑されるグラマラスのボディの持ち主
男の方はと言うと、逆に華奢な体つきに
顔はと言うと、年齢に対し遥かに若く見え
むしろ少女と言って良いほどの可愛らしいルックスをしていた
女は体のわりに男性器が大きめな彼がお気に入りの様で
日に何度も何度も情を重ねていた
「フフフ今日もお昼からたくさんでたわね
 ドロッセルハウストくん」
「ハァハァ…だってリツコさん凄く綺麗で
 僕リツコさんの事…」
「だめよ、ドロッセルハウストくん」
女は人差し指で男の口を止めた
「あくまでこれは魔術儀式の為の性行為なのよ
 男女のそれと勘違いしてはいけないわ」
「…は…はい
 あの…もう一回いいですか
 まだその…おさまないもので…」
男は腰をくねらせおねだりした
「ま〜若いって良いわね
 仕方ないわね〜後3回だけよ」
女は舌をペロリとすると男の男性器にむさぼりつく
こうなっては止めようが無いようで、研究そっちの気で
その日は性行為のみで終わってしまう事もしばしあるらしい



ドキドキドキ
「な…なんなんだよ
 こいつらいつまでやり続ける気だ」
何故か?性行為の現場に現れた葉月とリリス
二人は咄嗟にカーテンの後ろに隠れたのだが…
「あら葉月〜葉月はまだ経験ないの〜
 よかったら〜お姉さんが手ほどきしてあげましょうか〜」
リリスは葉月に迫る
「むちゅーーー」
リリスが葉月にキスを迫った瞬間
バキーーーー
「うぎゃーー」
葉月の鉄拳がリリスを撃沈する

「はっしまった!」
葉月が気づいた時は既に遅く
そこにはほぼ全裸に近く、股間から男性の体液を太ももに伝わせた
女性が立っていた
「あら、貴方達も仲間に入りたくて」
女が怪しい笑みを浮かべながら言うと葉月の手を取り首元にキスをする
「あっ」
葉月は思わず喘いでしまう
「フフフ感度がいいのね
 いいわ〜久しぶりに若い女の子を味わおうかしら」
女の手は葉月の股間に触れる
「あら、私達の見てこんなにしてたの
 悪い子ね
 いいわ〜たくさん可愛がって
 あ・げ・る」
女は葉月の耳に息を吹きかけると葉月はぐったりする
「だめだ…ボクこの人に逆らえない」
その時だった葉月のポケットから携帯電話が落ちる
カラン
携帯は落ちた衝撃で二つ折りが開く
「!!ジル!?
 なんで…ジルの写真が」
女は葉月の携帯の待ち受け画面を見て驚きを隠せない
「…初美を知っているのか!?
 知っているなら教えてくれ
 ボクは初美を探してるんだ!!」
我にかえった葉月が女に迫った

「…あぁ御免なさい
 ジルに良く似ていたから…
 この人は貴方の…恋人?」
女は笑顔で葉月に言った
「…お姉ちゃんなんだ
 掛け替えのない…
 16歳の誕生日に姿を消したんだ
 だからボクは探してる」
葉月は携帯を握り締め、肩を震わせ答えた
「…私も、ジルを探してるの
 そうね、もう何十年になるかしら…
 そしてガルガンチュアも…」
「なんですってーーー!!」
リリスの叫び声が部屋にこだました
「ガ…ガルガンって
 あの腐れ錬金術師の事!!
 いや待て…えーと
 いや、知らない事にしておこう、うん」
リリスは一人で勝手に頷いていたが
「貴方!ガルを知ってるの!
 あの人は今何処に居るの!知ってるなら教えて!」
今度は女がリリスに迫る
「いや…知らないーーリリスちゃん
 ガルガンチュアなんて知らないーー」
慌てふためけば慌てるほどボロを出すリリス

「…貴方達この世界の人間では無いわね」
女は冷静になり二人に説いた
「…ボクは日本からやって来た」
「(…この女…あは〜ん成る程〜そう言う事かぁ〜)」
リリスはニヤニヤしながら女に言った
「貴方、おでこちゃんのソーマ浴びたんでしょ」
「…!ソーマ?そうかやっぱり
 分かりました、あちらでお話を聞きましょう」
女はそう言うと、男を呼び出し二人をもてなす様に指示した




そして、客間
「あのさー、あんた名前は
 ボクは東葉月って言うんだ」
葉月は男に質問した
なぜなら男があまりにも実の兄、東衣緒にそっくりだからである
「あーはい
 僕はドロッセルハウストと言います
 一応リツコさんの下で魔術を研究してます」
「おかしいわねー
 あのリツコって女、錬金術師でしょ
 魔術と錬金術は違うと思うけどなぁ〜」
リリスは少し意地悪そうに言った
「それは簡単な事です」
女はドレスに着替え、その上品な姿を葉月達の前に現した
「紹介が遅れましたね
 私は錬金術師のリツコと申します
 彼は私の助手であり、弟子のドロッセルハウストくん」
リツコは丁寧に挨拶すると
ドロッセルハウストに席へエスコートされ座席に座った
「ボクは東葉月…一応中学生」
「あったしは〜可愛いリリスちゃん〜よろしくね〜」
「えぇ、葉月、リリスこちらこそ」
リツコは二人の挨拶を聞き、ドロッセルハウストにお茶の用意を命じた
「あっボクも手伝うよ」
葉月は席を立ち、ドロッセルハウストの手伝いに向った


「さて、リリスさっきの話だけどよろしいかしら」
「ガルガンチュアの事なら、本当に前にちょっち会っただけで
 何処にいるかとか全然しらないから〜
 (と言うか、リリスちゃんが知ってるあの腐れ錬金術師は
  この時代のまだまだ未来の話だしね〜)」
リリスの笑顔に疑いを持つリツコだが…
「ジル…彼女が貴方の言うソーマで良いのかしら」
リツコは新しい質問をリリスにぶつけた
「…ソーマって言うのは、エネルギーの名前なのよね〜
 まー貴方はイヴのソーマを浴びて不老不死になっちゃった訳ね〜」
リツコは少し考えて、やはりそうかと確信した
「では、ガルガンチュアも同じく不老不死に」
「まーそうでしょうね〜
 あれで100歳超えてるとはとても思えなかったし〜」
「100歳?私達はまだ60歳前後…」
「あっ…えーとえーと〜
 あれれ〜リリスちゃんの知ってる人違う人なのかな〜
 えへへへへ」
思わず本音の出たリリスは誤魔化す
リツコは恐らく何かを感じているのか、あまり突っ込まない
「単刀直入にお聞きしますが
 葉月の探してるお姉さんはジルなの?」
リツコはリリスの目を睨みつけるかのように質問した
「えーと、ジルってのも、初美ってのも〜
 まーなんて言うか〜イヴの仮の姿なのよね〜
 ぶっちゃげて言えば〜」
「なるほど…では葉月も私達と同じ」
「そっ不老不死」
「…で、貴方は何者なの?」
リツコとリリスの間に緊張が走る



その頃葉月とドロッセルハウストは
「あのさードロシーはリツコさんとは長いの?」
「え…えーと、それなりに」
「さっきも言ったけど、ドロシーってウチのバカ兄に似てるんだよね
 ついでに、リツコさんもそのバカ兄が惚れてる人に似てるんだよね」
葉月は普段なら男と二人っきりにはならないが、どうやら
ドロッセルハウストには男は感じないのか別段問題無いようだ
それどころか…
「あのさードロシーはさー
 リツコさんとは毎日…そのしてるの?」
葉月は少しもじもじしながら質問した
「えーと…まー毎日かな〜
 でも僕達のは魔術儀式であって」
「よかったらその魔術儀式とやらをボクにも…」
二人は見つめあい赤面した

「えーと紅茶だよね〜
 ティーパック何処にあるのかなぁ〜」
葉月は恥ずかしそうに話題をそらした
「えーと、ティーパックって…えーと」
ドロッセルハウストも顔を赤らめながら聞いた
「あっそうか
 ここ日本じゃないもんね〜
 えーと紅茶の葉は?」
葉月はドロッセルハウトと目を合わさないように言った
「えーと、葉っぱはこれかな〜」

葉月は葉っぱを5人分用意し、お湯を注いだ
「あれ?5人分?」
「あー紅茶は少し濃いほうが美味しいんだって
 初美が前に教えてくれたんだ」
葉月は初美を思い出しながら4人分の紅茶を入れた
「初美って、葉月の探してるお姉さんだよね
 見つかるといいね」
ドロッセルハウストは葉月に笑顔で微笑んだ
「ありがとう、ドロシー」

二人の間の怪しい緊張はほぐれ、まるで兄妹の様な関係になっていた
「なんかさー、葉月ドロシーと仲良すぎない?」
「えぇー別にそんな…ねー」
葉月はリリスの突っ込みにドロシーに助けを求めた…が
「リツコさんどうですか〜葉月の入れた紅茶美味しいですよね〜
 何でも色々入れるコツとかあるみたいで〜
 色々教わったんで、今度は僕が入れてあげますね〜」
ドロシーはドロシーでリツコにべったりだった
葉月はそんなドロシーを見て
頑張れお兄ちゃん
と呟いた


「さて、話はまとまったわね
 そのお話受けることします」
リツコとリリス達は、葉月のイヴ探しを手伝う相談をしていた
リリスは葉月と同じ性質を持つリツコなら、葉月の役に立つと踏んだのだ
「でも、いいのリツコさん?」
葉月はリツコからジルの話を聞かされていた
その事から葉月としては、あまり気が進まないようなのだが
「おそらく、ガルガンチュアもジルを探してる筈だから
 きっとそこで出会える筈だから…二人に」

と言う訳で、4人はリツコの故里である
向日葵の谷へ向かう事になった

ひょっとしたら、そこにはイヴに繋がるヒントがあるかもしれないから



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