連載小説
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第14話
レイ「………!」
奥から現れた聖書グリモアの番人を見たレイは、固まった………

レイ「…シグナ………?」
「…何故私の名を知っているのかは知らないが、まぁいい……」
シグナの右手に闇が集まり、その闇が剣の形になって本物の剣になる。刀身も柄も黒色の剣に。


シグナ「………いくぞ」
レイ「…っ!?」

シグナがレイに急接近し、剣を振り下ろす。レイはまだ少し混乱しているようだが、腕にチェーンを出して防ぐ

シグナ「ほう……面白い体をしているな」

レイが弾き返して、シグナは少し吹き飛ぶが着地する


何で……シグナがここに?いや、別人……?でも、見た目も声も、名前も何もかもが一緒だ………
何者なんだ、コイツ………

頭の中で考え、シグナを警戒してる目で見つつ足からチェーンを出す

なんだかわからないけど、あの番人さえ倒せば……!!

レイ「はぁぁぁぁ!!」
シグナに向かって走り、勢いよく飛んでチェーンを出している足で回し蹴りをする。シグナは剣でガード。チェーンは回転しているため「ギィィィィィィィィィ」という音が鳴り響く

シグナ「…!」
その場で弾いて下がる。レイは追い討ちをかけるように手を鉄に変えて、攻撃する

ガキィンッ!!

剣と鉄の拳がぶつかる音が神殿内に響く。



シグナ「筋はいい……だが、その程度では私には勝てない。その程度の実力の者達を、何人も葬ってきた」

レイ「……………」
シグナ「くだらない夢を叶えるためにここに来て、死んでいく……哀れな奴等だ…」
レイ「…れ………」
シグナ「お前も、同じ道を辿ることになるだろうな……」

レイ「…だまれ………」

シグナ「諦めろ、ここで引き返すのが自分のためだ」

レイ「黙れッ!!
拳で剣を弾く。シグナは後ろに下がり、着地して構える


レイ「…アイツの顔で…アイツの声で……そんなこと言うな…っ!」
うつ向き、拳を強く握って話始めるレイ。

レイ「お前は…シグナじゃない………見た目が似てても、名前が似てても…アイツじゃない!」
シグナ「…………………」
シグナは黙って構えたままだ。その表情からは、何も感じ取れない

レイ「諦めない……絶対に…!シグナとの約束も守るために………ボクは…!!」
鉄に変えてた右手から、刀身が出てくる

レイ「お前を殺すッ!!」
そのままシグナの方へと走る。レイの目は、番人のシグナを自分がよく知っているシグナと重ねていた目をしていない。本気の殺意を抱いた目だ


レイ「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

シグナ「…愚かな」




ドッ
















つづく
15/03/20 23:23更新 / 青猫
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