連載小説
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文「さぁ、この戦いも終盤といったところでしょうか!各々自分の戦い方にあった武器を手にしています!中には強力な武器を手にしている方もいますよ!」
アリス「今更だけど、今回いつものオチにならなさそうだからちょっと安心してるわ…」

ロクドウ「………」
(先程からリベルの姿が見えない……これだけ広い都市だから当然だが、アイツが戦っていればわかるはず…まさか、やられたか…?)
ロクドウ「…いや、奴のことだ。それは考えづらいな…」
ムーア「見ーつけた…」
ロクドウ「!」
声がした方を向くと、そこには序盤に武器なしの状態で交戦したムーアが立っていた。右手に青一色のシールド(VIT+20)を装備しており
ロクドウ「また貴様か…今度は武器を装備しているようだが、盾か…。」
ムーア「…まぁ、何も装備してないよりかはマシでしょ…じゃ、さっきの続きをやろうか……。」






ヒナタ「はぁっ!!」
今現在ロビと行動中、先程手に入れた強力な武器を使用して炎を飛ばす。あっという間にロボットを倒してしまう。
ロビ「お見事なのです…おや?」
先程のロボットがボックスを落としていることに気づき、ヒナタがボックスを開く。中には…

ヒナタ「…銃だ。」
ロビ「銃なのです。」

文「ヒナタさん、どうやら二つ目の強力な武器を見つけたようです!」
アリス「近未来な見た目の銃ね…大砲みたい。あの武器はどんな武器なの?」
文「それは…ん?」

ヒナタがその強そうな銃をロビに渡している。
文「な、なんと!まさかの強力な武器を手放すとは!」
ロビ「…いいのですか?恐らく、この武器は強力な武器なのですよ?」
ヒナタ「うん、銃の扱いは慣れてないし…それに、ロビはまだ強力な武器を持ってないみたいだったから…」
ロビ「…ありがとう、ヒナタは優しいのです。」

文「な゙ん゙でやざじい子゙なん゙でしょ゙う…!!」
アリス「確かに優しいわね…ていうか、漢字に濁点つけてる人初めて見た…」
文「…と、すみません。あの武器は反物質キャノン(DEX+30)、装弾数は少ないですが代わりに威力は相当高いですよ!」
アリス「反物質って、またすごそうな武器ね…」


ヒナタ「…!あれって…」
前方でムーアとロクドウが戦っているところを目撃する。

文「なんと、ムーアさん再びロクドウさんと遭遇して戦闘しております!」
アリス「盾で殴りかかってるわ…」

ロクドウ「ふざけた見た目の奴だと思っていたが…なかなかやり手のようだな…」
ムーア「そりゃどーも…アンタもそれ、本気じゃないでしょ…」
ヒナタ「ムーア!今助けにi」

ドォンッ!!!

ヒナタ「…え?」
ロビ「なかなかの威力なのです。」
ロビが反物質キャノンを構えて、ロクドウがムーアから距離を空けたタイミングでその場で発砲。放たれた実態のない青色の弾が着弾すると青色に爆発して

ムーア「…あぶねぇ……。」
ロクドウ「…人数が増えたか…」
煙が晴れてロクドウが姿を現す。被弾する直前に防御したのか、少し焦げた程度で済んでいる。

ロクドウ「…使わなくてもいいだろうと思ったが…仕方ない、使うか…。」
その時ロクドウと似た服装の人物が二人現れ、近くにいるムーアに攻撃を仕掛ける。攻撃を弾いてお互いに距離をとり
ヒナタ「増援…!ターゲットは二人だけじゃなかったの…!?」
ムーア「…いや、アレ…よく見たら人形だね……」
ロビ「まさか、操演師…」
ロクドウ「その通りだ…まだ増やすこともできるが、2体いれば十分だろう。さぁ…狩らせてもらう…!」
ロクドウが人形と共に三人に襲いかかる。ムーアとロビに対しては人形、ロクドウはヒナタと交戦を開始する。

ムーア「…本物の人間みたいな動き…しかも…」
ムーアと交戦している人形が、袖の中から刀の柄を出し引き抜くと毒を纏った刀身が顔を出して…その刀でムーアに斬りかかる。
ムーア「仕込み武器…この様子じゃあ、全身武器だろうね…」
(おまけに、操演師のデカ姉ちゃんは優等生(ヒナタ)と戦いながら、仕込み武器まみれの人形を二体同時に操ってる…只者じゃないね…)

ムーアは盾で防ぎながら静かにカウンターを狙う…だが、相手は人形。いくら攻撃を当てても意味がない…
ロビも人形の攻撃を避けながら距離をとり、発砲を繰り返している…そして、漸く命中して人形の破壊に成功する。

ロビ「攻撃しても意味ないなら、壊してしまえばいいのです…さて、私は本体を狙いに」
ガラ…
ロビ「…!」
人形がある方から音が聞こえ、振り向く。そこには刀を掴んでる人形の腕だけが宙に浮いており攻撃を仕掛けてくるのが見える…咄嗟に回避を試みるが、対応が遅れてしまい肩を少し斬られてしまう…。

ロビ「っ…何故…破壊したはず…!」
毒がまわるのが早かったのか、その場で片膝をつくロビ…壊れた人形のパーツが宙に浮き、空中でパーツ同士が引っ付いていき…元の人形に戻ってしまう。

ロビ「…そんな…!」
ヒナタ「ロビ!」
動けない状態のロビを助けに行こうとする…が、ロクドウが目の前に現れ繰り出された膝蹴りが命中してしまう。
ロクドウ「よそ見をするな…」
人形が動けないロビに近づき、手に持っている刀を振り下ろした……。
























だが、その刀はロビに届くことはなかった。
ロビ「…?」
何が起きたのか、静かに瞼を開く…そこには、人形の攻撃を防ぎ、弾き飛ばすネスの姿があった。
ネス「…なんとか、間に合ってよかったのです。」
ロビ「ネス…!」
ネスは途中獲得した医療キットをロビに使用し、傷を治して解毒もする。


ムーア「…あのチビッ子と、一緒に行動してた感じ…?」
目の前の人形を押し返し、隣に立つノエルにそう尋ねる。
ノエル「えぇ。途中に遭遇しましてね、こちらの方から爆発音等が聞こえたので」
ムーア「相変わらず、タイミングいいね…」

ちなみに、ネスが装備してる武器はクラフトアーム(STR+15)、攻撃力はやや低いがロボットを量産することができる武器だ。
ノエルが装備してる武器はシャドウバース(DEX+20 闇)、黒い片手剣で分身等が作り出せる。



ロクドウ「全員揃ってしまったか…というより、リベルは何をしている…!」
(いや、アイツのことだ。甘味処でも見つけて今頃休んでいるのだろう…)
ロクドウ「クソ…怠け者が…!」
ヒナタ「…!私は怠けてなんかない!」
ロクドウ「違う!貴様に対して言ったわけではない!!」
※目の前で言われれば、誰だって勘違いする。

ヒナタとロクドウ、二人同時に飛び出し同時に攻撃を繰り出した……



23/01/01 10:02更新 / 青猫
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