連載小説
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「…………」
城下町の入り口に立っている、1人の少女。その横には、その城下町の門番をしていたであろう兵士が2人、横たわっている。少女はじっと、街の真ん中の方を見ている………
「…騒がしいですね……」
それだけ呟くと、城下町へ入っていく……











一方レミー達は、城下町の真ん中から少し離れた場所にある。城には近いが、見張りが多くてなかなか突破できない様子。
レミー「流石に、打つ手が無くなってきたな……」
五右衛門「…………」
五右衛門は、葵が持っている剣のエンブレムを見ている。
五右衛門「なぁ、その…エンブレムって奴は、オレでも使えるのか?」
葵「ん?使えるけど……使っちゃうと、この物語の住人ではいられなくなっちゃうかもしれないよ?」
五右衛門「…?どういうことだ?」

葵は話した。自分達が…運命を持たない者達だということを。物語の世界を旅して、歪められた物語を元の物語へ戻すことを。
葵「五右衛門ちゃんがエンブレムを使うと…運命が変わって、私達と同じになるって感じかなぁ…」
五右衛門「なるほどな………なら」
五右衛門が葵の持つ剣のエンブレムを手に取る。
レミー「おい、正気か!?運命を失うってことは、もうこの世界でお前の居場所は無くなるんだぞ!」
五右衛門「それでもいいぜ。お前達とは、会って短いけど………悪いやつじゃ無さそうだしな!それに、オレが憧れた人の名前を名乗ってる以上…目の前で困ってる奴を放っておけねーよ!」
エンブレムを起動し、家来達がいる方へと走っていく
葵「…ふふ、あーいう子、嫌いじゃあないねぇ♪」
グスタフ「おう!やっぱ真っ直ぐなのが一番だな!」
レミー「まったく………」
三人もそれぞれのエンブレムを起動し、五右衛門の援護へと向かう。

かなりの数だった家来をあっという間に倒す四人。
五右衛門「すげぇ…体の底から力が沸いてくる…これがエンブレムの力って奴か…!」

四人は、城へと入っていく。先ほどの戦闘により、城の入り口付近に警備兵達が複数いる。四人は、止まることなく、敵を倒しながら上へ…秀久のいる部屋へと上っていく



























秀久「………」
目を閉じて座っている秀久。だが、ゆっくりと目を開ける。
秀久「…来たか。」
そう言うと、勢いよく襖が開かれる。そこには、五右衛門達が。

五右衛門「やっと辿り着いたぜ……あの人の敵を、ここでとってやる!!」
秀久「…くくく………面白い」
秀久が近くにある太刀を手に取り、立ち上がって鞘から太刀を抜く。

秀久「貴様等も、この場で処刑してやろう!!」

つづく
19/02/01 00:17更新 / 青猫
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