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朝の6時半、僕は目が覚める。ベッドから降りてカーテンを開けると、いつもの明るい町が見えた。今は春だから、町は桜でいっぱいだ…僕は制服に着替えて、下の階に降りた。
母「あら、優。おはよう」
優「おはよう、母さん。父さん」
父「あぁ、おはよう優」
母「優、ご飯がもうすぐできるから待ってなさい」
優「うん」
新聞を広げている父さんの向かいの席に座る。そして数十秒経って、優の母が朝食をテーブルに運ぶ
優「いただきます」
朝食を食べる。食べてる途中、優の父が優の方を向いて
父「優、勉強は大丈夫か?」
優「あ、うん。順調だよ」
父「そうか?なら大丈夫だな」
自己紹介が遅れた、僕は「相川 優」。私立の学校に通っていて、成績は優秀な方だ。
優「あ、もうそろそろ行かないと。行ってきます」
母「いってらっしゃい、気を付けてね?」
桜が咲き乱れている道を僕は歩く。今年は桜が一番綺麗に咲いてると、テレビや新聞で知った。確かに、今まではバラバラに咲いてたから、なかなか全部の桜の木が同時に咲かなかった。でも今年は、ほぼ同時に咲いていて、とても綺麗だ。
「よォ、優!」
聞き慣れた声が僕の名前を呼ぶ。僕の名前を呼んだと同時に、僕の肩に手を置く
優「あ、京也。おはよう!」
彼の名前は「片桐 京也」。僕と同い年で、同じクラスにいる男子生徒だ。性格は……少し、チャラいって言うのかな……まぁそんな感じだけど、根は優しい奴だ。僕とは、幼馴染みだ
優「京也、もうすぐ中間テストだけど…勉強は大丈夫?」
京也「え………あぁぁ!?そうなのか!?いつ中間なんだ!?」
どうやら中間テストがあること自体知らなかったみたいだ。
優「2週間後だよ、今から勉強すれば…」
京也「優〜…助けてくれェ〜………」
優「あ、あはは………しょうがない、明日は休みだし、勉強会開く?」
京也「よしきたァ!!流石心の友、縮めて「心友」だぜ!!」
一気に立ち直った京也。授業中とか、寝てるからなぁ…………
京也「にしても、もう春だな〜」
優「そうだねぇ……」
京也「この通りもかなり桜が咲いてるけどよ、うちの学校なんて桜が咲き乱れまくってるよな!」
優「そうだね、他の学校よりも桜の木が多いって、有名だからね」
ちなみにうちの学校は、小等部、中等部、高等部の建物が一緒の敷地内にあるという感じだ。そのため、かなり広い
京也「天下とれるよな、天下!」
優「何の天下だよ!」
二人「ハハハハハハハ!」
僕等はいつもこんな感じで、盛り上がっている。他の人もそうだろうと思う……これが、何も変わらない…僕等の「日常」だ
学校の校門を通ると、桜が咲き乱れている光景と、たくさんの生徒が僕等と同じように、楽しそうに話ながら校舎に向かっている光景が見える。
僕等が歩いていると、小等部の生徒らしき男子にぶつかってしまう
優「あ、ごめん!」
よく見ると、その生徒は中等部の上着を羽織ってる。その生徒が僕を睨んで
「どこ見て歩いてるんだよ」
それだけ言って、中等部の校舎へ歩いていった
京也「なんだァ?アイツ…先輩に生意気すぎんだろ?」
優「いや…あの人、もしかすると…小等部から飛び級で中等部2年に入ったっていう生徒なんじゃ…」
京也「マジで!?つか、飛び級する奴なんかこの世にいるの!?」
優「いや、いるよ普通に」
苦笑する優。そして、二人は自分のクラスへと向かう
席について優と京也が話していると、ある女子生徒が教室に入る
「おはよう。相川君、片桐君」
京也「オッス!」
優「あ、おはよう…」
その女子生徒が自分の席につく。彼女の名前は「桜井 遥」。僕等と同じクラスの女子生徒、成績共に運動もできる生徒だ
京也「おいおい、何桜井ばっか見てんだよ〜。あれか?片想いか?」
優「そ、そんなわけないだろ!あと何で見てるだけで片想いになるんだよ!」
そうは言ってるが…正直、僕は桜井さんに片想いしている…
優「ほら、もうすぐチャイム鳴るよ。」
京也「はいはい、わーったよ」
そんな日常が続いていく…何もないが、楽しい僕等の日常が…………ずっと、続いていてほしい
だけど……その日常を切り裂く出来事が起こった
つづく
母「あら、優。おはよう」
優「おはよう、母さん。父さん」
父「あぁ、おはよう優」
母「優、ご飯がもうすぐできるから待ってなさい」
優「うん」
新聞を広げている父さんの向かいの席に座る。そして数十秒経って、優の母が朝食をテーブルに運ぶ
優「いただきます」
朝食を食べる。食べてる途中、優の父が優の方を向いて
父「優、勉強は大丈夫か?」
優「あ、うん。順調だよ」
父「そうか?なら大丈夫だな」
自己紹介が遅れた、僕は「相川 優」。私立の学校に通っていて、成績は優秀な方だ。
優「あ、もうそろそろ行かないと。行ってきます」
母「いってらっしゃい、気を付けてね?」
桜が咲き乱れている道を僕は歩く。今年は桜が一番綺麗に咲いてると、テレビや新聞で知った。確かに、今まではバラバラに咲いてたから、なかなか全部の桜の木が同時に咲かなかった。でも今年は、ほぼ同時に咲いていて、とても綺麗だ。
「よォ、優!」
聞き慣れた声が僕の名前を呼ぶ。僕の名前を呼んだと同時に、僕の肩に手を置く
優「あ、京也。おはよう!」
彼の名前は「片桐 京也」。僕と同い年で、同じクラスにいる男子生徒だ。性格は……少し、チャラいって言うのかな……まぁそんな感じだけど、根は優しい奴だ。僕とは、幼馴染みだ
優「京也、もうすぐ中間テストだけど…勉強は大丈夫?」
京也「え………あぁぁ!?そうなのか!?いつ中間なんだ!?」
どうやら中間テストがあること自体知らなかったみたいだ。
優「2週間後だよ、今から勉強すれば…」
京也「優〜…助けてくれェ〜………」
優「あ、あはは………しょうがない、明日は休みだし、勉強会開く?」
京也「よしきたァ!!流石心の友、縮めて「心友」だぜ!!」
一気に立ち直った京也。授業中とか、寝てるからなぁ…………
京也「にしても、もう春だな〜」
優「そうだねぇ……」
京也「この通りもかなり桜が咲いてるけどよ、うちの学校なんて桜が咲き乱れまくってるよな!」
優「そうだね、他の学校よりも桜の木が多いって、有名だからね」
ちなみにうちの学校は、小等部、中等部、高等部の建物が一緒の敷地内にあるという感じだ。そのため、かなり広い
京也「天下とれるよな、天下!」
優「何の天下だよ!」
二人「ハハハハハハハ!」
僕等はいつもこんな感じで、盛り上がっている。他の人もそうだろうと思う……これが、何も変わらない…僕等の「日常」だ
学校の校門を通ると、桜が咲き乱れている光景と、たくさんの生徒が僕等と同じように、楽しそうに話ながら校舎に向かっている光景が見える。
僕等が歩いていると、小等部の生徒らしき男子にぶつかってしまう
優「あ、ごめん!」
よく見ると、その生徒は中等部の上着を羽織ってる。その生徒が僕を睨んで
「どこ見て歩いてるんだよ」
それだけ言って、中等部の校舎へ歩いていった
京也「なんだァ?アイツ…先輩に生意気すぎんだろ?」
優「いや…あの人、もしかすると…小等部から飛び級で中等部2年に入ったっていう生徒なんじゃ…」
京也「マジで!?つか、飛び級する奴なんかこの世にいるの!?」
優「いや、いるよ普通に」
苦笑する優。そして、二人は自分のクラスへと向かう
席について優と京也が話していると、ある女子生徒が教室に入る
「おはよう。相川君、片桐君」
京也「オッス!」
優「あ、おはよう…」
その女子生徒が自分の席につく。彼女の名前は「桜井 遥」。僕等と同じクラスの女子生徒、成績共に運動もできる生徒だ
京也「おいおい、何桜井ばっか見てんだよ〜。あれか?片想いか?」
優「そ、そんなわけないだろ!あと何で見てるだけで片想いになるんだよ!」
そうは言ってるが…正直、僕は桜井さんに片想いしている…
優「ほら、もうすぐチャイム鳴るよ。」
京也「はいはい、わーったよ」
そんな日常が続いていく…何もないが、楽しい僕等の日常が…………ずっと、続いていてほしい
だけど……その日常を切り裂く出来事が起こった
つづく
14/11/29 07:31更新 / 青猫