連載小説
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チャイムが鳴り、1時間目が始まった。先生が重要なところを喋りながら黒板に書いている。隣の席を見ると、京也はやはり寝ている。1時間目から寝るとは………

当然僕等は、その黒板に書かれたことをノートにとっている


先生「えー、ここはテストに出るからしっかりノートをとっておけー」
先生がその発言をすると、生徒の何人かは「はーい」と答えた。そして先生は、皆がノートにとってあると思われるところを消して次のことを書こうとする…














そこで僕は、何か……………おかしいことに気付く……チョークで黒板に文字を書く音が一向に聞こえない。他の生徒を見ると、みんな先生の方を向いている。僕も先生の方を向こうとした…が、その前に………









ドシャァ












何かが落ちた音が教室の中で響いた。何が落ちたのか……その落ちたものを確認しようとしたが、先に先生の方を向いてしまった。先生を見ると、その落ちた「何か」がわかった。











先生の右手が無い…………先生の右腕からは、血が流れており…床に落ちた先生の手も血を出していた


教室が静まり返る……………みんなが悲鳴をあげる前に先生が…

先生「な…なんだ……これは………」
先生がそれを言い終わった後、左手、左足、右足、首……それぞれが切断されて先生だった物がそこに崩れ落ちた。




「……う…うわぁぁぁっ!!!」
「なにこれ!!?先生が…っ!!!」
「いやぁぁぁぁぁ!!!」

その教室内にいる生徒は席から立って後ろに下がり、それぞれ悲鳴をあげていた…その悲鳴で京也が起きた

京也「なんだぁ…みんな叫んで?授業中だろ?」
普段ならツッコミを入れるところだが…今はそれどころじゃない。僕は慌てたように、京也の隣に立って

優「京也!先生が…先生が……っ!」
京也「先生がどうしたんだよ……あ…なんか、黒板に書いてあるぞ?」
京也はまだ状況がわかっておらず、少し呑気に黒板の方を指差す。僕等は、黒板の方へ向いた……





[ルール]


1.1週間生き残れば勝ち
2.指定された敷地内から出てはいけない
3.指定された敷地にあるものは、使ってもよい
4.授業は強制参加、途中でやめることはできない








「なんだあれ…!?」
「おい、絶対普通じゃねぇよこれ!」
「早く逃げようよ!じゃないと先生みたいに…」

その黒板の文字を見た生徒は、逃げ出そうとしている。僕も同じだ……先生みたいに、死んでしまうかもしれない…とにかく、この状況は普通じゃない。

他の生徒が逃げようとしたとき、隣のクラスの生徒全員が悲鳴をあげながら逃げてる。恐らく、隣のクラスでも同じことが起こったのだろう………でも、隣のクラスだけじゃない。上の階の生徒や、下の階の生徒も悲鳴をあげながら逃げてる。


一体…何が起こってるんだ…………






ガラス越しでシルエットでしかわからないけど、隣のクラスの生徒が転けてしまう。そして、この学校の生徒ではない何かが…その転けた生徒の胸ぐらを掴む


「うわぁぁぁ!!!やめて、やめてくれ!!死にたくない、まだ死にたくないぃぃぃぃ!!!!」

その捕まった生徒が悲鳴をあげながらもがきあがいている。僕等は、その光景をただ見ているだけ………いうより…か体が動かなかった………




「やめて!!やめてください、お願いしまあああ"あ"あ"あ"あ"あ"ああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」












首が落ちた…シルエットだが、ハッキリわかった………首が落ちても少しの間悲鳴をあげていたが、すぐに途切れ途切れになって悲鳴がおさまる。そして、胴体も床に落ちた




「………………」
先ほどその生徒を殺した何かが、こちらを見ている…青くて丸い二つの明かりが、こちらを見ているからだ……………








つづく
15/10/12 21:21更新 / 青猫
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