連載小説
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【レイ視点】とんでもなく愉快な狐巫女











レイは、とある神社に辿り着く。
レイ「ここは…初めて来る場所だね…となると、大罪人がいるってことかな……」
手に入れた方がいいエンブレムを書き留めた紙を見てる。ちなみにこの紙は、収録が決まってスタッフからどのエンブレムがあるかを聞いて書き留めたもの。意外と律儀。
レイ「大罪人に関しては、ボクも能力を知らない…けど、リーアが使ってたアリスのエンブレムを見た限り、すごい力があるに違いない…いやでも、アリスみたいにデメリットな部分もあるのかな…」
紙を見ながら、考え事をして歩くレイ。すると、何か柔らかいものに当たる。
レイ「ん?」
後ろに下がって、前を見てみる。
そこにいたのは、巫女服のような服装の、狐耳と尻尾を生やした女性がいた。
「おやおや?まだ小さい子なのに、ラッキーな展開に遭遇しちゃったねぇ?」
その狐の女性が、にやにやと笑いながらレイを見る。
レイ「あ、えっと、ゴメン…前見てなかったから…」
「いいんだよ〜?お姉さんそういうの、全然気にしないからねぇ〜。あ、ここに「スケベ代表」っていうタスキがあるけど…」
レイ「かけないよ!さっきのは事故だってば!」
「またまたぁ、本当は嬉しいくせに〜」

「コトネさん!」
神社の方から、制服姿の少女が現れ、巫女服の女性に向かって言う
レイ(コトネ…?ということは、コイツが大罪人…強欲の罪…)
コトネ「おや、エルナ。どうしたんだい?」
巫女服の女性…コトネが、その少女の方を向く。その子の名前はエルナらしい。
エルナ「そんな小さな子をいじめないでください」
コトネ「いじめてないよぃ?ちょっと、オ・ト・ナのから買い方をしただけさね」
エルナ「もっとダメです!もう、今日の夕飯きつねうどんから素うどんに変えますよ」
コトネ「あー!やめる!やめるからそれだけはご勘弁を〜!」
レイ「……」
どっちが大人なのかわからない会話である。


神社の中に招き入れられたレイ。
コトネ「改めて…ワタシはコトネ・ツチミカド。巫女兼イナリ様をやってるよぃ」
エルナ「私はエルナ・ファイス。訳あって、コトネさんの神社で居候してます。」
2人が自己紹介をする。
レイ「…レイだよ、シグナっていう人と世界を旅してる。」

コトネ「なぁんだ、もう彼女がいるのかぁ。じゃあ、もうあれやこれやをy」
エルナ「素うどん。」
コトネ「いいねぇ、2人旅!やっぱ旅は1人より2人でしょ!」
居候の尻に敷かれてるイナリ様。
レイ「ところで、お前…大罪人だろ?お前のエンブレムが欲しい…」
コトネに向かって言う。するとコトネが
コトネ「ワタシも有名人になったものだねぇ…いいよ、あげるよ」
レイ「ほんと!?」
コトネ「ただし、条件がある。」
ニッと笑い、条件を話す。
コトネ「ワタシとかくれんぼをして、ワタシを見つけられたらエンブレムをあげるさね。」
レイ「え、そんなことでいいの?」
コトネ「もちろん…けど、ワタシを甘く見ちゃういけないよ?ワタシも一応大罪人、簡単に見つけられると」
エルナ「変化とかはなしですよ、あんなの使ったら見つけられませんから。」
コトネ「そんなぁ、固いこと言わないでさぁ?柔らかく行こうよ?ねぇ、柔らかい部分もあるんだs」
エルナ「素うどん。」
コトネ「君なんぞ、変化なしでも楽勝さね!」
鈴仙「この人本当に尻に敷かれっぱなし…」

射命丸「そんなこんなでかくれんぼ対決です!現在、コトネさんが隠れてる模様!」
コトネ「あー!もう、狭い!いろんなところがつっかえちゃうさね!」
エルナ「素うどん。」
コトネ「なんで!?」
射命丸「あれですよ、持たざる者の妬みです。」

コトネ「あ!いいこと思いついた!この、玄関のすぐ横の部屋に隠れるっていうのとか!」
そう言って、玄関横の扉を開けて隠れる。
コトネ「これ完全にわからないでしょ!」
エルナ「開けられたらすぐにバレますよ…」
コトネ「いや!きっと奥から調べるに違いないさね!じゃ、レイくんを呼んでくれるかい?」
エルナ「わかりました。」
エルナは、外で待機してるレイを呼びに行く。

射命丸「さぁ、始まりました!見事レイさんは、コトネさんを見つけることができるのでしょうか!」
玄関から入り、辺りを見回してるレイ。

コトネ(ふふふ、絶対見つからないよ。この完璧の作戦の前では、どんな人でも破ることはできない!)

ガチャっ

レイ「あ。」
コトネ「あ。」

開始3秒、すぐに見つかったコトネ。
鈴仙「瞬殺……」










コトネ「見つかったなら仕方ない…ほら、ワタシのエンブレムさね。大事に使うんだよ?」
射命丸「レイさん、見事エンブレムを獲得です!」
鈴仙「1番最初のエンブレムが、大罪人のエンブレムは大きいわね。」

レイ「よし!やっとエンブレムを手に入れられた!レベルを上げて、すぐに盗賊を倒してやる!」



はみ出しコーナー
「ケンカするほど?」

ミミ「やっとこういう感じのイベントに呼ばれたと思ったら、なんであんたまでいるの!」
ザック「こっちのセリフだ、盗賊女。」
ミミ「わかった!あたしをストーカーとかしてるんでしょ!」
ザック「は?誰がお前みたいなちんちくりんを」
ミミ「ちんちく…!?なによ!本編であたしにあんなことしといて!」
ザック「お前が台本に書いてないことしたからだろうご」

青猫「あはは、やってるねぇ〜」
射命丸「笑ってないで、止めてくださいよ。」
青猫「いいじゃん、ケンカするほど仲がいいって言うでしょ?」
射命丸「いやそうですけど…青猫さんがケンカした場合でも、同じこと言えるんですか?」
青猫「あ、ううん。それはない。ケンカしたら縁切る。」
射命丸「え?…いや、もうちょっと思い直した方が…」
青猫「ううん、直さない。」
射命丸(この人、理解者も少ないし友人も少ないし、おまけに頭が明らかにおかしい人ばかりにからまれてばかりだから…まぁ、そうなりますよねぇ…)

ミミ「…」
ザック「…」
それを聞いた2人は、ケンカの数が減ったと言う
17/12/18 12:13更新 / 青猫
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