連載小説
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【アレックス視点】機械とほのぼの最強親子




アレックス「……」

射命丸「おや、アレックスさん!険しい顔で何かを見ている様子!その目線の先には…なんと!幻想郷では知らない人はいないであろう最恐妖怪、風見幽香さんがいます!!」
お互い、睨み合っている様子……何故こんな状況になったのか、それは数分前に遡る。


アレックス「……」
幻想郷エリアへやってきたアレックス。このエリアには強いエンブレムを持つ者が多いことは知っているため、ここに来たもよう。
歩いていると、前方に銀髪の少女がいる…よく見ると、黒い犬の耳や尻尾が生えてる。
その特徴で、あることを思い出す。
アレックス「…確かあいつ、椿と言ったか…」
そう呟けば、椿に近づく
アレックス「おい」
椿「え?」
椿がキョトンとした表情でこちらを見る。
アレックス「お前、椿だろ。エンブレムをよこせ。」
椿「えんぶれむ?ていうか、お兄さん誰?」
なんのことがわかってないように首を傾げ、相手の名前を尋ねる。
アレックス「アレックスだ。」
椿「アレックス、だね。その、えんぶれむ…?っていうのがよくわからないけど…もしかしたら、家にあるかな?」
椿も説明は受けたのだが、恐らく聞いてなかったか、寝てたかしてたのだろう。
アレックス「お前の家はどこにある。」
椿「すぐ近くだよ、案内するよ!」
そう言って椿が案内し、到着すると家の前で待っててと伝えて家の中に入る。

椿「幽香ー、ゆーかー!」
幽香「どうしたの、椿?」
部屋から出てくる幽香。
椿「えっとね、さっきアレックスっていう知らないお兄さんが…えーっと……」
あれ…あの人、何が欲しいって言ってたっけ……?んー……思い出せない………
幽香「椿?」
椿「えっと……」


















椿「よくわかんないけど、私をよこせって言ってた。」

幽香「」





















幽香「椿、その人どこにいるの?」
椿「え?家の前にいるけど……」







で、今に至る。

鈴仙「いや、これ椿さんがうまく伝えられなくてこうなってますよね!?」
幽香「あんたのような、何処の馬の骨かわからない男に、渡すわけにはいかないわね」
アレックス「フン、手に入れるためにはコイツを倒せということか…面白い。」
鈴仙「ほら!もうなんかいい感じにお互い勘違いしてますよ!」

幽香「イベントがなんだか知らないけど、どさくさに紛れてあれやこれやするのは、見過ごせないわね。おまけに、私の娘に……命はないと思いなさい」
日傘をアレックスに向ける。アレックスはエンブレムを出し
アレックス「面白い…力ずくで奪ってやろう…!」
ザックのエンブレムを使用し、ザックのような容姿になる。大剣を構え、幽香に斬りかかる。
射命丸「さぁ!!別にしなくもいい戦いが始まってしまいました!!お互い死闘を繰り広げております!関係ありませんが椿さんかわいい!とてもかわいいです!」
幽香「でしょ?そうでしょ?あの子ね、ウチの子なのy」
アレックス「どこを見ている…!」
まるで参観日に来たお母さんのような幽香に容赦なく攻撃するアレックス。オロオロしながら見てる椿。
鈴仙「本当に可愛いわね…あれで最強の妖怪なのよね…」

お互い実力はほとんど一緒。勝負はなかなか決まらない。
アレックス「くっ…あの女(リーア)、何してるんだ…」
※死闘してます。

そして、戦いの末……お互い、同じくらい体力が消耗していた。
幽香「ここまでやるとは…それほど、熱意があるってこと……」
アレックス「当たり前だ……どうしても、手に入れないと…いけない…!」
幽香「…わかったわ……」
傘を畳み、アレックスに近づく
幽香「戦ってみて、わかった。強いし…それに、それほど本気なのも。あなたになら、椿を任せられるかもしれないわ…認めてあげる…!」























アレックス「は?」
幽香「え?」
椿「幽香、何の話?」
幽香「え?いや、だって…」
アレックス「俺はただ、ソイツのエンブレムが欲しかっただけだ。お前は、何の話をしてる。」
幽香「えぇぇぇ………」

射命丸「ここで誤解がようやく溶けた模様!椿さんのエンブレムを手に入れ、戦力が大幅にアップです!」
鈴仙「幽香さん、同情します…」

射命丸「さてさて!ではレイさんとリーアさんの方を見てみましょう!」

映像が切り替わると、今モンスターを倒したと思える映像が流れる。
リーア「はぁ……はぁ………」
ドロップした回復薬と解毒薬を、レイに渡す。
レイ「え…いいのか?」
リーア「言ったでしょう…はぁ…はぁ…お互い、完治するまでは……ぜぇ…ペアだと………うっ…死にそう……」
レイ「あ、ありがと……」
受け取り、お礼を言うレイ
リーア「で、は…後ほど……」

射命丸「はい!無事にレイさんも完全復活です!というわけで、現在の皆さんのステータスを見てみましょう!」

レイ
エンブレム:未所持


シグナ
エンブレム:シュガー・キャロル(Lv25)


アレックス
エンブレム:ザック(Lv40)
椿(Lv1)


リーア
エンブレム:アリス・モータル(Lv2)

射命丸「という具合で、レイさん以外の方はエンブレムを所持!シグナさんとアレックスさんに関しては、強力なエンブレムを所持!今後どうなるのでしょうか!」
鈴仙「もう、パワーバランスとかめちゃくちゃになりそうな予感しかないんだけど…」

射命丸「では引き続き、見ていきましょう!」









はみだしコーナー
「カップル2」

青猫「やぁやぁ椿ちゃーん!相変わらずもふもふだねぇ〜!」
椿「もふもふ?」
ぶっちゃけもふもふが何なのか、青猫もわかってません
青猫「そういや椿ちゃん、恋人とかいないよね?」
椿「うん、いないよ?」
青猫「寂しくない?独り身ってさ〜」
射命丸(この人は…またやってる……)
椿「よくわかんないけど……幽香やみんながいるから、全然寂しくないよ?」
とてもいい笑顔を青猫に向ける椿
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青猫「(°A° )」
心の底から、自分の器の小ささを実感した瞬間であった。
17/12/18 09:44更新 / 青猫
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