連載小説
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シェリアの固有魔力が覚醒してから、順調に勝ち進んでいる。
シェリア「よっしゃ!3連勝だ!!」
クローディア学園にて、壁に貼られたトーナメント表の近くに大勢の生徒が集まってる。シェリアが、勝ち進んだところまで赤ペンで線を引く。
「おー!!」
生徒達が喜び、声を上げている。1回戦では、正直危なかったが…それからは、余裕で勝ち進んでいる。
レイア「すごいです、ここまで勝ち上がって!」
シェリア「おう!まぁ、このくらい余裕だぜ!」
ここまで戦ったシェリアとトーマと共に喜ぶ者、これなら優勝できると期待する者、様々だ。
トーマ「…今残ってる学園は、どれも強豪…ここからっていう感じがあるね…」
トーナメント表を見ながらそんなことを呟く。
シェリア「そうなのか?」
トーマ「うん。次僕等と戦う学校は…「少林学園」。格闘家が多く揃ってる学園で、実力もかなりある。接近職では、この学園がトップかな。」
シェリア「少林学園…」
その名前を聞いて、あることを思い出す。この世界に来る前に、何度かその学園の生徒と決闘をしたことを。
シェリア「そういや、まぁまぁ強かったな…スカウトもされたっけ。」
トーマ「戦ったことあったんだ…スカウトも…」
シェリア「まぁな、スカウトは断ったけど。」
既にトーマの学園に入ってたし、抜けたりしたらトーマ泣くだろうな…


トーマ「にしても、体術かぁ…」
シェリアと供に修行しようと思うが、体術対策を考えてそれ専用の修行をした方がいい…そう考えている。
シェリア「体術だろ?んー………」
2人で唸りながら考える…
すると、シェリアが
シェリア「いいこと思いついた!」




























ガラド「…で、何で俺達が集められてんだ…」
ガラドやレイアを含めて、複数の生徒が集められてる。全員接近職だ。
シェリア「よく集まってくれたー!実はお前達に、頼みたいことがあるー!!」
そんなに距離は離れていないのに、まるで全校集会の先生の声量で話すシェリア。
シェリアお前達全員で、オレ達2人を攻撃して来て欲しい!そしてオレ達は武器無しで戦う!」
シェリアの発言に、疑問を持つ一同。すると、トーマが
トーマ「みんなはもう知ってると思うけど、次の対戦相手は少林学園、接近職に力を入れてる学園なんだ。今の状態で挑めば、負けてしまう…だから、この修行をして多い手数に慣れておきたいんだ。」
レイア「なるほど…」
シェリア「よし、お前ら!遠慮はいらない、全力で来い!」
ガラド「そういうことなら…お前ら!いくぞ!!」
「おー!!」
生徒一斉に2人に攻撃を仕掛け、2人はひたすら避けては反撃を繰り返した…………






























その日の晩まで修行を続けた結果、全員息を切らして倒れてる。
シェリア「ははは…流石に、この数はキツイなぁ…」
ガラド「キツイって言ってる割には…平気そうだな……」
トーマ「でも、これなら……少林学園…攻略ができそう…」
トーマがよろけながら立ち上がる
トーマ「みんな…試合まで、この修行を付き合ってね…!」
生徒それぞれ、疲れた返事を返した…




あれから一週間が経った。毎日あの修行を繰り返したおかげで、攻撃をくらった回数がかなり減った。
シェリア「みんな、ありがとな!いい修行になったぜ!」
シェリアがみんなにお礼を言う。
レイア「どういたしまして!お宝になれて嬉しいです!」
ガラド「今日試合だろ、勝たねぇと許さねぇぞ」
シェリア「当たり前だろ!勝つに決まってるぜ!」
トーマ「それじゃあみんな、行ってくるよ!会場で会おう!」
2人は少林学園に向けて、歩き出した……






To be continued
17/05/27 17:11更新 / 青猫
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