連載小説
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生徒「あの〜…本当にその武器で行くんですか??」
シェリアの学園対抗戦出場が正式に決まったところで、もう一度鍛冶屋に行く。もっといい装備も作れると鍛冶屋の生徒が言うが、シェリアは
シェリア「これでいいぜ、なんか使いやすかったしな」
と、先ほど作って貰った刃折れの剣を抜いて見る。ガラドとの戦闘で、使いこなしているようだったが……

生徒「はぁ……確かにその折れた剣で戦えるのはすごいですけど…」
トーマ「あはは…えっと、レイアさんでしたっけ?」
レイアとは、今シェリアと話をしている鍛冶屋の生徒のこと。種族はドワーフで、副業が鍛冶屋。ここの生徒の武器は、ほとんど彼女が作った。

レイア「あ、はい。」
トーマ「シェリアはあれでいいって言ってるし、シェリアが新しい武器が必要になったらお願いしていいですか?」
レイアは、なんかかっこよく刃折れの剣を振ったり構えたりしてるシェリアを見て
レイア「…わかりました。」
と、苦笑いで返事した。

トーマ「それよりシェリア、試合前まで訓練しようよ。レベルは高くても、ここでの戦いに慣れておかなくちゃいけないし…」
まだ構えたりしてるシェリアに訓練に行こうと誘う。

シェリア「おう!よし、任せとけ!このオレが、この剣で敵を千切って引っ付けるからな!」
トーマ「投げるでしょ、治してどうするの…」
レイア「大丈夫なんでしょうか…」

































2人は学園から出て少し離れた場所にある「マルバロの森」に来ていた。
シェリア「なぁトーマ、なんでこんな弱いモンスターがいるところに来るんだ?」
このマルバロの森に出現するモンスターの平均レベルは45。2人のレベルからしては、正直いい相手とは言えない。
トーマ「ここに来た理由は、レベル上げじゃないよ。あくまで戦闘に慣れる為」
シェリア「…?」
シェリアはよくわかっていない様子。
トーマ「大体のモンスターは、レベルが高い相手には襲ってこないでしょ?」
シェリア「あぁ、初期モンスターとか急に襲わなくなって来たとか前思ったな」
トーマ「でも、この森のモンスター達は別。レベルが高くても低くても襲ってくるんだ。モンスター達のレベルも大したことないから、戦闘に慣れるのにちょうどいい場所なんだ。」
シェリア「あぁ、なるほどな!



































つまり、どういうことだ?」

トーマ「………」
猿でも理解できそうな説明をまったく理解できてない様子のシェリア。
そんな2人の前に2匹のモンスターが現れる。
シェリア「お、モンスターか!」
トーマ「とりあえず、戦ってみたらわかるかもね」
シェリア「…??」
よくわかってない様子だが、剣を抜く。トーマは槍と盾を手に持ち構える。
トーマ「シェリア、ゲームをやってた時みたいにやろう!」
シェリア「了解!」
トーマが前に出てモンスター達を引きつける。
モンスター「ガァァ!!」
2匹のモンスターは、トーマに飛びかかって攻撃する。トーマは盾で攻撃を防ぎ、押し返す。
トーマ「シェリア!」
シェリア「おう!!」
押し返して着地したモンスター2匹を後ろから攻撃する。1匹のモンスターは倒せたが、片方は倒すまではいかず、シェリアに飛びかかろうとしてる。
トーマ「はぁぁあっ!!」
そのモンスターを槍で攻撃するトーマ。その攻撃によって、モンスターが倒れる。2匹のモンスターを倒せば、経験値と共にお金とアイテムをドロップする。
シェリア「ナイスプレイ、トーマ!」
トーマ「ありがと!…にしても、こんな感じかぁ…」
槍を上げてみせる。
シェリア「何がだ??」
トーマ「こっちの世界の感覚だよ。まるで、自分の体じゃないみたいに動きやすい…」
シェリア「あぁ、そうだろ?すっごい軽いんだよなぁ〜」
ニッと笑いながら話す。先ほどのガラドとの戦闘でのことを話す

トーマ「シェリア、スキルはどうやって出したの?」
シェリア「スキル?」
スキルとは、ガラド戦で使った「魔装・業炎」みたいな戦闘スキルのこと。ちなみに、こういったスキルは固有属性が元になるスキルである。
シェリア「あー、あれな!「出そう!」って思ったら出たんだよ」
トーマ「意思だけで発動できるってことだね?」
シェリア「多分なぁ〜」
感覚だけで答えたが、トーマはそれを理解した様子。

トーマ「このmagicっていうのもわからないし…とにかく、感覚に慣れるために特訓しよう!もしかしたら、何か変わるかもしれないし!」
シェリア「おう!そうだな!」














『メールが届きました』

『1回戦の組み合わせが決まりました。
クローディアハイスクールは、グリモワール魔法学園と対戦です』

To be continued
17/02/07 18:41更新 / 青猫
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