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第8話『夢への一歩』



傷を負ったが、騎士を倒したミミは自分のアジトへと戻ってきていた。もうとっくに帰ってきていたクライヴとイリアは、いつものように出迎えてくれた……が、ミミが負った傷を見ると、明るい表情じゃあなくなる

クライヴ「ミミ…どうしたんだよそれ?あの騎士にやられたのか?」
ミミ「大した怪我じゃないよ。その騎士は倒してきたし……」
ミミは片手でその傷を塞いだ。イリアは「ちょっと見せて」と言ってミミの手をどけて傷を見る

ミミ「いいって、本当に大した怪我じゃないんだから。それより、早く届けに行こうよ。」
クライヴ「でも治療しないとダメだ。それに、町の人達もその怪我を見たら心配するぞ?」
ミミ「………」
町の人のことになると、黙ってしまう。イリアはミミの傷を治療する。
イリア「とりあえず、届けるのは治療が済んでから。早く届けたいのはわかるけど」
ミミ「…わかったよ」
ミミは二人の言う通り、治療してから届けることにした。その間、「大丈夫かな…町の人達。食料やお金尽きてないかな…」と、町の人の心配ばかりしていた。

ミミ「そういえば、食料はどうする?流石にあたしの怪我が治るまで届けなかったら傷むよ?」
クライヴ「そうだなぁ……じゃあ、食料だけ運んどくわ。」
クライヴが食料の入った袋を持って、二人を見る。

クライヴ「イリアはミミと一緒に居てくれ、すぐ戻るから」
イリア「うん、わかった。」
イリアが頷いたのを見れば「じゃ、いってくるぜ」と言って、クライヴは出ていった。











ミミ「………………」
椅子に座ってボーッとしているミミ。ボーッとしているように見えるが、頭の中ではあの町の人達のことを考えていた。
みんなが幸せそうな顔をしていて、活気溢れる町並みを想像していた……その後、かつての自分のことも思い出す。その町のことと、過去の自分を重ねたのかもしれない。


「私も、お姉ちゃんみたいになりたい!」


あの時子供が言った言葉を思い出す。
ミミ「…そういえば、あたしも似たようなこと…言ってたっけ……」
あの子が、かつての自分のように思えた。その子供にとって自分は、目標にしている人……過去の自分が、目標にしていた人と同じ……

ミミ「…あの人みたいに、なれたかな……あの子には……私と同じ目にはあってほしくないな……」
前を向くと、人が。光の影でよく見えないが、自分が目標にしていた人に見えた

ミミ「…!」


イリア「どうしたの?ミミ」
その声で、目標にしていた人に見えた物がイリアに変わった。ミミは我に帰り
ミミ「…ちょっと、昔のことをね」
イリア「…そっか」
イリアが、隣の椅子に座る。ミミと同じ、前を見る

イリア「…もうすぐだね、あの町…」
ミミ「うん……」
二人で遠くを見ていた………すると、入り口から足音が聞こえる。その方向を向くと、クライヴがいた。少し息を切らしている

ミミ「おかえり、クライヴ…どしたの?」
クライヴ「実はな…帰ってる途中、いい情報が入ってな!とんでもない金持ちがいる町を教えてもらった!」
イリア「とんでもない金持ち…?」
それを聞いたミミは、明るい顔をして立ち上がる

ミミ「次の標的はそこだね!そこで大量に盗めれば、活気ある町になる!」
イリア「その前に、このお宝渡さないとね?」
ミミ「あ、そうだった」
その様子を見れば、二人は笑った
もうすぐだ…もうあの町の人達が苦しい生活をしなくて済む!



つづく
15/11/24 17:29更新 / 青猫
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■作者メッセージ
どうもー、最近白猫プロジェクトをやってて温泉イベントが始まったからそのイベントキャラであるセオリをLv100にしてたらあっという間になりイベントガチャで欲しかった温泉マールが手に入ったからもうすごく楽し(以下略)青猫です!
いやぁ、更新遅れてごめんなさい!許してくれる…よね?(笑み)←おい

更新遅れた理由は…あ、白猫に没頭してただけじゃありませんよ?実は、また年末に記念小説を書こうと思い今から書いてるんですよ。そりゃあもう、読んでる人が遊べるようなものを!
でもね、もしかしたら間に合わない可能性があるから今はそれを全力でやってます!なので、他の小説の更新が疎かになると思います!本当に、ごめんなさい!
まぁそこで、その記念小説に記念小説でコラボとかやりたいと思います。もしコラボしたい方、コメント欄に記入してください!…まぁ、希望がなかったらなかったで東方キャラや私が作ったキャラで穴埋めしm(以下略)
というわけで!他の小説の更新が遅くなります!…さっきも言いましたよね、これ←
なるべく更新するようにします、本当にすまぬ←

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