第七話「強さ」
―――某月某日、彼はとある場所に向かっていた…―――
後藤「よっと…さすが廃墟だな…歩きずれ」
彼は廃墟に来ていた、そこは廃棄されたマンションや崩れたマンションなどが多数存在している
後藤「ん?」
彼は見た
後藤(いじめか…昔を思い出すな)
誰かがいじめられていることを
後藤(見た感じ小学生のガキどもか…三つくらい歳は離れてそうだ、しゃーないちょっとうちの縄張りで騒ぎを起こさせられるのも面倒だ、さっさと片付けよう)
後藤「おいガキ―、ここは幻獣組の縄張りだ―痛い目見たくなけりゃとっとと帰れー」
ジャイアン的ガキ大将「あ?しらねーよ、なんであんたの命令を聞かなくちゃならない」
スネ夫的な奴「そーだそーだ!」
後藤「そうだな…暴力ばっかりふるってると俺みたいな目にあっちまうぞ」
スネ夫的な奴「じゃああんたはどんな目にあったっていうんだ!」
後藤「そうだな…例えば拷問だ」
ジャイアン的ガキ大将「あ?拷問だって?確かそれっていてぇ奴じゃ…」
後藤「そうだ、俺が受けた拷問は爪をはがされ指を折られ刀の試し切りに使われ熱したお湯でゆでられバットで体中を…」
ジャイアン的ガキ大将&スネ夫的な奴「ひ、ひぇぇぇぇ!もう二度とやりません、すいませんでしたぁぁぁぁぁ!」ビュー―
ガキ大将たちは逃げだす
後藤「まったく、話しただけでビビッてやがら…で、おい大丈夫か?」
???「ありがとうございます…足が…」
足を指さすと
後藤「おいおい、足にあざができてんじゃねぇか奴らにやられたのか…しかもところどころ殴られた跡がある…しゃあない…どっこいせ」
少年をおんぶして
後藤「とりあえず俺んちまで行って治療してやるから我慢してくれ」
???「うん…」
―――家に到着―――
???「いたっ!」
後藤「おいおい、消毒ごときで痛がってんじゃねぇよ…まぁ小学生ってもんか…ハイ次足な、こりゃ打撲だな…少しいてぇと思うが我慢な」
千本通しでハレの血を抜き消毒をする
後藤「よーしよく耐えたぞ…お前、名前は何つうんだ?」
虎太郎「矢澤虎太郎…です、お兄さんは?」
後藤「俺か?後藤明日斗だ、幻獣組の頭ってことになってる…ほれ、包帯巻き終わったぞ」
ピーンポーン…
後藤「来客だ、ちょっと待ってな…はい」
ピッ
矢澤「私の番だから来ちゃったよー!にっこにっこにー」
虎太郎「あ、おねぇちゃん!」
後藤「えっ…おねぇちゃんだと!?」
――――――
後藤「なるほどなぁ〜、にこにーがまさか弟持ってるとは知らなかった」
矢澤「まさか虎太郎がいるなんて…」
後藤「…あいつのこともたまには考えてやりなさいな、俺が初めて会った時はいじめの最中だったぜ…たぶんあいつも俺とおんなじような性格なんだろうな」
矢澤「それってつまりは?」
後藤「俺もいじめられてた時は親に迷惑かけたくなかったんでな、黙ってた時期があったんさ」
矢澤「…あんだけ喧嘩が強いあんたがいじめられてたなんて想像つかないけどね…」
後藤「よく言われるよ、人は最初は弱いもんなんだよ、いじめられてこの外見を作ることができたからな…まぁこの話はいいや、忘れてくれ」
矢澤「…やっぱりあんたって良心っていうものがあるもんなんだね、希も言ってたけど今日希が…」
―――回想―――
東条「後藤君にはなしてすっきりしたわ、意外に人の気持ちも分かってくれる人だと思うんよ」
矢澤「それ、本当?喧嘩ばっかりで荒っぽいイメージしかないんだけど…」
東条「大丈夫、話してみればすぐわかるよ」
―――現在―――
矢澤「って、でも私のイメージもだいぶ変わったかな…あんたならまかせてもいいかもね」
後藤「そうかい、そりゃ光栄だ…礼だ、特別に俺の秘密の一つを教えてやろう…ちょいとまってな」
立ち上がって部屋を出て和室に来るととある金庫を出す
矢澤「これは?」
後藤「金庫だ、俺が博多を離れたとき訳アリの知り合いから中身ごともらったものだ」
金庫を開けるとそこには
矢澤「これは…銃…?」
後藤「そうだ、オートマティックとリボルバー…順に説明しよう」
矢澤「まず聞くけど撃ったりは…」
後藤「してるわけないだろ、してたら今頃俺はここにいない」
矢澤「だろうね…訳アリの知り合いの詳細はきかないでおくわ」
後藤「銃の説明…っつってもわかんねーだろうからテキトーに聞いてくれ」
ディスティングイッシュド・コンバットマグナム
本当の名前はS&W M686
俺が使っているのは4インチのものだ
携行性と耐久に優れたマグナムでリボルバー向きの俺にはうってつけのものだ
M1911 コルト・ガバメント
オートマティックでは最も知られている銃だろう
俺は打つ前に手動で排莢する癖がある、だがこいつにはシングルアクションでもできるという利点がある
それで※ジャムを起こさないとなれば俺にはうってつけのものだ
※ジャム…弾詰まりのこと
後藤「…って感じだ」
金庫にしまってそれを違う場所に隠す
矢澤「…なんのことだかよくわからないけど、あんた博多にいたとき何があったの…?」
後藤「色々あったんさ…まぁなんだ俺の少学のころの話は海未にしてある、聞きたきゃ海未に聞いてみな」
矢澤「うん…分かった、じゃ今日はこれで帰るね」
後藤「ああ、わかった…そうだ虎太郎を呼んでくれあいつに伝えたいことがある」
矢澤「?分かった」
――――――
虎太郎「お兄さん、どうしたの?」
後藤「お前に伝えたい言葉がある、虎ってのはネコ科なんだが…猫だって教育次第で虎みたいに狂暴になる」
―――いいか、お前はネコじゃねぇ虎だ…姉を守るために獰猛になれよ―――
後藤「以上だ、帰んな」
虎太郎「お兄さん、…ありがとう」
ガチャ…バタン
後藤「ふぅ…、おっかしいなこんなこと言うやつだったか?俺って…」
つづく
後藤「よっと…さすが廃墟だな…歩きずれ」
彼は廃墟に来ていた、そこは廃棄されたマンションや崩れたマンションなどが多数存在している
後藤「ん?」
彼は見た
後藤(いじめか…昔を思い出すな)
誰かがいじめられていることを
後藤(見た感じ小学生のガキどもか…三つくらい歳は離れてそうだ、しゃーないちょっとうちの縄張りで騒ぎを起こさせられるのも面倒だ、さっさと片付けよう)
後藤「おいガキ―、ここは幻獣組の縄張りだ―痛い目見たくなけりゃとっとと帰れー」
ジャイアン的ガキ大将「あ?しらねーよ、なんであんたの命令を聞かなくちゃならない」
スネ夫的な奴「そーだそーだ!」
後藤「そうだな…暴力ばっかりふるってると俺みたいな目にあっちまうぞ」
スネ夫的な奴「じゃああんたはどんな目にあったっていうんだ!」
後藤「そうだな…例えば拷問だ」
ジャイアン的ガキ大将「あ?拷問だって?確かそれっていてぇ奴じゃ…」
後藤「そうだ、俺が受けた拷問は爪をはがされ指を折られ刀の試し切りに使われ熱したお湯でゆでられバットで体中を…」
ジャイアン的ガキ大将&スネ夫的な奴「ひ、ひぇぇぇぇ!もう二度とやりません、すいませんでしたぁぁぁぁぁ!」ビュー―
ガキ大将たちは逃げだす
後藤「まったく、話しただけでビビッてやがら…で、おい大丈夫か?」
???「ありがとうございます…足が…」
足を指さすと
後藤「おいおい、足にあざができてんじゃねぇか奴らにやられたのか…しかもところどころ殴られた跡がある…しゃあない…どっこいせ」
少年をおんぶして
後藤「とりあえず俺んちまで行って治療してやるから我慢してくれ」
???「うん…」
―――家に到着―――
???「いたっ!」
後藤「おいおい、消毒ごときで痛がってんじゃねぇよ…まぁ小学生ってもんか…ハイ次足な、こりゃ打撲だな…少しいてぇと思うが我慢な」
千本通しでハレの血を抜き消毒をする
後藤「よーしよく耐えたぞ…お前、名前は何つうんだ?」
虎太郎「矢澤虎太郎…です、お兄さんは?」
後藤「俺か?後藤明日斗だ、幻獣組の頭ってことになってる…ほれ、包帯巻き終わったぞ」
ピーンポーン…
後藤「来客だ、ちょっと待ってな…はい」
ピッ
矢澤「私の番だから来ちゃったよー!にっこにっこにー」
虎太郎「あ、おねぇちゃん!」
後藤「えっ…おねぇちゃんだと!?」
――――――
後藤「なるほどなぁ〜、にこにーがまさか弟持ってるとは知らなかった」
矢澤「まさか虎太郎がいるなんて…」
後藤「…あいつのこともたまには考えてやりなさいな、俺が初めて会った時はいじめの最中だったぜ…たぶんあいつも俺とおんなじような性格なんだろうな」
矢澤「それってつまりは?」
後藤「俺もいじめられてた時は親に迷惑かけたくなかったんでな、黙ってた時期があったんさ」
矢澤「…あんだけ喧嘩が強いあんたがいじめられてたなんて想像つかないけどね…」
後藤「よく言われるよ、人は最初は弱いもんなんだよ、いじめられてこの外見を作ることができたからな…まぁこの話はいいや、忘れてくれ」
矢澤「…やっぱりあんたって良心っていうものがあるもんなんだね、希も言ってたけど今日希が…」
―――回想―――
東条「後藤君にはなしてすっきりしたわ、意外に人の気持ちも分かってくれる人だと思うんよ」
矢澤「それ、本当?喧嘩ばっかりで荒っぽいイメージしかないんだけど…」
東条「大丈夫、話してみればすぐわかるよ」
―――現在―――
矢澤「って、でも私のイメージもだいぶ変わったかな…あんたならまかせてもいいかもね」
後藤「そうかい、そりゃ光栄だ…礼だ、特別に俺の秘密の一つを教えてやろう…ちょいとまってな」
立ち上がって部屋を出て和室に来るととある金庫を出す
矢澤「これは?」
後藤「金庫だ、俺が博多を離れたとき訳アリの知り合いから中身ごともらったものだ」
金庫を開けるとそこには
矢澤「これは…銃…?」
後藤「そうだ、オートマティックとリボルバー…順に説明しよう」
矢澤「まず聞くけど撃ったりは…」
後藤「してるわけないだろ、してたら今頃俺はここにいない」
矢澤「だろうね…訳アリの知り合いの詳細はきかないでおくわ」
後藤「銃の説明…っつってもわかんねーだろうからテキトーに聞いてくれ」
ディスティングイッシュド・コンバットマグナム
本当の名前はS&W M686
俺が使っているのは4インチのものだ
携行性と耐久に優れたマグナムでリボルバー向きの俺にはうってつけのものだ
M1911 コルト・ガバメント
オートマティックでは最も知られている銃だろう
俺は打つ前に手動で排莢する癖がある、だがこいつにはシングルアクションでもできるという利点がある
それで※ジャムを起こさないとなれば俺にはうってつけのものだ
※ジャム…弾詰まりのこと
後藤「…って感じだ」
金庫にしまってそれを違う場所に隠す
矢澤「…なんのことだかよくわからないけど、あんた博多にいたとき何があったの…?」
後藤「色々あったんさ…まぁなんだ俺の少学のころの話は海未にしてある、聞きたきゃ海未に聞いてみな」
矢澤「うん…分かった、じゃ今日はこれで帰るね」
後藤「ああ、わかった…そうだ虎太郎を呼んでくれあいつに伝えたいことがある」
矢澤「?分かった」
――――――
虎太郎「お兄さん、どうしたの?」
後藤「お前に伝えたい言葉がある、虎ってのはネコ科なんだが…猫だって教育次第で虎みたいに狂暴になる」
―――いいか、お前はネコじゃねぇ虎だ…姉を守るために獰猛になれよ―――
後藤「以上だ、帰んな」
虎太郎「お兄さん、…ありがとう」
ガチャ…バタン
後藤「ふぅ…、おっかしいなこんなこと言うやつだったか?俺って…」
つづく
16/01/16 01:12更新 / アンフィニ