連載小説
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第八話「特別休暇」
     ―――某月某日、彼は街中を走っていた―――

後藤「はっ…はっ…はっ…」

後藤(もう数十分は走ったか…まったく先生に特別に休みにしてもらったのはよかったものの走るしかできないってのは悲しみに近いな…、勉強はするにもするものがねぇし素直に学校行っときゃよかった…)

後藤「…当てもなく走るか」

     ―――当てもなく走り続け―――

後藤「…めっちゃ疲れた…うわ、音ノ木坂まで走ってきちまったよ…無意識ってこえぇ」

後藤「今は…昼かい、なんか食えるもん探すか…」

???「おーい!後藤君!」

後藤「おう?誰か俺を呼んだか?」

???「こっちこっち!うちようち〜」

後藤「あっのぞみんだ、よ―!これから昼飯かい?」

東條「せや〜、ほかに真姫と絵里ちもおるよ!」

後藤「ほーなるほどー!」(絵里ちって誰やねん!)

詳細を聞きに近づこうとした瞬間

通行人「きゃ――――!」

後藤「おいおい、なんだぁ?」

左を向くと

通行人「ひったくりです!助けてください!」

後藤「ひったくりか…めんどくさい、一発でけりをつけるか…よーいスタート!」

そういって10秒足らずでひったくりに追いつき

後藤「んだらぁ!」ズシャアア!

ひったくりの頭をつかんでフェイスクラッシャーを叩き込む

後藤「よっと…はいこれ返してもらうぜ、犯罪するんだったらひったくりなんかじゃなくもっとでかいことやれよ…その方が楽しいとは思うぞ…人生棒に振る割にはな」

盗んだものを拾い上げ立ち去る

後藤「はいこれ、これでいいでしょう?」

通行人「あ、はい…どうもありがとうございました」

後藤「どうも、今度はパクられないように」

通行人に一言言って去っていく

後藤「…見苦しいもん見せちまったな」

西木野「いいのいいの、元々幻獣さんが強いの知ってるから…あ、そうだ紹介するよ、この子は絢瀬絵里うちの学校の生徒会長でありμ'sの一員よ」

絢瀬「初めまして、絢瀬絵里よ噂は聞いてるわよ、よろしくね?」

後藤「ご丁寧にどうもな、後藤明日斗だ以後よろしく」

二人は握手して

後藤「さて…そいえばなんで制服なんだ?お前さんたち、学校か?」

東條「そーだよ、そいえば…なんで後藤君学校いっとらんの?」

西木野「確かにね、あんたほどの人がずる休みというのは考えられないし、何か理由でも?」

絢瀬「差し支えなければ、教えてほしいな?」

後藤「ああ、別に差し支えないし教えてやるよ、それはn」

グゥゥ〜〜〜ッ

のぞえりまき「あ」

後藤「あ…そだ、俺腹減ってたんだわなんかいいとこない?」

西木野「もうまったく…ついてきていいところがあるの」

    ―――しばらくして―――

後藤「…食った、カップ焼きそば以外食ったの久しぶりか」

東條「どんだけ食うん?自炊できないのは知ってるけど」

絢瀬「オホン!で、なんで今日あなたは休みなの?」

後藤「特別休暇という名の謹慎」

西木野「謹慎て…いったい何をしでかしたのよ」

後藤「え?イラッと来たチンピラをボコしたのがばれた!」キラッ☆

西木野「バカ少しは反省しなさい!」ガスッ

後藤「痛い痛い痛い!痛いです!」

しばらくけり続け

西木野「反省のお言葉は?」

後藤「ずびばぜんでじだ…(すいませんでした)」チーーン

西木野「よろしい」

東條「そろそろ時間やん、はよいこ」

絢瀬「そうね、そろそろ行こうかしら…さてお勘定はもちろん」

後藤「俺のおごりで…別にこんぐらいなら出せる」

店員「1万円になりまーす」

後藤「はいはい…どぞ」

アリガトウゴザイマシター

後藤「こっからまた走って帰んのか…」

西木野「まさかあんた走ってきたの?底なしの体力ですこと」

後藤「逆にこれしか取柄がないんさ、んじゃまたな!」

    ―――つづく―――
16/01/29 23:01更新 / アンフィニ
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