連載小説
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エピソード3 TIE−ファイターの変貌
羽に損傷を負ったTIE−ファイターが落下し、エズラとラミィが駆け寄る。

エズラ「カロル!大丈夫か!」
ラミィ「カロルくん!ハッチあけられる?」

カロルはハッチをあけて脱出した。

カロル「いって〜・・・大丈夫、なんともないよ、でも機体が・・・」
エズラ「うーむ・・・このソーラーパネルはもう使えないな」
カロル「うそだろ・・・まだ原型はあるのに?」

ソーラーパネル部分、つまり羽の部分が割れてしまい、フレームが曲がってしまった。

エズラ「ああ、これじゃ使えない・・・まあ大丈夫、心配するな、使えないならゴミにするだけだ」
カロル・ラミィ「ご、ゴミ!?」

カロルとラミィは、エズラが発した衝撃の言葉に驚きを隠せなかった。

カロル「嫌だぜ、TIE−ファイターをゴミにするのか?」
エズラ「安心しろ、そうじゃない。羽だけゴミにするんだよ」
ラミィ「ホッ・・・」

ラミィもカロルもホッとした表情を見せる。
がすぐに疑問を抱く。

カロル「もう片方はダメージ受けてないぞ、ゴミにしたら飛べなくなるじゃないか」
エズラ「代わりの羽がある。大丈夫、性能を上げてやるから。こっちに来てみな」

エズラが言った通り、カロルとラミィが後をついていくと、何やら倉庫のようなところにたどり着いた。
中には翼が折れてなくなったXウイングもある。

カロル「これは・・・親父、ここに色々保管してたのか」
エズラ「そうさ。そこにあるのがXウイング。まあそれはいいとして・・・えーっと、どこだったかな」

エズラは巨大な倉庫の中を歩き回り何かを探し始めた。
ほとんどが墜落した戦闘機であるため、巨大である。なので目につきやすいが歩き回らないと探せない。

エズラ「どこだったか・・・うーむ・・・」
カロル「何を探してるんだ?」
エズラ「エンドアの戦いで墜落したTIE−インターセプターの修復しかけのものがあったはずなんだが・・・」

TIE−インターセプターとは、TIE−ファイターを改良しブラスター砲を6つに増やし羽の部分の形状を変えたモデルである。

カロル「あれがここにあるのか、すげぇ」
エズラ「えーっと・・・あぁ、あったあった」

そこには、コックピットのガラスが割れ、エンジン部分がむき出しになっているTIE−インターセプターが置いてあった。

ラミィ「ボロボロだね・・・」
エズラ「ああ、だがコックピット以外は使える、引っ張り出そう、手伝ってくれ」

TIE−インターセプターに縄を縛りつけ、倉庫から綱引きのごとく引っ張り出す。

カロル「ふーぅ・・・」
エズラ「よーし、お疲れ様、あとは簡単だ、ちょいとバラすだけだ」

TIE−ファイターは量産型なので、構造も単純である。

カロル「ここをちょっと外して・・・」
エズラ「コックピットへの配線も少し変えるぞ」

着々とTIE−ファイターがTIE−インターセプターへと姿を変えていった。

カロル「意外と簡単だなぁ」
ラミィ「すごーい、てきぱきやってる」

TIEーインターセプター用の、甲羅括弧のような形状になった羽には2つずつブラスターがついている。
これをつければ、本来のTIEーインターセプターになる。

エズラ「よし、あとはテスト飛行だ」


↑完成図
16/03/21 23:20更新 / マグナム
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