第8話 空戦!2度目の学園保護
やはりその日も、二人きり。他に誰も居ない。
学園の外に座ろうとした、その瞬間が悪夢の始まりだった。
「ヴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
学園に警報音が鳴り響いた。
「何だ、このサイレンは!?」
「何事!?」
不吉な音を耳にした二人は、驚きと不安を隠せずにいた。
この警報音が鳴り終わったと思うと、誰かの声。
「空襲!空襲!避難せよ!空襲!空襲!避難せよ!」
「なんだと・・・!?」
ゼオライトは、空に多くのモンスターが来ているのを発見した。
「どうしよう!?」
「学園には誰もいないぜ、黙って見てるわけにもいかねぇな!」
見ると、翼の生えたモンスターが、翼の無いモンスターを抱え持っているのも見える。
ゼオライトは術を唱えた。
「サイクロン!」
その巨大な竜巻に巻き込まれた空のモンスターたちは、風に切り裂かれ地に落ちた。
しかし、あまりにも高いところにいるモンスターには届かなかった。
「屋上に上がって戦った方がいいぜ、こりゃ!」
「分かった!私はこのまま空に上がるから、ゼオライト君急いで!」
「ああ、ちょっとの間耐えろよ!」
アイオライトはソーマの翼を広げ、屋上の方へ飛ぶ。そして自分に向かってくるモンスターを斬る。
ゼオライトは学園内に入り、階段を駆け上がり、はしごを急いで上り、アイオライトの居る屋上に着いた。どうにかモンスターの攻撃を受けなかった。
「低空飛行のモンスターなら俺が倒す!高いところにいる奴らは任せた!」
「うん、気をつけて!」
アイオライトは高く飛び上がり、ゼオライトは低い位置のモンスターと激闘を繰り広げた。
「閃空裂破!閃空衝裂破!魔神閃空破!」
広範囲攻撃でまとめて倒すゼオライト。
「光翼閃!裂翔翼!征禍斬翔駆!雷光閃!」
素早く動きつつ敵を斬り裂いていくアイオライト。
「裂空斬!真空裂斬!裂風空牙衝!」
対空攻撃でどんどんモンスターを斬り・・・
「獅子戦吼!」
その斬ったモンスターをふっ飛ばし他のモンスターにぶつけ地に叩き付けた。
「・・・・・・インディグネイション!!」
多少傷を負ったものの、壊滅的威力を誇る術を発動した。その巨大な雷撃で
モンスターは多く消滅した。
「光鷹天翔駆!双牙天流槍!天翔斬光剣!連刃襲墜斬!」
天に舞い上げ、地に突き落とす。モンスターたちにとってはたまらない。
しかし、まだモンスターは自分に襲い掛かってくる。
「守護方陣!」
この技で、自分に向かってきたモンスターを全て地に落とした。
「ディバインセイバー!」
そして、その無数の神の雷で消滅させた。
あまりにも多くの仲間が倒れたせいか、そのモンスター大群は撤退した。
・・・かのように見えたが、親玉らしき巨大なプテラノドンのような
モンスターが飛んでき、こちらを睨みつけた。
「まだやろうってか?なら容赦しないぜ!」
そのモンスターはアイオライトに向かって大きな炎を放射した。
「きゃああああっ!」
「アイオライト!」
火炎放射をモロに受けてしまったアイオライトにゼオライトが駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「く・・・少し傷が大きい・・・大丈夫、火傷は負っていないよ」
「ムリはすんなよ。ほら」
ピーチグミを使いアイオライトを回復させた。
「ありがとう、これで仕返しできるわ!」
「ああ、やってやろうぜ!」
そんな二人に、二度目の火炎放射が襲い掛かろうとしていた。
「二回も通用すると思うなよ!」
二人は互いに寄り添い、マジックガードを発動した。その2つの方陣は一つの厚い壁となり二人を護っただけでなく、その火炎を跳ね返し、モンスターに
大きなダメージを与えた。
「グワァァァァァ!」
そのモンスターは苦痛の叫びを上げた。
「今だぜ!」
「うん!見せてあげるわ!ソーマ使いの力!」
アイオライトはモンスターの頭の前に飛び、剣を振った。
「蒼破空裂斬!」
アイオライトの左腕に伝わる確かな手ごたえ。ドスドスと斬れる音がした。
「グァァァァ!」
「効いているようね!さあ、充分にいたぶってあげる!」
ゼオライトは詠唱をしながらタイミングを見計らっている。
「雷光閃!」
アイオライトは、モンスターの周りを飛び回り、尻尾、翼、腹などに攻撃し、モンスターに確実にダメージを与えていた。
「エアスラスト!」
それに追撃するかのように、ゼオライトが風の刃を発生させモンスターを
切り裂いた。
「ナイスだよ、ゼオライト君!このまま行けば倒せる!」
「よっしゃ!・・・ここでだ、アイオライト。ちょっとした必勝法を見せてもいいか?」
「え?いいわよ。」
「よっしゃ!・・・いざ、参る!」
ゼオライトは異能者特有の「覚醒」を使った。そして、飛行高度の低くなったモンスターに向かうと・・・
「真空裂斬!」
「? あれが必勝法なのかしら。さっき見た技と変わりないけれど・・・」
ところが、必勝法の発動はこの次の瞬間だった。
「塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵とk(ry」
必勝法。それは真空裂斬の連発。覚醒時にのみ技を連発できるのだ。
そして、この真空裂斬の連発・・・それはいわゆる「ハメ殺し」だった。
「ガァ!ガァァァ!」
ズタズタと切り刻まれながら徐々に天に舞い上げられるモンスター。なすすべ無く切り刻まれるだけであった。
だが、本当の必勝法・・・というより、必殺技はこれから。覚醒しているためあの最強の奥義を発動できるのだ。ゼオライトはそれを発動した。
天、地、空、ことごとくを制す!神裂閃光斬!
「ガァァァァァァァァッ!」
モンスターは大きな叫びを上げる。
「アイオライト!とどめ刺せ!」
「うん!」
アイオライトは飛び上がり、モンスターの首の上に乗ると、翼と剣の刃を
しまった。
「?」
ゼオライトは、彼女が何をしようとしているのか分からなかった。
次の瞬間、モンスターにとどめが刺された。
「ここで終わりよ!」
柄だけの剣をモンスターの首に押し付け、そのまま青い刃を生成した。
刃はモンスターの内臓奥深くまで刺さり、モンスターに致命傷を与えた。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
モンスターは大きな断末魔を発し、地に真っ逆さまに落ちた。
アイオライトは急いで翼を出し、落ちるモンスターを見つめ、その後ゼオライトの元に降りた。
「やったー!!」
「やったぜ!!」
二人は勝利の雄叫びを上げ、ハイタッチ。
アイオライトは剣をクルリと回して刃をしまい、ゼオライトもクルッと双剣を回して鞘に入れた。
「ゼオライト君、凄かったよ!かっこよかったよ!」
「ああ、ありがとな。お前もかっこよかったぜ!」
「えへ、ありがと♪こんなこと言われたの初めて♪」
「ああ、そうなのか。あ痛てて・・・」
「えっ!?大丈夫?」
「あ、ああ大丈夫だ、このくらい。ただの筋肉痛だよ」
「そ、そう・・・ならゆっくり休まないとね。」
「そうだな。こんな日はゆっくりしよう。」
さすがに筋肉痛のまま長いこと歩くのはキツイので、近くの宿屋に泊まった。
「あ、あのさ・・・」
「あ?どうした?」
「と・・・隣で寝てもいい?」
「え?え?・・・ま、まあ・・・お前が嫌じゃないならいいけどよ?」
「あ、ありがとう・・・(・・・好きだなんて言えない・・・言えないよ)」
隣同士、宿で一晩を過ごした。暖かい一晩を。
学園の外に座ろうとした、その瞬間が悪夢の始まりだった。
「ヴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
学園に警報音が鳴り響いた。
「何だ、このサイレンは!?」
「何事!?」
不吉な音を耳にした二人は、驚きと不安を隠せずにいた。
この警報音が鳴り終わったと思うと、誰かの声。
「空襲!空襲!避難せよ!空襲!空襲!避難せよ!」
「なんだと・・・!?」
ゼオライトは、空に多くのモンスターが来ているのを発見した。
「どうしよう!?」
「学園には誰もいないぜ、黙って見てるわけにもいかねぇな!」
見ると、翼の生えたモンスターが、翼の無いモンスターを抱え持っているのも見える。
ゼオライトは術を唱えた。
「サイクロン!」
その巨大な竜巻に巻き込まれた空のモンスターたちは、風に切り裂かれ地に落ちた。
しかし、あまりにも高いところにいるモンスターには届かなかった。
「屋上に上がって戦った方がいいぜ、こりゃ!」
「分かった!私はこのまま空に上がるから、ゼオライト君急いで!」
「ああ、ちょっとの間耐えろよ!」
アイオライトはソーマの翼を広げ、屋上の方へ飛ぶ。そして自分に向かってくるモンスターを斬る。
ゼオライトは学園内に入り、階段を駆け上がり、はしごを急いで上り、アイオライトの居る屋上に着いた。どうにかモンスターの攻撃を受けなかった。
「低空飛行のモンスターなら俺が倒す!高いところにいる奴らは任せた!」
「うん、気をつけて!」
アイオライトは高く飛び上がり、ゼオライトは低い位置のモンスターと激闘を繰り広げた。
「閃空裂破!閃空衝裂破!魔神閃空破!」
広範囲攻撃でまとめて倒すゼオライト。
「光翼閃!裂翔翼!征禍斬翔駆!雷光閃!」
素早く動きつつ敵を斬り裂いていくアイオライト。
「裂空斬!真空裂斬!裂風空牙衝!」
対空攻撃でどんどんモンスターを斬り・・・
「獅子戦吼!」
その斬ったモンスターをふっ飛ばし他のモンスターにぶつけ地に叩き付けた。
「・・・・・・インディグネイション!!」
多少傷を負ったものの、壊滅的威力を誇る術を発動した。その巨大な雷撃で
モンスターは多く消滅した。
「光鷹天翔駆!双牙天流槍!天翔斬光剣!連刃襲墜斬!」
天に舞い上げ、地に突き落とす。モンスターたちにとってはたまらない。
しかし、まだモンスターは自分に襲い掛かってくる。
「守護方陣!」
この技で、自分に向かってきたモンスターを全て地に落とした。
「ディバインセイバー!」
そして、その無数の神の雷で消滅させた。
あまりにも多くの仲間が倒れたせいか、そのモンスター大群は撤退した。
・・・かのように見えたが、親玉らしき巨大なプテラノドンのような
モンスターが飛んでき、こちらを睨みつけた。
「まだやろうってか?なら容赦しないぜ!」
そのモンスターはアイオライトに向かって大きな炎を放射した。
「きゃああああっ!」
「アイオライト!」
火炎放射をモロに受けてしまったアイオライトにゼオライトが駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「く・・・少し傷が大きい・・・大丈夫、火傷は負っていないよ」
「ムリはすんなよ。ほら」
ピーチグミを使いアイオライトを回復させた。
「ありがとう、これで仕返しできるわ!」
「ああ、やってやろうぜ!」
そんな二人に、二度目の火炎放射が襲い掛かろうとしていた。
「二回も通用すると思うなよ!」
二人は互いに寄り添い、マジックガードを発動した。その2つの方陣は一つの厚い壁となり二人を護っただけでなく、その火炎を跳ね返し、モンスターに
大きなダメージを与えた。
「グワァァァァァ!」
そのモンスターは苦痛の叫びを上げた。
「今だぜ!」
「うん!見せてあげるわ!ソーマ使いの力!」
アイオライトはモンスターの頭の前に飛び、剣を振った。
「蒼破空裂斬!」
アイオライトの左腕に伝わる確かな手ごたえ。ドスドスと斬れる音がした。
「グァァァァ!」
「効いているようね!さあ、充分にいたぶってあげる!」
ゼオライトは詠唱をしながらタイミングを見計らっている。
「雷光閃!」
アイオライトは、モンスターの周りを飛び回り、尻尾、翼、腹などに攻撃し、モンスターに確実にダメージを与えていた。
「エアスラスト!」
それに追撃するかのように、ゼオライトが風の刃を発生させモンスターを
切り裂いた。
「ナイスだよ、ゼオライト君!このまま行けば倒せる!」
「よっしゃ!・・・ここでだ、アイオライト。ちょっとした必勝法を見せてもいいか?」
「え?いいわよ。」
「よっしゃ!・・・いざ、参る!」
ゼオライトは異能者特有の「覚醒」を使った。そして、飛行高度の低くなったモンスターに向かうと・・・
「真空裂斬!」
「? あれが必勝法なのかしら。さっき見た技と変わりないけれど・・・」
ところが、必勝法の発動はこの次の瞬間だった。
「塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵と化せ!塵とk(ry」
必勝法。それは真空裂斬の連発。覚醒時にのみ技を連発できるのだ。
そして、この真空裂斬の連発・・・それはいわゆる「ハメ殺し」だった。
「ガァ!ガァァァ!」
ズタズタと切り刻まれながら徐々に天に舞い上げられるモンスター。なすすべ無く切り刻まれるだけであった。
だが、本当の必勝法・・・というより、必殺技はこれから。覚醒しているためあの最強の奥義を発動できるのだ。ゼオライトはそれを発動した。
天、地、空、ことごとくを制す!神裂閃光斬!
「ガァァァァァァァァッ!」
モンスターは大きな叫びを上げる。
「アイオライト!とどめ刺せ!」
「うん!」
アイオライトは飛び上がり、モンスターの首の上に乗ると、翼と剣の刃を
しまった。
「?」
ゼオライトは、彼女が何をしようとしているのか分からなかった。
次の瞬間、モンスターにとどめが刺された。
「ここで終わりよ!」
柄だけの剣をモンスターの首に押し付け、そのまま青い刃を生成した。
刃はモンスターの内臓奥深くまで刺さり、モンスターに致命傷を与えた。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
モンスターは大きな断末魔を発し、地に真っ逆さまに落ちた。
アイオライトは急いで翼を出し、落ちるモンスターを見つめ、その後ゼオライトの元に降りた。
「やったー!!」
「やったぜ!!」
二人は勝利の雄叫びを上げ、ハイタッチ。
アイオライトは剣をクルリと回して刃をしまい、ゼオライトもクルッと双剣を回して鞘に入れた。
「ゼオライト君、凄かったよ!かっこよかったよ!」
「ああ、ありがとな。お前もかっこよかったぜ!」
「えへ、ありがと♪こんなこと言われたの初めて♪」
「ああ、そうなのか。あ痛てて・・・」
「えっ!?大丈夫?」
「あ、ああ大丈夫だ、このくらい。ただの筋肉痛だよ」
「そ、そう・・・ならゆっくり休まないとね。」
「そうだな。こんな日はゆっくりしよう。」
さすがに筋肉痛のまま長いこと歩くのはキツイので、近くの宿屋に泊まった。
「あ、あのさ・・・」
「あ?どうした?」
「と・・・隣で寝てもいい?」
「え?え?・・・ま、まあ・・・お前が嫌じゃないならいいけどよ?」
「あ、ありがとう・・・(・・・好きだなんて言えない・・・言えないよ)」
隣同士、宿で一晩を過ごした。暖かい一晩を。
14/10/14 22:11更新 / マグナム