「私があの方を初めて知ったのは中学生の時でした 回りに流されるままに生きて来た私に 自分の意思で生きて行く希望の光を見せてくれたのです 東葉月さま 私の初恋の人…」 葉月を遠くから見つめる女子がいる 名前は綾小路レイカ 葉月達同様エスカレート式のお嬢様学校から この都立鳳凰院学院に入学して来ていた。 彼女は成績優秀スポーツ万能、あらゆる事柄が秀でており 財閥の令嬢として回りから特別扱いを受け育ってきた だがそれは同時に彼女から自分の意思で生きる事を奪う結果でもあった 彼女は中学3年の時、テニスの全国中学生選手権大会、通称全中にて 決勝で葉月と対戦、生まれて初めての敗北を喫した しかしそれこそが、彼女に自分の進むべき道を示す事となった レイカはそんな自分をあったり倒した葉月を知りたいと思った そして知れば知る程葉月に惹かれて行った だが同時に全てにおいて葉月に劣っている自分に 喜びを感じるようになっていた 彼女を越える事が出来れば、きっと自分は自分の理想の人間になれる そんな彼女が積み上げてきた全てを捨て、 葉月の選んだ学校を選んだ。 それで理由は十分であった 4月、入学式の祝辞 新入生代表は葉月であった そう、トップ入学を果たしたのは葉月であった… 「やっぱり貴方は私が思っていた通りの人だわ」 だが、そんなレイカが葉月と再び会うのは 入学後数ヶ月の時間が必要であった… テストの結果発表の日 張り出された順位 2位綾小路レイカ 1位東葉月… 「凄いよね〜東さんまた1位だよ〜」 葉月の登場により、毎年1位であったレイカの存在は薄れていた だが、レイカはそれが嬉しかった… そして今日も遠くから葉月を見つめ日々恋心を募らせていく 「愛しています葉月さま…」 スーパーガール葉月が一番!エルシオン 第3話 天使編 『綾小路レイカ〜紅の翼〜』 「葉月ちゃん〜今日も美しいですわ〜」 学院の森でミコトと葉月は二人でじゃれあっていた ミコトは葉月の胸を揉み揉みし、耳にふ〜と息を吹きかけていた 「あ…ダメだよミコト〜誰かに見られたら」 葉月は恥ずかしそうに、されるがままである 「あら〜見られたら、見せて差し上げれば良い事 わたしと葉月ちゃんのラブラブを〜」 ミコトの手が葉月のスカートの中の股間に手を当てた瞬間 「誰だ!!」 葉月は咄嗟に地面から石を取り投げつけた 「いだっ」 ダダダダダダ ガサガサと何者かが逃げていく音がした 「…行こうミコト 多分誰かに見られてる」 葉月はさっきまでとは一変しクールな表情で言った 「あーん待って葉月ちゃ〜〜ん」 ミコトは去る葉月を走って追いかけた 「…私以外に誰かが葉月さまを見ていた?」 気配を完全に殺していたレイカは冷静に考えた さっき葉月の投げた石が命中したのは、草むらに居た何者かであった だがレイカはその存在に気づいていなかった 「…流石葉月さまだわ」 とは言え、何時も完全に葉月に気配を悟られず ストーキングする彼女の方がよっぽど凄いと思うのだが。 「イテテテくそー葉月のヤツ完璧に狙いやがって」 体長10cm程の小さいコゲ布をかぶった物体が喋り出した 「う〜コブ出来てるー こんな可愛いチビリリスちゃんにコブ作るなんて〜 もー許せないんだから〜っね」 そうなのだ、この子こそリリスから分離しSDリリスの1体であったのだ 当然リリスに忘れ去られ、この世界に置いてけぼりを食っているのだが 「クククク でもいいわ、どーやらこのあたしに相応しい肉体を見つけたから 綾小路レイカ リリスの因子を持つ子孫の娘 あの体を手に入れれば、葉月からあの巨大ロボを奪い 図書館世界に帰る事が出来る ククククク」 チビリリスの怪しい声が森にこだました ------------ダークエンジェル仮設司令部 と言ってもほったて小屋なんだが 「はふー完成ですぅ〜〜」 ダークエンジェルの整備士であるマムは叫んだ 「今回の新型は自立型サポートAIを搭載した可変モジュール う〜んこのフォルム〜良い良い」 クマのぬいぐるみであり ダークエンジェル最高の頭脳を誇るおじ様 今回の新型のオーバーマシン『エンジェルージュ』は自信作の様だ 「はふーこの流体美〜堪らないですぅ〜〜」 「マムならこれでご飯3杯はいけるな(ニヤリ)」 「はふーそんな〜恥ずかしいですぅ〜〜」 「ところで、適応者は見つかったん?」 巨乳科学者である卯月博士が突っ込んだ 「(滝汗)…あっ すっかり忘れてた… と言うかね〜新しいレイブレイドも凄いのさー」 別の事に話題を摩り替えるおじ様だが、それさえも墓穴を掘る 「だから、それを誰が使う言うんや」 「(汗だく)はふーーー葉月たん愛してるーー」 壊れたおじ様 「…壊れよったな」 「はふ〜」 ピロロロロ エンジェルージュのセンサーが何かに反応し勝手に動きだす ガシャン 一瞬にしてバイクモードから、人間型バトルロイド形態に可変し 飛び去るエンジェルージュ 「…おーい」 その行き成りの行動に造り主のおじ様も言葉を失う 「飛んでちゃったですね」 「飛んでいきよったわ」 「… …… って感心してる場合じゃねー ララーー」 おじ様はすぐさま自分の元にララを呼び寄せ追跡を開始した 「あのーー天井穴開いてるんですけど どーしたんですか」 凄く冷静にこの状況に突っ込みを入れる指令代理の衣緒 「あー新型が勝手に飛んでいったんねん」 「…簡単に言わないで下さいよーーー 屋根の修理費誰が出すと思ってるんですかーー」 「そりゃ、あんさんの仕事やろ ほい がんばりーな」 卯月博士は工具を衣緒に渡し手を振った 「だから嫌いなんだよー非常識の人達はー あーん羽山さん早く帰って来てよーー」 衣緒の悲痛の叫びがこだました…あいかわらず不憫な その時羽山が鈴菜に隠れて女性と楽しくデートしてた事は言うまでもない エンジェルージュをナイトファントムで追跡していたおじ様 その時エンジェルージュが空から何者かを捉えていた 「ん?ひょっとして自分の適合者を発見したのか? フフフエンジェルージュには自立型の探索機能をつけてあるから 自分で自分の適合者を見つける事が出来るのだー」 一人で勝ち誇ったかのようにガハハハとするおじ様を尻目に ララがその捉えた人間のスキャニングを始めていた 「間違いありません、あの女性 パターンL…リリスです」 「は?…んなモン居る訳… …居た」 おじ様はララに言われるままにエンジェルージュが見つけた女性を見た 姿は完全にリリスであった…あったが違和感が 「…リリスはあんな美人の美少女じゃねーーー って言うか、絶対違うーー」 おじ様はバタバタして駄々をこねた その時エンジェルージュが動き出した 「はふ?」 ズガガガガガーーー エンジェルージュが行き成り空間に腕にマウントされたガトリングを唸らす その瞬間ステルス迷彩で姿を隠していたオーガマシンが姿を現す 「ララ!」 「はい、エンジェルージュに気をとられ発見が遅れました」 「葉月たんと合流〜って…なんだアレ?」 おじ様はリリスにそっくりな女性の近くに謎の黒い小さい物体を発見した 「…コゲちび?」 「…いいえ、恐らくはチビリリスの1体です」 「…それって」 おじ様から汗がだーっと流れた 「はい、間違い無くあのリリスのパターンを持つ女性を狙っています」 「うーん今回は葉月たん抜きでやるしかないかー」 「え?何」 レイカの前に行き成り現れた天使の姿をした赤いロボットは 更に巨大なオーガマシンを出現させたかに見えた エンジェルージュはレイカを見つめた 「え?私は貴方を探していた…貴方は私の…」 何故かレイカにはエンジェルージュの意思が読めた 「くそー何なんだよコイツー お金持ちの娘誘拐作戦の邪魔しやがってー」 オーガマシンのコックピットには、例の3バカが乗っていた 「こうならヤケだ、こいつを奪い去り手柄にすんだ」 「てーがーらーんがー」 「って何なのよーもーこれじゃチビリリスちゃんの計画がパーじゃないのよー …ヘ?は〜何よーー」 チビリリスをナイトファントムの小型マニピュレーターがつまみに上げる 「捕まえたー」 バタバタしらながらチビリリスは逃げようとしている 「何なのよ今日はーって何よこのクマのぬいぐるみは!! あたしにケンカ売ろうって言うのー こう見えてもあたしは魔界最強と言われた」 「言われた魔王なんだぞー でもキミは所詮その分裂体に過ぎないだろっ コゲリリス」 おじ様は勝ち誇った様に言い放った 「…あんたまさか…」 チビリリスから大量の汗が落ちた ズガガガガ 3バカのオ−ガマシンとエンジェルージュの戦闘が続く 「私はどうしたら…」 レイカがおろおろしてるその時だった カッ 一筋の閃光がオーガマシンに炸裂する 「また性懲りも無く現れたな天使会の刺客」 「葉月さま!」 そう、オーガマシンに一撃を入れ颯爽と姿を現したのは葉月であった 「ハヅたん?どうして此処に?」 「あっおじ様…ララ まーなんて言うか、網を張ってたら別の魚が釣れたって所かな」 「別の魚…オーガマシンの事 ???何か言い回しが変じゃねーか?」 少し疑問に思ったおじ様だったが、リリスにそっくりな女の子を 安全な場所に避難させる様指示を出した 「おじ様…あれは新型?」 葉月はエンジェルージュを見て言った 「あん、新型オーバーマシンエンジェルージュ 今回の新型には自立型AIを搭載してあって、可変システム並び…」 おじ様の長いうんちくを尻目に葉月がオーガマシンと戦いだした 「お前は彼女の護衛に回ってくれ、こいつはボクが倒す」 葉月はエンジェルージュにレイカの護衛を言い渡した エンジェルージュはその言葉に従いレイカの元へ 「まったく今日はなんちゅー日…? あれーーコゲの中身が居なくなった??」 さっきまで摘み上げていたコゲリリスの中身が居ない 残されたのはコゲコゲだけであった 「まったくあんなヤツが出てくるなんて その上葉月と繋がってるなんてー手の出しようが無いじゃないのよさー」 ペチペチ走って逃げるその小さい物体は セーラー服を着ており…そう、コゲリリスの正体は セーラーちびリリスであった 「とりあえず、あの娘を手に入れればさっきのロボットも同時に手に入る そうすれば、まだこっちにも手はあるわ ククク クーククク みてなさい、このセーラーちびリリスが新たな神として君臨してやるんだからー」 と、かん高い声を出したセーラーちびリリスだが それをあざ笑うか様に立ちはだかる二つの影。 「まさか、本物のリリスを見つけるなんて」 「どういやら、我々に運が向いてきたと言う事だね…セイレン」 「はい、ガンゼリシアさま」 「なんで、あんたらが此処に!?」 セーラーちびリリスの前に立ちはだかるは 天使会の幹部であり、使途の一人ガンゼリシアと それに召喚されし妖魔セイレンであった ドンガラガッシャンシャン 葉月の前になす術も無く倒される3バカのオーガマシン 「アニキー俺達ってザコだよねー」 「それを言うなー」バコン「いでー」 「フフフ今回の俺達はこれでいいのさ、本当の狙いは」 「葉月たん、さっきの話だけど」 おじ様が葉月に問う 「あーうん 綾小路レイカ。ウチの学校の生徒」 「あのリリスそっくりの?」 「はい、正確にリリスの血縁関係を持つ者でしょうが」 「…その調べてみたら、彼女の祖先がリリスに当るんだ だから、実は今まで何度かあっち側から狙われてるんだ」 「はい、この世界への他世界の干渉は未だに続いています」 「さっき、少し気になる気配を感じたんだ それで網を張ってたら」 「オーガノイドが引っかかったと」 「まーそう言う事」 「…それはいいとして、そう言う事はさー俺にちゃんと相談して欲しいな」 「あっちの世界の事は極力ボクだけの問題にしておきたいんだ」 「ハヅたん…」 おじ様は知っていた。 葉月はダークエンジェルの戦士としての仕事以外にも危険な戦いをしている事を… それが本の世界の主である者の定めであり、 イヴの力を持つ葉月の宿命である事を。 「さーて、リリスよ来てもらうか」 「こらー乱暴に引っ張るなー気安く指で摘むなー」 ガンゼリアシアに摘み上げられジタバタするチビリリス 「ガンゼリシア様、あちらはもう終わった様子ですわ」 「まー彼らにしては上出来だよ さて、こちらも本題に入るとするか」 「はい、ガンゼリシア様 (フフフ、バカな男…リリス達が手に入ればこんなヤツ用済みなんだから)」 セイレンの目が光ったのをガンゼリシアは気づく事は無かった 「貴方は…わたしの何なの?それに葉月さまが…」 レイカを護衛するエンジェルージュに問うレイカだが エンジェルージュに答える口は無かった… 「さて、綾小路レイカ我々と来てもらおうか」 レイカの前に颯爽とダンスを舞うガンゼリシアが現れる 「機械人形さん、貴方の相手はこっちよ」 セイレンはエンジェルージュに無数の触手を飛ばし レイカから突き放した 「ではセイレン、そちらを頼む 一応念の為に言っておくがオーバーマシンは無傷で手に入れたいのでね」 「はい、当然ですわガンゼリシア様」 「さあ、来なさい」 「あんた早く逃げなさい!あんたにもしもの事があったら大変なんだからー」 ガンゼリシアに捕まったチビリリスがレイカに叫んだ 「五月蝿いハエだなー」 その瞬間チビリリスに口にガムテープが 「ムググググ」 「さてと、来てもらおうかお嬢さん」 「いや…来ないで 来ないでーーーーー!!!」 ピカーーーーーーー!! その瞬間だった、レイカの額に天使の紋章が 「んなっバカな!!キサマもダークエンジェルの戦士なのか!?」 そのごたごたに紛れてチビリリスは脱走に成功する 「覚醒したのは計算違いだけど、これでまだ勝機はあるわねククク」 「ガンゼリシア様?」 セイレンの一瞬の油断を逃さずエンジェルージュはレイカの元へ向った 「チッ!機械人形が」 「これは…全身から力が漲る」 「チィィーーならばこの場で倒すのみ!」 ガンゼリシアの攻撃がレイカを襲う バサバサ レイカの背中から羽が現れ、その攻撃を弾く 「天使の羽!キサマ上級戦士なのか!?」 ブーン シャキーン レイカの元に戻って来たエンジェルージュがバイクモードに可変する 「乗れと言うの? えぇ分かったわ」 コード確認、紅の天使、貴方をマスターと認めます 私の名はエンジェルージュ エンジェルシリース 「煌け我が力よ!!」 レイカの手のひらに集まったエネルギーをレイカは放った 「くっこの力 今は未熟なれど、いずれ我々の脅威となる! 来いオーガマシン!サンクチュアリーよ!!」 ガンゼリシアは愛機を召喚した 「いかに戦士と言えど、武器が無ければ怖くもないわ!!」 そうなのだ、レイカは覚醒したとは言え戦士の武器である レイブレイドを持って居ないのだ 「ハハハハ逃げるしか脳が無いか!愚か者!」 エンジェルージュで逃げるしか手の無いレイカ その時だった 「ククク力を貸してあげましょうか?」 レイカの肩に何処から乗り込んだのかセーラーちびリリスが居た 「貴方は?」 「セーラーちびリリス ちびリリスちゃんで良いわ 貴方の体あたしに貸しなさい、そしたらあんなヤツ直に倒してやるんだから」 「体…どう言う事なの?」 「もーめんどくさいわねーーー えぇ〜〜い強制合体!!!」 カッ!! ちびリリスがレイカと融合する その瞬間世界が轟いた 魔界の王、リリスここに降臨! 「しまった!さっきのチビと融合したのか!」 「フフフそれでいいのよリリス さぁこんな世界破壊しちゃいなさい」 セイレンは遠くからこの状況を楽しんでいた 「くっ小娘が!!」 ガンゼリシアの攻撃はリリスには効かない 「クククあたしをただのリリスと思ってもらっちゃ困るわね あたしは」 「リリスのプロトタイプ…だろ」 「誰だ!!!」 リリスの演説にちゃちゃを入れたのはおじ様だった 「キサマ!…それに葉月!?」 リリスはおじ様を睨みつけた 「リリスいやちびリリス、綾小路から出て行ってもらおうか」 「葉月ーあたしよ〜分からないの〜リリスよ〜〜」 「バカが、リリスは自分の事はリリスちゃんって言うんだよ」 「ゲっ…」 葉月の突っ込みにたじろぐリリス 「綾小路これを使え!」 葉月はおじ様に渡されたレイカ専用のレイブレイドを放り投げた 「これは…葉月さま、いえ東さん」 「ゲっ何でレイカの意思が生きてるのよ う…わっわーーー」 レイカの意思が現れた瞬間、体からちびリリスが分離する 「イテテテもう、何なのよーーー」 「キミも戦士なら分かるだろ」 「はい、東さん!やってみます」 レイカはレイブレイドを展開 それは長いムチの姿をしていた 「ルージュウィプ!閃光の舞い!」 レイカのムチが無数に増えたかに見え、 ガンゼリシアのオーガマシンに襲い掛かる 「チィ!!東葉月まで現れてはこちらが不利、一旦引く」 …ガンゼリシア達は姿を消した 「はー これが…私の力 葉月さまと同じ力…」 「やったね、綾小路…いや、レイカ」 「東さん あの…私 私の事覚えてて下さったんですね!」 「…えーと…(いや、情報では知ってるけど会った事無いぞ) 憶えてるさ〜えーとえーと」 葉月は必死に誤魔化している 「いいんです、こうして東さんとお話出来る事が 夢の様なんですから」 「夢なんかじゃないよ ボクはずっとキミを見守ってきた」 その時葉月には、彼女が今は亡き姉の姿が重なっていた そう、葉月の姉東伊織もまたリリスの分身の一人であったのだから 「(ちゅーか、ハヅたんこの子にストーキングされてた事実に気づいてない)」 「そうだ、紹介するよ〜 この”人”がボクの彼氏のおじ様!」 葉月はクマちゃんを差し出して嬉しそうに言った おじ様とレイカは目を合わせ互いに汗を落とした 「葉月さまはこんなぬいぐるみを愛してらっしゃるんですかー」 「こんなとはなんだ、こんなとわっ! ストーキング娘に言われたかないね! …あっ」 「私ストーキングなんてしてませ… え?しゃべっ…喋った!!!!」 「うん、だから言ったでしょ ボクの愛する旦那様〜」 葉月はむぎゅ〜とおじ様を抱きしめる 「葉月さまにそんな趣味があったなんて… でもとてもステキです! 今度私にも腹話術教えて下さいっ」 ニコニコするレイカ 「…いや腹話術じゃなくて…」 葉月の言葉を尻目にレイカはおじ様をだっこして 「おじ様〜私はレイカです〜 私もおじ様のお嫁さんにして下さいね〜」 「だめだよっ おじ様の嫁はボクだけなんだぞーー」 「じぁあ〜私は葉月さまのお嫁さんになります〜」 「うんそれなら良いよ」 「…よかねーだろ!ちゅーか女同士だしー むしろ、お前には俺が居るだろーが!!」 「あーん、毒舌のクマさんも可愛いです〜」 「そうでしょ、おじ様口悪いけど凄く可愛いんだ〜〜」 「いや…だからね、あんたらね」 「おじ様、彼女達にはもう言葉は通じませんよ」 ララが突っ込んだ 「そだね」 二人に抱きしめられつぶれてるおじ様がこぼした… 「ところで、これどうしますか?」 ララが訊ねる 「だーかーらー乱暴にひっぱるなー気安く指で摘まむなー それ以上近づくな−いたずらするな触るなーー」 「五月蝿いチビですね… これでもかぶってなさい」 チビを摘みあげ、ララがチビにカツラを乗せた 「これが本当のアフロリリス軍曹 … ってあたしはミリターちびリリスじゃねーーーーー」 まさに敵は金髪でストレートであった… 違うって ---------------次回予告 はい、レイカです 憧れの葉月さまとやっと結ばれる事が出来ました 今夜の初体験は一生の思い出です あ〜ん今思い出しただけで、もう濡れ濡れです 葉月さま〜愛してます〜もっとレイカを可愛がってくだ… はー 葉月さまって受けなんですよね 分かりました、今日も私が責めさせて頂きます 何時になったら私をむちゃくちゃに抱いてくれるのかしら そしてそんな妄想の中、夜は深けていく… 次回「ドキドキ初体験」に 鳴り響け!わたしのエロス! あのー私こんなキャラじゃないですーーー 「ククク脚本の差し替え成功(ニヤリ)」 |