【よいこのとしょかん】
第2話
作者:銃太郎さん


…あれは夢?そうだ、あんな事起こる筈が…
…嘘!?動けない!そんな…現実だなんて…イヤ…

失神から覚めた葉月は自分が全裸のままベッドに横たえられているのに気付いた。
さるぐつわは外されていたが、手足を大の字にしてベッドに縛り付けられているので身体を起こすことが出来ない。
周りは真っ暗だったが、枕元に小さなランプが浮かんでいて、それが発する弱い光がぼんやりと葉月の裸身を浮かび上がらせていた。
ベッドの真上には巨大な水晶が空中に漂っていて、葉月の裸身がそれに映し出されているので、葉月は否応なしに自分が捕われて拘束されている事を認識させられた。

身体に残る感触…葉月の脳裏に先ほどまでの経験が蘇った。

(…ボク…あんな事…イヤな筈なのに…どうして感じてしまうんだろう。
イヤ?本当にイヤなの?…)

思い出しただけで割れ目からまた熱いものが溢れ出してくる。
触りたくても手を縛られていて触れない。葉月はもどかしさに身悶えした。


「あ、葉月ちゃん気が付いたのね。」

突然暗闇からイブとリリスが現れた。

「初美…もうこんな事やめよう?早く解いてよ。」

葉月はイブを切ない瞳で見上げながら言う。

「遠慮しなくていいよ葉月ちゃん。本当は私にこんな風にしてほしかったんでしょ?
私知ってるの、葉月ちゃんが毎晩オナニーしてたのを。
こんなえっちな想像をしながらしてたんでしょ?」

イブが優しく微笑みながら言う。

「初美…それは違っ…」

葉月は頬を真っ赤に染めて否定した。

「あ〜、赤くなった。どうやら図星みたいね〜。
うふふ、葉月のここ、またこんなに溢れ出してるし〜。」

「ひあ…」

リリスが足元から覗き込んで股間を指で触れたので、葉月はピクリとのけぞった。

「いやぁ、やめてぇ。」

葉月は心の中を覗かれているような気がして、死ぬ程恥ずかしかった。
今すぐここから逃げ出したい気持ちでいっぱいだったが、ベッドに縛り付けられているので逃げる事が出来ずにもがくしかなかった。

「いやじゃないでしょ。もっとしてほしいってその身体は言ってるのに。」

「もう葉月ったら〜、素直になりなさいよ〜。
あ、でも〜嫌がってるほうがいぢめ甲斐があるか〜、うん。」

「じゃあ今日はお散歩に行こうね。葉月ちゃん。」

にっこり笑うイブの手には冷たく光る鎖のついた黒い革の首輪が握られていた。




「懐かしいわー。初美として暮らしてた小さい頃、よく葉月ちゃんとここで遊んだの。」

「へえ〜、葉月ってこんな所に住んでたんだ〜。
結構いい町じゃない、真夜中なのが残念だけどね〜。」

葉月は自分の家の近所の広い公園に連れてこられていた。
全裸で四つん這いにされて先ほどの首輪をされ、鎖の先はリリスに握られていた。
おまんこにはスイッチを微振動にしたバイブが、お尻には外側に尻尾のような長い房のついたディルドーが挿入され、口はボール型の口枷で塞がれていた。

「じゃあ葉月ちゃん、ここを一周しようね。」

イブは遊具がある広場を見渡しながら言った。

「バイブを落としちゃダメよ〜。落とすとお仕置きだからね〜。♪」

リリスが鎖をグイと引くと、葉月は「んむ…」と呻いて歩き始めた。

広場は深夜で人気はなく、木々に遮られて周辺の民家からも見えないとは言え、よく夜中にも犬の散歩をする人がやってくるので、いつ人に見られるかわからない。
大人の足なら一周5〜6分だが、四つん這いなのでどれくらい掛かるだろうか。

(早く…一周しなきゃ。誰かに見られちゃう…)

葉月は焦って早く進もうとするが、足を動かすと膣肉とバイブが擦れて快感が身体に走って足がすくんでしまう。

「ほら〜、サボらないで歩く〜!」

リリスが手に持った鞭で葉月の尻をピシリと叩く。

「んんっ」

葉月が痛さに下半身をピクッとさせると、膣肉がバイブを締め付けて更に刺激が身体の芯を苛む。

(ああ…こんなにヌルヌルなのに…また溢れて…)

葉月のおまんこからはとめどなく愛液が流れ出して来る。
葉月はバイブが抜けないように必死に膣を締め付けるが、そうすると更に自身を辱めてしまい、愛液を溢れさせる結果となってしまう。

なおも葉月は必死に這い進んだが、四分の一程行った所でついにぴくぴく身体を震わせてイッてしまい、バイブがおまんこから抜け落ちてしまった。

「葉月ちゃんダメね。もう落としちゃったの?」

「葉月のお仕置き決定〜♪」

汗まみれで地面に突っ伏した葉月に二人が言った。

二人は葉月を抱え起こし、鉄棒のある方へと歩き始めた。
両腕を抱えられてるとは言え、葉月の力なら二人を振りほどいて逃げる事はたやすい。
しかし、家まで全裸のままで走らねばならない。
家にたどり着く数分の間に誰かに恥ずかしい姿を見られるかも知れないと思うと、葉月は足がすくんで二人に抗う事が出来なかった。

葉月は一番高い鉄棒の真下に立され、縄で後ろ手に縛り上げられた。
更に両足首と太腿に縄を掛けられ、大きく股を開く形に縄の端を両側の支柱に結び付けられた。
次にリリスが空中に浮かび、頭上の横棒に縄を巻き付け、端を垂直に垂らした。
そして背中で腕を縛っている縄に結び付けて、葉月は上体を上から吊り上げられる形になってしまった。
そして前後にローターを入れられ、クリトリスにもローターがテープで貼付けられると、それらが落ちないように腰からY字形に股縄が掛けられた。
最後にイブが葉月に黒い布で目隠しをしながら囁いた。

「暫くこのままで我慢しててね。私はお姉ちゃんが葉月ちゃんのお家が見たい、って言うから一緒に行ってくるね。」

そう言い残すと二人の足音が遠ざかって行った。

葉月は「待って」と言おうとしたが、口枷の下で悲しげな低いうめき声しか発する事が出来なかった。

真夜中の公園の街灯の光に葉月の縛られた裸身が幻想的に浮かび上がる。

葉月は大きくその美しい脚を拡げて、恥ずかしい場所を隠す事も出来ずに夜気に晒されている。

さっきイッたばかりの葉月のおまんこは、バイブの振動に敏感に反応して鋭い刺激を脳に送り込んで来る。

(感じちゃダメ…誰かに気付かれてしまう…)

葉月は思わず快感に声が漏れそうになるのを必死に堪えていた。

(こんな姿…男の人に見られたら…見られたら…ボク…どうなるの?)

緊張に葉月の心臓は激しく高鳴った。

葉月は何度もイキそうになるのを身をよじりながら耐えていた。


「おい、あれ見ろよ!」

遠くで若い男の声がしたのを聞いて葉月はビクッとした。

「女が縛られてるぜ!」

「え?マジすか!?」

声が近づいて来る。どうやら二人いるようだ。

「ううん」

葉月はイブに助けを呼ぶように切ないうめき声を上げた。

「スゲー、初めて見たぜ。」

「もしかして、肉奴隷調教中ってヤツ?」

「超やらしいなぁ、オイ」

「よく見たらこの娘、超かわいいじゃん。」

一人の男が葉月の顎を掴んで言った。
葉月は思わず顔を背けた。

「お、こいつ反抗する気か!調教が足りねーみたいだな。」

「僕らで調教してやろうよ!」

「うーうー」

葉月はうめきながら首を左右に激しく振った。

「イヤじゃねーだろ?こんなにヌルヌルにして。
本当は欲しくてたまんねーんだろ?」

男の一人が葉月の硬くなった乳首を捻り上げながら言う。

(こんなのイヤ!…でもボク、このままじゃ、おかしくなっちゃう…
ボク…本当にイヤなの?…身体が…求めてるんじゃないの?)

葉月は身体と心が引き裂かれる思い出してがして、どうしてよいか分からず、もどかしげに身をよじった。
男達は股縄を外し、前後のローターを引き出すと、いきなり両方の穴にいきり立った一物を埋め込んで来た。
既に準備が完了していた葉月の身体はすんなりとそれを受け入れた。
激しく身体の中を掻き回される葉月。

「んん、んん、んんー」

激しい腰の動きに合わせて葉月の声は次第に甘く湿り気を帯びたものになって行った。

(あ…ダメ…ボク…助けて初美…でも…気持ちいい…こんなの初めて…)

葉月はいつの間にか自分から快感を求めて激しく腰を動かしていた。

「ノリノリじゃんこの娘。」

「君やっぱ肉奴隷だけあって淫乱だね。…
すごく締まるよ君の中。」

「オレ…こんなの初めてだぜ。もうイキそう。」

「こっちも…出る。」

(ダメ…ボク…イク…公園で犯されてイッちゃう…)

男達が射精すると同時に、葉月は口枷の下で甲高い声を上げながら絶頂に達した。

それから葉月は前後を交代した男達にもう一度犯されたが、葉月はもう抵抗する気はなかった。
目と口を塞がれ、手足を拘束された状態で辱められる自分に酔っていた。

「楽しかったぜ、あんた、最高の肉奴隷だぜ。」

「ご主人様によろしくね。」

行為が終わり、精液まみれになった葉月に男達が声を掛けて去って行った。

葉月が全身に痺れるような感覚を覚えながらぐったりしていると、突然背後から乳房をわしづかみにされた。
その手は葉月の両方の乳房を激しく揉みしだく。

(また犯される)

そう思って葉月が観念したその時、耳元で囁く声がした。

「よく頑張ったわね葉月ちゃん。」

「本当、ザーメンまみれじゃない。えらいえら〜い。」

目隠しが外されると、目の前でイブとリリスが微笑んでいた。
それを見てホッとしたた葉月の目から涙が零れ落ちた。

「あら、葉月ちゃん泣いてる。ごめんね、辛い目に合わせて。」

イブが口枷を外し、優しく葉月の顔に掛かった髪をかきあげる。
そしてイブは葉月の唇に激しいキスをした。

唇を離すとイブは葉月の縄を解いてリリスに葉月を抱いて図書館へ戻るように言った。

「よいしょ…あ〜ん葉月重〜い」

葉月をお姫様抱っこしながらリリスは文句を言った。
「図書館でご褒美あげるわね。」

優しく語りかけるイブに、葉月はリリスの首に手を回しながらこくりと頷いた。

つづく


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