作:銃太郎さん

第12話『淫欲回路 その2』


もう〜、こんな格好で学校の中を歩けっていうの?誰かに見られたらどうすんのよ〜。でもこのままじゃ居られないし…やだ、また濡れてきた…さっきイッたばかりなのに〜)

仕方なく美緒は部室から出る事にした。
僅かに開いた扉の隙間からそ〜っと外を窺う。辺りは夕闇に包まれて薄暗かったが、なんとか物の形は判る程度の光はあった。
部室が集まっているこの建物の周囲に人の気配は感じられない。美緒は意を決して外へ出た。
昼間は九月の残暑まだ厳しく汗ばむ程だが、流石に日が暮れると空気が秋の気配を湛えてて涼しく感じる。
先程朔馬にイカされて汗に濡れた肢体をあられもなく晒す美緒は夜気に身震いした。

(寒っ…早く教室に行かなきゃ。)

美緒は渡り廊下を怖ず怖ずと歩き出した。

中等部と高等部の校舎は学園の広大な敷地の中で隣り合わせに配置されフェンス一枚で隔てられており、部室棟は両者の間に生徒会棟と隣接して建っている。

(生徒会棟にまだ明かりが付いてる…生徒会の人に見つかったら大変だわ)

注意深く生徒会棟の前を通り抜けて渡り廊下を高等部の校舎の方向へ歩く美緒
普段なら下校時間をとっくに過ぎているのだが、校舎の窓には明かりが灯り人影が見える。学園祭のため特別に遅くまで残って準備をする生徒が居る為だ。
校舎に入りかけた美緒の耳に話し声が近付いて来るのが聞こえた。
慌てて傍らの植え込みの陰に隠れる美緒。
校舎の中から二つの人影が現れた。

「ね〜あっくん、何買って来ればいいの?」

「えーっと、弁当とペットのお茶、各30人分だろ…あとアイスも。それとマヨネーズにお好み焼きソース、納豆、ゴーヤにホットケーキの素にさきいかだろ、あとヤカンに土鍋に麻縄…」

「えー、そんなに?ていうかうちのクラス、メイドカフェやるのになんでそんな物が必要なのよ?(汗)」

「しゃ〜ないじゃん、全部委員長の趣味で決まったんだしさ、ちゅ〜か俺もあいつの頭の中はわからん。」
(あ〜ん、立ち話してないで早く行ってよ〜)

「まったく小杉君たら何考えてるのかしら…な〜んか悪い予感がするわ…
あ!ところであっくん、最近ね、学園内でエッチしまくってる子が居るんだって。」

「マジで?」

「それがね、噂によると〜、ただのセックスじゃなくて…縛ったりしてるらしいの。」

(私と春樹くんの事だ!もう噂になってるんだ…樅子先輩にも見られたしな〜…)

「え、えすえむ?!マジかよ!ってなんで急にそんな話すんだよ真紀。」

「だって買い物リストに麻縄が有ったから思い出しちゃったの。」

「なんだそれ、ていうか真紀も縛って欲しいのかよ。」

「やめてよ〜、あたしそんなアブノーマルいやよ。」

「でもさ、学校で緊縛プレイやるなんてマジ変態だよなそいつら。」

「ほんとよね〜信じらんない。」

「ちゅうかさ、今もどこかで調教してるかも知れないぜ、例えばその辺の植え込みの陰に縛られた女が居るとか…」

(ドキッ!)

二人の会話に身を潜めていた美緒がビクッとした。

「まさか〜こんな所に居る訳ないじゃない〜。」

といいつつ真紀と呼ばれていた少女が美緒が潜む植え込みに近付く。

(や!来ないで!)

真紀が植え込みの向こうを覗き込むと、全裸で後ろ手に緊縛され、口をボールギャグで拘束された美少女と目が有った。

「うそ!?…あっくん、本当に居た…変態女が…」

「マジ?おお!スゲー!生で見るの始めてだぜ!」

二人に見つかってしまった美緒は逃れようと立ち上がって人気の無い校舎裏に向かって駆け出した。

「おい、待てよ!」

美緒の後を男子生徒が追う。陸上部の美緒は普段なら一般生徒の脚には負けないのだが、腕を縛られている上股間に固定されたバイブの刺激で思うように走れない。

(あん…中でバイブが暴れて…ダメぇ)

走る事で、膣肉に食い込んだバイブが中で擦れる快感が美緒の全身から力を奪ってゆく。
そして遂に男に両肩を掴まれ捕われてしまった。
後から抱き抱えられた美緒は、脚をばたつかせて抵抗するが、バイブが暴れて力が入らない。

「捕まえたぜ、おお!こいつ胸でけー!ホラ!大人しくしな!おい、真紀、脚を押さえろ!」

「あっくん…どうするのその娘?先生に知らせる?」
女が美緒の両脚首を掴んで持ち上げ、腰の高さで抱えた。

「うーうー」

(やだ!離して!)

「バーカ、もっと面白い事すんだよ!」

美緒は二人に抱え上げられて校舎の一階の無人の教室に連れ込まれた。
扉に鍵を掛け美緒を教壇に立たせると、男は女にカーテンを閉めさせ部屋の明かりを点けた。
蛍光灯の光に浮かび上がった美緒の顔は恐怖と羞恥で歪んでいた。しかもさるぐつわで顔を辱められている。
そんな状態においてさえ彼女の大きな瞳は可憐さを失わず、そればかりか怯える表情が反って嗜虐心をそそる。

「コイツ可愛い!しかも超良い体してるぜ!」

男が歓声を上げる。

「あたしこの娘知ってる!中等部三年の澤崎美緒よ!」

女が美緒の顔を覗き込みながら言った。

「マジ?あの澤崎美緒が?中等部のアイドルがこんな変態だとは驚いたぜ!中三でこんなHな体してー、しかもマゾだなんてエロ過ぎ。」

(やあ…見ないで、恥ずかしい…)

顔を背ける美緒。
男は美緒の背後に廻り、両胸を掴んで揉んだ。

「あふぅ」

思わずさるぐつわの下から甘い声が洩れた。

「コイツ感じてるぜ!見ろよ、ここもスゲー濡らしてるぜ。」

男の指が革パンティの上から蜜壷から溢れ出した汁でぬるぬるになった股間を触る。
美緒の汗ばんだ身体からはむせ返るような牝の匂いが発せられている。男はその甘い匂いを味わうように深く吸い込んだ。

「こんなに濡らして…ご主人様に露出調教されて感じてるのか?いやらしい牝奴隷だな。」

男が耳たぶを甘噛みすると美緒の身体にゾクッと鳥肌が立った。
男は制服のズボンから固く勃起した一物を取出し、美緒の股間に擦り付けた。

「ちょっとあっくん!なめなさいよ!」

「だってさ、こんなエロい姿な女を見て放っておけないだろ?こいつの穿いてる革パンツ、鍵が掛かってて脱がせられないけどスマタなら…」

男が肉棒をぬるぬるの股間に押し当てると、美緒は反射的に太股を閉じてそれを挟み込んだ。

「お、自分から締め付けてくれるとは気が利いてるな。」

(しまった!つい何時もの癖で…春樹くんの調教のせいだわ!)

男が美緒の太股の間で前後に激しく動き始めた。
彼の両手は背後から美緒の大きな美乳を揉みしだき、固く尖った乳首を捻り回す。

「こいつの太股、柔らかくてすべすべで気持ちいい…」

「あふう…ん…ん…」

美緒も男の動きに合わせて自分から腰を振り始めた。
(あん…ダメぇ…ダメなのに…気持ち…イイよぉ)

固く熱い物を太股の間に感じながら美緒は被虐心の高まりに陶酔しはじめた。

「ううっ、もう出そうだ…」

男は射精が近いのを感じると、美緒をひざまづくかせてボールギャグを外し、口に肉棒を押し込んだ。
そして美緒の口内にどくどくと大量の精液を放った。
射精が終わると美緒は口を押さえられ、全部飲むように命令された。
涙ぐみながら苦い精液を飲み下す美緒。

「はあはあ…流石牝奴隷だぜ、エロい身体してやがる。なぁ真紀…ってお前何して…」

男が振り向くと、女がセーラー服を捲くり上げて露出した胸を触りながら片手でミニスカートの下の股間をまさぐっていた。

「あっくんだけずるいよぉ…ねぇあたしも…したいよ。」

「いや…お願い、もう許して…」

「ダメだ、俺達をもっと楽しませてくれるまでは許さないぜ。」

男は美緒を床に仰向けに寝かせ、その顔の上に女がパンティを脱いで足の方を向いて跨がる。

「ね、美緒ちゃん、あたしも気持ちよくして。」

女の秘部が美緒の口に押し付けられる。既にそれは愛液で溢れて淫らな匂いを放っていた。

(この人のおまんこ…もうびしょびしょ…私を見て感じてるんだわ。気持ちよくしなきゃ許してくれそうにないし…)

顔も名前も知られてしまった以上逆らう訳には行かない。この事を皆にばらされたら退学は免れない。
美緒は仕方なくその花芯に舌を這わせた。

「あん…美緒ちゃんの舌…気持ちいい。ねえあっくん、この子凄い上手だよ。」
「本当に出来のいいマゾ奴隷だな、男にも女にもご奉仕出来るなんてさ。」

男は女と向き合って座り、女の胸を愛撫しながら深いキスを交わす。
そして男の片手の指は美緒の革パンティの隙間に挿し込まれ、彼女のクリトリスをまさぐる。
美緒は舌先で女の肉襞の一枚一枚を丁寧に舐め上げて奉仕した。

「ああん、そこいい…もっと…もっとぉ」

美緒は舌を中に挿し入れ、蜜を強く吸った。

「やあん!いい…イクぅ…」

女が絶頂に達すると、吹出した潮で美緒の顔がびっしょりと濡れた。

「はあはあ…この子…凄いよ…
うふふ…イカせてくれたご褒美あげるわ。今度はあたしが美緒ちゃんを気持ちよくしてあげる。」

美緒は二人に机に乗せ上げられ、股を開かされて座らされた。
女は美緒の頬を掴むと息が詰まるような激しいキスをしてきた。
しばらくして口を離すと今度は乳房にしゃぶりつく。
「あふん…美緒ひゃんろ…おっふぁい…おいひいろ…」

「あ…そこ…噛んじゃ…止めて…あ…あん…もっと」
「うおお!真紀ぃ!」

後ろで見ていた男が女の蜜壷に肉棒をスブッと挿入した。

「あああん!あっくうぅぅん♪」

「真紀、もうたまんない!」

「突いてぇ!激しく、お願い!」

男は衝動に突き動かされ、女をバックから激しく犯す。

「あ、あ、奥まで…届いてるぅ」

(凄い…私も…またイキたいよぉ。でもバイブが…)

その時美緒の中に固定されたバイブがいきなり激しく暴れ出した。

「あああ…いきなり…凄い…いい」

女は美緒の縄で絞り上げられた乳房を口で愛撫しながら後ろの革紐をぐいぐい引き上げて丸い尻肉の割れ目にきつく食い込ませる。

「いやああぁん、食い込ませちゃ…ダメぇ…あああ…いいい…よおおお!」

美緒のよがる声が高くなったのを感じて女は再び唇で口を塞いだ。

「んーんーんー」

(気持ちいい…良すぎて何も考えられないよぉ…)

美緒は何時もさるぐつわをされて責められているせいで、口の自由を奪われると快感が高まるのだ。
そして美緒は女に唇を奪われたまま絶頂に達し、男も女の中に射精して二人とも果てた。


その後再びボールギャグをされた美緒は携帯で恥ずかしい姿を写真に撮られ、開放された。

度重なる辱めにへとへとになった美緒がよろけながら四階にある矢矧朔馬の教室に辿り着いた時には、時間は夜十時に近かった。
途中何度もバイブの振動でイッてしまい、また他の生徒に見つからないように隠れながらようやく朔馬の元へと到達したのだ。

「遅かったじゃないか澤崎、何してたんだ?部長をこんなに待たせていいと思ってるのか?」

朔馬が美緒を責める。

「んーんー」

美緒が今迄の出来事を説明しようとしても口を塞がれているので言葉が話せない。

「どうした?はっきり説明しろよ?脚ががくがく震えてるぞ、しっかり立て。」

わざと意地悪く美緒を問い詰める朔馬。
その間にも美緒の中でバイブが凶暴に暴れ続けている。

「うーうー」

(お願い、早く抜いて…)

美緒が首を左右に振りながら快感を堪える。がまた官能の大波に襲われ、がっくりと膝を突いて座り込み、ついに拘束具の下から尿をほとばしらせながら失神した。

「あ〜あ、おもらししちゃってだらし無いな。」

朔馬は美緒を抱き抱え、鍵を外して股間の辱めを許してやり、ボールギャグも外した。
頬を叩かれて起きた美緒に朔馬は携帯の画面を見せた。そこには先程撮影された美緒の拘束姿が有った。

「部長、どうしてそれを?」

朔馬は掃除道具入れの扉を開けた。すると中から全裸の男女が背中合わせに縛り上げられた状態で転がり出た。
さるぐつわをされたその顔をよく見ると先程美緒を辱めた「あっくん」と「真紀」だった。

「コイツらが澤崎を捕えるとは想定外だったな。ま、二人には厳重に口止めをしておいたから大丈夫だ。」
「ということは部長、ずっと見てたんですか?」

「ああそうだ、隠れて跡をつけてた。」

「だったらどうして助けてくれなかったんですか!」

「いやー、あんまり澤崎が気持ち良さそうだったからさ。
それに…責められてる澤崎の姿があまりに綺麗だったから…見取れてた…」

意外にも照れた様子を見せる朔馬。
美緒は春樹からも同じ事を聞いたのを思い出した。
春樹も美緒が辱められる姿は綺麗で見取れてしまうと言っていたのだ。

「部長もSなんですね。」

「ああそうさ、澤崎を縛ってみたいとずっと思ってた。だけどお前は七瀬春樹の奴隷になった。悔しかったよ。女の子みたいな下級生に負けたんだからな。」

「それで嫉妬したから?」

「澤崎、お前は知らないと思うが、お前が中等部に上がった時部活間で熾烈な争奪戦が有ったんだ。
初等部の超絶セクシー美少女として有名だったからな。お前が入れば部の人気が上がる、だから各部活はこぞって澤崎取りに動こうとした。しかし、生徒会からストップが掛かって強引な勧誘は禁止されたんだ。」

「そういえば、私だけ何故か全く勧誘されなかったんですよね〜。で唯一勧誘に来た陸上部に入部したんです。」

「それは争奪戦に我が陸上部が勝ったからだ。
公平なルールで勝負し、勝った部活が澤崎を獲得する権利を得る。そして負けた部活は一切手を引く、と取り決められていたんだ。」

「だからか〜、私、新体操部か水泳部に入ろうと思ってたんだけど、入部申し込みに行ったらどっちも断られたんですよね。」

「弱小だった我が部は部員が減る一方で廃部の危機にあった。
しかし澤崎が入部してから部員は10倍になったんだ。皆超絶セクシー美少女澤崎美緒のブルマ姿を見たさに入部したんだ。お陰で有力新人を他の部に取られずに済んだから僅か三年で県大会優勝候補と呼ばれるまでになったんだ。」

「あの〜それと私を縛るのとどういう関係が…」

「まだわからんか?あと一ヶ月後には秋の県大会だ、悲願の全国大会進出が掛かっている。その大事な時期にお前に辞められたら部員の士気はどうなる?」

「だから私をお仕置きしたんですね、ごめんなさい部長。私の我が儘のせいで皆に迷惑をかける所でした、だめな私を許して下さい。」

涙ぐみながら許しを乞う美緒。

「わかってくれたか、澤崎。お前がマゾでよかった。」


「はい、部長!ところで勝負って何で決めたんですか?」

「ああ…まあそれは…なんだ…賭け麻雀とか…花札とかサイコロとかポーカーとか格ゲーにカードゲーム…一番稼いだ部が勝ちで賞金は部費に充てられる…」

「スポーツ関係無いじゃないですか!ていうか博打はダメですよ(汗)」

「文化部もお前を欲しがってたからな、公平にやるためだ。」

「ていうか私は賭の賞品…お金で買われたような物なの?」

「そうさ、元手が掛かってるから逃がす訳には行かないのさ。
という事で今一度お仕置きをしてやる!」

美緒に襲い掛かる朔馬。
美緒は外に逃げようとしたが、腕は縛られたままだったので扉を開けることが出来ず、あえなく捕われてしまった。

「いや、やめてぇ…や…あ…あああ…いい…」

机に押さえ込まれて再びバックから犯される美緒。
その口からでる悲鳴が快楽の甘い喘ぎに変わるのに時間は掛からなかった。
被虐の妖しい快楽の淵に堕ちて行く美緒。その姿を廊下の窓越しに見詰める一人の少女が居る事を美緒は知らなかった。

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