作者:銃太郎(SIG550)さん

※18禁小説です

日曜日の正しい過ごし方


6月の第3日曜日
その朝は梅雨時には珍しい晴天だったが、葉月の心は冴えなかった。
先日、初美をプールのある遊園地に誘ったのだが(初美の水着姿を見たかったので)、生憎日曜日は約束があるといって断られたからだ。
どうやらデートらしい。昨夜も遅くまで部屋で誰かにメールをしてたし、朝ごはんの時もそわそわと落ち着かない様子だった。

初美にはデートを断られるし、学校では匿名のラブレターをもらうしで今週の葉月は最悪だった。
気味悪いので、返事は出さなかったし、今日の昼に駅前で待っていると書いてあったが、勿論行くつもりは無い。

憂鬱な気持ちでダイニングでコーヒーを飲んでいると、廊下を初美が通り掛かった。
レモンイエローでフリルの着いたワンピースを着ている。それを見て葉月はとても不安になった。
丈がすごく短いのだ。
そんな挑発的な格好で、男に変な事されたらどうするんだ。
「スカート、短すぎない?」
葉月の心配をよそに、初美はいそいそ出かけて行った。
釈然としないまま一人残された葉月。
気持ちがもやもやした時、葉月はいつも部屋でオナニーに耽るのだが…(今日は初美の匂いを嗅ぎながらしよう)
葉月は初美の部屋へ向かった。
しかし、ドアノブに手を延ばそうとした時ふと思った。(初美のデートの相手ってどんな奴だろ?ボクより大事な奴って…そうだ、後をつけて確かめよう!)
葉月は急いで初美を尾行した。

初美は駅前広場の噴水の前で立ち止まると、時計を気にしている。まだ相手は来ていないようだ。
(初美を待たせるなんて、いい度胸だ。ヤキ入れてやらなきゃ)
葉月は物影から見守ったが、1時間経っても2時間経っても相手は現れない。
我慢の限界に達した葉月は、初美の前に進み出た。
「初美!こんなに待たされちゃって…騙されたんだよ。なんて酷い奴だ!そんな奴ほっといて一緒に帰ろう!」
しかし、初美は首を横に振って手話でこう言った。

「私は騙されてなんかいないよ。だって、私の待っている人は、今、目の前にいるんだもの。」

葉月は目を疑った。

「初美…それ、ボクのこと?」
初美はにっこり微笑んで頷いた。
ちょうどその時広場の大時計が正午を告げるチャイムを鳴らした。
「初美!!」
おおきなサファイアのような葉月の瞳から大粒の涙が…葉月は思わず初美を抱きしめ、そのままキスをした。
周囲の驚きの視線なんか気にならなかった。
この瞬間を逃すと初美が手の届かない所へ行ってしまう気がしたから…

それから二人で食事をして映画を見た。
「メルキアデスの逆襲」という映画だったが、勿論葉月は初美にもたれてうっとりしていたから、内容は全く覚えていない。
映画館の次は葉月が行きたがっていた遊園地だ。初美はいやがる葉月を引っ張って、絶叫マシンのはしごをした。
葉月がすっかりくたくたになった頃、初美は葉月を観覧車に誘った。気がつくと夜の帳が降りて、夜景が綺麗な時間になっていた。

でも夜景そっちのけでいきなり抱き合う葉月と初美。
二人の唇が恋人達のように互いの舌を求めあい、絡ませ合うと、葉月の下半身は熱く溶けて太股をこすり合わせるだけでヌチャヌチャと湿った音を出すまでにな
っていた。
口づけながら二人はお互いの胸と下半身をまさぐり合った。
出かける時葉月はジーンズ姿だったが、途中で初美が買ってくれたミニスカにはき替えたので、強く抱き合うと、太股と太股が密着して、その柔らかく汗ばんだ
肌の感触が葉月の心をますます熱くさせた。

お互い片手で乳房を揉みながら片手は股間をまさぐる。その間にも休みなく舌を絡ませ合った。
葉月は誰かと愛し合うのは初めてだったが、毎日初美を思って一人で慰めていたので、どこを触れば良いかは熟知していた。
それに、一旦体に火がついてしまうと手が独りでに動いて初美が気持ちいい場所を探り当てていた。
「ああ…はつ…み…」
二人の熱い吐息が狭いゴンドラに響き、淫らな匂いが空間に満ちた。
激しい電撃が葉月を貫いて果てた時、初美も同じ瞬間を迎えたようだった。
程なくして観覧車は終点に…あっという間の夢のような15分が終わったが、葉月の中の愛欲の焔はますます激しく燃え上がって行く。
閉園時間を迎えた遊園地を後にした二人、葉月は初美の服の端をキュッと握りしめて体を寄せて来る。
駅に向かう途中に人気の無い公園を見つけた二人。茂みが目隠しになった木を背にして立たされた葉月の前に、初美がひざまづく。
「初美…こんなところで、誰かに見られたら…」
躊躇う葉月に初美が優しく微笑む。
「大丈夫よ、葉月ちゃん。お姉ちゃんに任せて。」
言葉は発しないけれど、葉月の心には初美の声が聞こえていた。
初美は葉月のぱんつを下ろし、蜜をたっぷり湛え、ヒクヒクしているかわいいピンク色の唇に口づける。
「ふあ…」思わず葉月の口から声が漏れる。続いて舌で丁寧になめてあげる初美。
「ふあ、初美、恥ずかしいよぉ…」
屋外で秘部を晒す恥ずかしさに葉月は両手で顔を覆う。
しかし初美の舌は休む事なくぴちゃぴちゃいやらしい音を立てて葉月を刺激し続ける。
その動きに合わせて全身がゾクゾクとして総毛立った。溢れ出した蜜液は太股の内側を伝って葉月の足元にぽたぽた垂れ、小さな水溜まりを作る程だ。
「あっ、あっ、あっ」
葉月は両手で初美の髪を撫でながら、初美の舌に与えられる快感に耐えていたが
初美がクリトリスを軽く噛むと、全身が痙攣し、脱力してへなへなとへたり込んでしまった。
地面に倒れ込みそうになった葉月を、初美は優しく抱き留めた。
「はあはあ…初美、今度は…ボクが…初美を…気持ちよく…してあげる…」
息も絶え絶えになりながらも健気に初美を思いやる葉月。
そんな葉月を初美は愛しくてたまらなないと思った。
スカートを脱ぎ捨て芝生の上に体を重ねる二人。
「初美…好きだ」
潤んだ瞳をした葉月の言葉に初美は深いキスで応えた。
初美は賭に勝ったと思った。
もうすぐ16歳の誕生日を迎える初美。でもあっさりこの世界から消えてしまうのが躊躇われるほど葉月を愛してしまった自分に気付いていた。
そこで初美は一つの賭をした。
今日、葉月ちゃんが私を追って来てくれたら、この世界に留まろう、と。
そのために、何週間も前から葉月の気を引くよう様々な工作をしてきた。
匿名のラブレターまで自作自演して…
そして初美は賭に勝った。今二人の心は一つになったのだ。

葉月は舌と指でさっきまで初美が自分にしてくれた事のお返しをした。
初美も再び口と指で葉月のオマンコを丁寧に愛してあげた。
「初美…あ…来る…来る…ボク、イッちゃうよぉぉ」
「んむ…んんん…はあぁん」
二人が激しくイッた後、うっとりとした表情で葉月は初美の胸に顔を埋めた。
初美はそんな葉月の髪を慈しむように撫でるのだった。
暫く時間が経過して、乱れた服を整えながら訴えるような切ない目で初美を見つめる葉月。
初美は黙って頷いた。
公園を出た二人は駅へ向かわず、反対側のネオンが輝く方向へと歩き出した。
(初めてなのにまだ求めて来るなんて、葉月ちゃんってすごいえっちな子だったんだ。
うふ、今夜はもっといっぱいイカせてあげないと家に帰れないみたいね。)
葉月の腕にしがみつきながら、初美は心の中で呟いた。
葉月と初美の熱い夜は、まだ始まったばかりだった。

おわり


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