文「というわけで、会場にやって来ました！」
今現在文とアリスは、実況席みたいな場所に座っている。そして、目の前には大きな都市が広がっている。

アリス「…会場というより、都市ね。今回、本当に大がかりなことをするようね。」
文「そうみたいですね！青猫さんから今回の企画についてのメモを受け取ってますので、参加者の方々を紹介してから説明します！」


文「まずは一人目！うちのメンバーの中では最強！いえ、もはや勝てる人が居るのでしょうか！魔王ベリアルさん！」
ベリアル「よし、新年早々暴れてやるかのう！」
アリス「いつものことじゃない！今回の企画戦闘系だと圧勝しそうね…」



文「続いて、いつもは裏方でしたが初の表舞台に参戦！魔界の小さな監察官、ロビさんとネスさん！」
ロビ「あけましておめでとうなのです。」
ネス「精一杯頑張るのです。」
アリス「随分幼い見た目の二人ね、二人ともそっくり…双子かしら？」

文「ロビさんとネスさんについて簡単に説明すると、魔界に住む大悪魔で悪魔を監察するのがお仕事です。元々一人だったのですが、効率よくするために二人に分裂してますよ？分裂してるとはいえ、一人一人の実力は凄まじいですよ！」



文「続いて、家事にマネージャー、指南に戦闘、見た目と振る舞いどこをとっても完璧！完璧すぎるメイド、ノエルさん！」
ノエル「別件で参加できなかった、ヒメの分まで頑張ります。」
アリス「主であるリリスの話をするとき以外は、本当に完璧なのよね…差し入れ、おいしかったなぁ」



文「続いて、この方も初参加！継ぎ接ぎだらけの見た目で危険な科学者に見えますが、立派なお医者さん！彼女に治せない病は無い！ムーアさん！」
ムーア「…………」
(棒つき飴の包装を破り、無言で口に咥えて)
アリス「随分、静かな子ね…どういう人なの？」

文「彼女はノエルさんの友人で、医療魔法の使い手！そして相手の状態や血液の流れ、構造等も全てがわかる「診眼」を持っています！医療の知識も完璧で、本当に治せない怪我や病気は無いそうです！」
アリス「本当にすごい人だった！見た目マッドサイエンティストみたいなのに！」
※失礼



文「最後！この方も初参加！天狐様の元で日々巫女修行をしている真面目な少女！クールなけも耳巫女、ヒナタさん！」
ヒナタ「…えっと、よろしく…。」
アリス「変わった巫女服ね？物静かな子…というより、人と喋ることに慣れてなさそう？」

文「この方もノエルさんやムーアさんの友人で、先程言ったように修行中の巫女見習いですね！妖魔退治も積極的に参加しているそうなので、戦いの腕はかなりのものでしょう！」


文「今回、皆様にしていただくのは…この都市の中に入って、ターゲットをいち早く倒していただきます！一番最初に退治できた人が、優勝です！」
ロビ「なるほど、ルールはわかったのです。」
ネス「魔王様が優勝する未来が見えるのです。」

文「今回特別ルールがあります！全員の実力がバラバラなので全員実力を同じ状態にして、能力や魔法、特殊能力の類いを封印します！」
ベリアル「ほう、なかなか面白いルールじゃな。これで誰が優勝するか、わからなくなったわけじゃ！」

文「この都市の中に武器が入ったボックスが複数置いてあります。中には強力な武器もあるので、探してみてください！」
ヒナタ「…バトロワみたい。」

アリス「ところで、そのターゲットって何なの？」
文「今回のターゲットは、このお二人です！」

そこに、黒いローブを被った少女と女性が現れる。
アリス「…えーっ

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