そんな彼に見とれている暇もない。扉から続々敵が来る。基本的に隣のクラスの人たちだ。
みんな恐ろしいほど力が強い。一つ、また一つと、首から赤い液体が舞う。それと同じく、首も空を飛ぶ。
そんな光景を傍観していたら、首に激痛が奔る――――
―――――――――手についた赤い液体
血?
某生徒「うらああああぁぁぁぁぁぁ」
僕の思考は、そこで途切れる。
少女「大丈夫?」
目が覚めると、金髪の少女(といっても僕と同い年ぐらい)が僕をいたわるような目で見てきた。その姿は、僕の最も好きなボーカロイド、鏡音●ンにそっくりだった。
また、復活した。
幸人「うn…ってかあなた誰!?」
少女はびくっとして、
少女「誰って…私だよ?」
こう答えた。天然だね。
七草「生存者は僕らだけ。さっきの敵は全員片づけたよ。」
七草は、壁にもたれかかりながら答えた。
少女「あ、そっか。私の容姿が変わったからね。」
幸人「容姿が…変わった?」
少女「そう。気が付いたらこれになってた。私はね―――」
ゾンビ(敵)「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
ゾンビたちが入ってきた。まずい、逃げないと…
七草「そんなッ!?全員倒したh……チッ。『経典(ルール)』の仕業か…」
七草は嫌悪を現した表情で裁縫道具を手にし、針を出そうとする――――
――――が、針がすでに無くなっている!!
七草「何故だ!??まだあのとk―――――」
ゴチャッ バキッ ゴッ
――――――七草が死んだ。
少女「逃げるよッ!!!!!!!」
気が付いたら、僕は少女と共に走っていた
―――――――――――――――――長い廊下を。
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