―――鮮やかだった。
こんな風に思うのは僕の病気かな?と自嘲してしまう。
先生の五体は無惨にも切り落とされ、胴体からは鮮血が噴き出す。
その肉の塊は、重力に従い、そして、鈍い音を立てて乾いたグラウンドに落ちた。
生徒「―――――――うわああぁぁぁッ!?」
―――幸い、「鬼」は僕とは逆方向の校門に向かった生徒を追いかけた。
僕が向かったのは…
――――――部室。
とっても頑丈そうな鉄の扉にコンクリート造りの建物。ここなら大丈夫だろう…
扉を開けようとした刹那、僕はあるミスに気が付いた…
―――――――――鍵がないッ!!
七草「……残念だったね。同情するよ。」
―――え?
ちょっと待て?僕、死ぬの?え?嫌だよ…死にたくない。嫌だ。嫌だよ。
「「「「「チェックメイトだよ」」」」」
待って待って待ってまだ死にたくない僕はまだ生きたい待ってよねえちょっとまってその右手に握ったナイフをしまってよお願いだからなんでもやるからお願いだからなにか代償を払うから嫌だ待って振り下ろさないでちょっ…
「「「「「「じゃ、お願い。死んで、ね。」」」」」」
――――――――――――――――僕の記憶はそこで途切れた。
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