「「「来るなッ」」」


その声と同時に目の前に現れたのは―――――――――――




――――――――――――ナイフ!!?

























とっさの判断で避けていたのが幸いした。
ナイフは廊下を通過し、反対側の部屋の扉に突き刺さった。
あれが、自分の脳天に刺さっていたと思うと…



ぞっとする。



メリー「貴様等一体、何の真似だ?」
一方、メリーと三体の人形は、メリーを三体の人形が囲むような形で立っている。
寝室の割にはベットも何もなく、ただ、メリーの左目だけが闇を薄く照らしている。

ヴェル「別に、何も真似しているつもりはないけど…」
ヌーイ「そうやって勝手に決めつける奴、嫌い」
ヴェーハ「おいおい、あおるなよ。」
メリー「まる聞こえだ馬鹿ども……」

メリーの話し方は、電話の時よりも明らかに言葉遣いが荒かった。

三人「「「どっちにしても×すがな」」」



殺気。今までの茶番のような空気が一気に張りつめていくのがわかった。






メリー「いいだろう。相手をしてやるッ」



僕は身の危険を感じ、寝室を出てドアを閉めた。
ここは彼らに一任するべきだろう。
僕が居ても邪魔なだけだろうから。




/////////////////////////////////



大きな物音が無くなり、二、三分が経過した。そろそろ中を見てもいいころだろうか。
扉を開けると、部屋は明るくなっていた。
部屋は――――――――――――――――





                      一面、赤と橙の色に。



正確にいうと――――――――――














ミラン「…………火事かよオイ………」


ドォォン

爆発が起きた。
まずい。ここで死ねばすべての記憶が消える。
ここを逃げ出して、あの本に記録を付けなければ――――――――



僕は走ってあの部屋に戻った。
15/08/09 23:25更新 / Catll> (らゐる)
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