とある町の貴族の館にて
今日はパーティーが行われているため、館にはたくさんの人がいて、見張りの兵士もいる。
兵士「はぁ…俺達も、パーティーに参加したいよな」
兵士「これが俺達の仕事だろう。もしものためにと雇われたのだからな」
入り口の前にいる二人の兵士が話している。
兵士「でも、贅沢言えるならやりたいだろ?」
兵士「まぁ、そうだが……ダメだ。気を引き閉めるんだ」
兵士「ちぇ、堅いなぁ」
そんなことを話していると、入り口から誰か出てくる。ローブを着ていて顔は見えないが、商人のように見える
「あ、兵士さん。お疲れ様です。大変ですね…見張りなんて」
兵士「いえいえ、これが我々の仕事です。」
「でも、たまには息抜きをしたいですよね?兵士という仕事は大変でしょう」
兵士「まぁ、確かに…」
兵士「おい!我々はこのために雇われているのだぞ!」
兵士「す、すまん……」
「そうだ、私もパーティーを開こうと思っているのですよ。小さめですけど…よろしかったら、お二人も参加しますか?」
兵士「え、いいんですか?」
「いいですよ、大歓迎です!貴族の方などに商売してるので、お金はそこそこあります。遠慮なく参加してください」
兵士「で、では…お言葉に甘えます」
「わかりました!いやぁ、楽しみですね
殺人パーティー」
兵士「え?」
ドスッ
兵士「うっ…!?」
兵士「な、何をして…!?」
ドスッ
兵士「うぁ…!?」
「ふぅ…バカな奴。」
兵士に刺さっているナイフを回収してしまう。
「流石ミミ!見張りの兵士全員殺ったね!」
館の陰から出てきた二人が、商人のふりをしていた「ミミ」に近づく
ミミ「まあね。それより、もう盗み終わった?」
「あぁ、バッチリだ!ミミのおかげだぜ」
ミミ「じゃ、早いとこ帰ろう。クライヴ、イリア」
そこから歩いて、館から離れた。離れて少し経つと
クライヴ「そういえばさ、何でミミはいつも見張りを倒す側をやってるんだ?お前は結構強いし素早いし、すぐに宝とか盗めそうなのに」
先程のように、ミミはいつも見張りを倒す役割をしている。ミミはこの盗賊団のリーダーだが、物を盗むところはなく、いつも仲間にさせている。
イリア「あ、それ私も気になってた!何でなの?」
ミミ「…それは…」
「おい、貴様等!!」
後ろから声が聞こえる。その方向を向くと大人数の人がいる。
「よくも仲間をやったな…!!」
ミミ「…ゴメン、仲間呼ばれたみたい」
イリア「えぇ!?どうするの!?」
ミミは兵士の仲間の方を向き
ミミ「クライヴ、イリア。先に行ってて、コイツ等片付けて行くからさ」
クライヴ「おい、一人でか!?」
ミミ「大丈夫、こんなの余裕だから」
イリア「で、でも…」
ミミ「いつも言ってるでしょ?あんまり派手に戦っちゃいけないのと、盗んだ物は速やかに持って帰るって」
隠し持ってナイフを構える
ミミ「さ、早く行って!」
イリア「う…うん……!」
二人は走って逃げた。
兵士「一人とは、余裕だな…!」
ミミ「うん。あんなバカな兵士の仲間だ、実力は低いだろうと思って」
兵士「貴様……!!」
ミミ「じゃ、始めようか」
クライヴとイリアは、自分達のアジトの近くまで来ていた
イリア「……」
イリアが、先程までいた町の方を振り返ってみている。心配そうな顔をしている…町で一人で戦ってるミミを心配してるのだろう
クライヴ「…大丈夫だよ、ミミなら。今までも集団相手に一人で戦ってたし、負けたことねーし……まぁ、あの人
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