優「…………」
まだ外は暗い……今の時間を見てみると、2時56分…どうやら、5日目に入ったみたいだ…
周りを見てみると、生徒はみんな起きている様子だ。昨日の昼間、あんなことが起こったんだ……寝られるわけがない…
みんなもわかっているだろう…今日を含めての3日間、影達やゲームの首謀者は、僕等を本気で殺しに来るって……そんな不安に押し潰されそうになってる…
実際に僕も、今日のゲームが怖い………
京也「よぉ、優……」
遥「起きてるみたいだね…眠れない…?」
二人が来た。二人の表情は暗かった……恐らく、みんなとなんだろう…
優「うん…二人も眠れないの…?」
京也「まぁな……流石に寝れねーわ………」
二人は優の隣に座った。
遥「……何か、初日を思い出すね……みんなあんまり寝れなくて…」
優「そうだったね………僕もなかなか寝れなかったよ……外に出たりしてさ…落ち着かなかった………」
京也「そうだよな…俺も落ち着かなかった…」
あの日、僕等の平和な日常が崩れた日…………その日のことが、鮮明に思い出される…。
これから1週間、命懸けの鬼ごっこをしないといけない…影に捕まれば殺される……学校の外には出ることはできない…
生徒会長が考えた作戦で、多少は不安が紛れたけど…やっぱり、不安で押し潰されそうな気分だった………
今は……あの時よりも、酷いかもしれない…
宮田さんが影の現在地を教えてくれて、死者は減った……けど、昨日の昼間に起きたようなことが、またあるかもしれない……それに、影達も少し変化していた……
僕は…どうしたらいいんだろ………
京也「…そういえば、欠席者はどうしてんだろうな?」
優「…え?」
京也が突然欠席者のことを話す。
京也「いや、あの日、全員が学校にいた訳じゃないだろ?俺達のクラスも欠席者いたしよ……ソイツ等は、何やってんだろうなって…」
確かに……今までそんなこと考えたことがなかった…。今までは、とにかく影から逃げることに必死で、自分達のことしか考えてなかった
遥「多分学校には、来てないよね……入れないと思うし…」
京也「もしかしたら、普通に暮らしてるかもな……羨ましいぜ…」
優「…いや、そうとも限らないかもしれない……」
京也「どういうことだ?」
二人が不思議そうに僕を見る。僕はうつ向き話し続ける
優「もしかしたら、僕等と同じ…命を懸けた殺人ゲームに参加させられてるのかもしれない…」
京也「は…いや、そんなわけ…」
遥「いや、待って。あり得るかもしれない……この状況が普通じゃないし、もしかしたらあるかも…」
遥さんは考えてる様子で話してる。正直、やってるかどうかはわからない……できれば、そんな事態になってないことを願いたい…
優「………」
ふと時計を見上げる。3時になったみたいだ……
ピーンポーンパーンポーン
校内放送の音が、学校内に響く…
加奈子「アンタ達、起きてる!?影が現れたよ!!」
焦った様子の加奈子の声が聞こえる
嘘でしょ…?こんな時間に現れるなんて……外はまだ暗いのに……
京也「おい、逃げるぞ!」
教室の電気をつけた京也は、その教室内にいる全員に呼び掛ける。
教室にいるみんなは、急いで教室から出て走った。
加奈子「現在麒麟が第二校舎の二階の廊下、狼は第二校舎と第三校舎の渡り廊下、猿は正門付近!アンタ達、できる限りでいい!学校の電気をつけてくれ!」
野崎「あぁ、わかった!」
全員影から逃げながら学校の電気をつけていく。学校がどんどん明るくなる……
加奈子「
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