無人の館 和室
ラッシュと遭遇したヴィオラ。人形のパーツも見つけて、残りパーツが三つだけだ。
ヴィオラ「やっと半分…」
ラッシュ「そうだな………だけど、意外と早く見つかるんじゃないか?」
ヴィオラ「そうですね…一階はもう全部見ましたよ」
階段の前まで来た二人。
ラッシュ「よっしゃ!なら二階を調べるだけだな!」
ヴィオラ「はい…あと、皆さんの生存確認もしないと……」
ラッシュ「わかったぜ、なら俺は二階を調べる!」
ヴィオラ「じゃあ私は、一階を見てきます!あの人形には気を付けてくださいね?」
ラッシュ「おう!そっちもな!」
ラッシュは二階へ上がっていく
ヴィオラ「確かティーダ先輩は、キッチンに逃げたよね…まだいるかな」
ヴィオラは早足で、キッチンに向かう。
キッチンに着くと、ティーダを探し始める。ティーダが隠れてそうな場所を探すが、どうやらいないようだ。殺された形跡もない
ヴィオラ「いない…けど、捕まってはないっぽいかも……そうだ、この部屋は特に調べてなかったから調べてみよう」
確かに、ここに入ると机の上を見ただけだ。食器棚を調べる
ヴィオラ「高価な食器ばかり………こんな大きな家だから、相当お金持ちだったんだろうなぁ……持って帰ろうかな…」
高価な食器や、先ほどの和服などを見てると持って帰ろうと考えるが…
ヴィオラ「いやいや、ダメだよ…今はそんな状況でもないし、人は居ないけど泥棒になっちゃう……」
食器棚を閉めようとすると、何かを見つける
ヴィオラ「……鍵?鍵がある…」
食器棚の奥に鍵がある。その鍵を鞄にしまって、食器棚を閉じる。その後も部屋を調べるが、特に何もなかったため部屋から出る。
ヴィオラ「…あ、さっき開かなかった扉が開いてる…」
最初キッチンの近くの部屋を開けようとしていたが、鍵がかかっていた…が、誰かが開けたのだろう……恐る恐る扉を開ける
中に入ると、本棚がたくさんある。本もたくさんだ
「あ、ヴィオラ!無事だったか!」
声をかけてきたのは、ティーダだ。隣にユミルもいる
ヴィオラ「ティーダ先輩!ユミル君も!」
ユミル「なんとか生きてるみたいだね…」
ヴィオラ「ねぇ、ユミル君も…あれを見たの?」
ユミル「見たに決まってるだろ…」
ユミルが軽く呆れたようにしてると、少し苦笑するヴィオラ。
ティーダ「それよりヴィオラ、これを見てくれ」
ティーダはヴィオラに、日記帳のような物を渡す
ヴィオラ「日記帳…ですか…?」
その日記帳を開いてみる
ヴィオラ「…ほとんどのページが古くなってるせいで読めませんね…というより、不自然にこんな風になってるような……あ、ここだけ読める」
1ページだけ読めるページがある。
9月17日(火)
私の娘が急に「人形がたくさんほしい!」と言い出した。今までそういうことはなかったが……おそらく、最近娘の友人になった………ちゃんと遊ぶためだろう。あの………ちゃんも、毎日遊びに来ているな…本当に嬉しいことだ。あまり友人のいない娘に、あんなにいい友人ができるとは…あんなに楽しそうにしている娘の顔は、見たことない。本当に感謝している、………ちゃん
ヴィオラ「…やはり、不自然ですね…友人の名前だけ、わざと読めなくしている気がします。」
ティーダ「そうだろう?」
ヴィオラ「…何か、理由があるのでしょうね……まさかと思いますけど…この状況を作ったのは、この日記を書いた人の娘さんなのでは……」
ユミル「なわけないだろ?じゃああのでかい人形はなんなんだよ」
ヴィオラ「だ、だよね…ゴメン……」
申
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