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4日目、朝の7時に目が覚める。今日はいつもと違って、起きてる人が何人かいる。だけど、京也は僕の隣で大の字になって寝てる


優「昨日晩は騒いだからな……京也、朝だよ。起きて」
京也の体を揺すって、起こそうとする優。京也は気持ち良さそうな顔をして

京也「ぁはははははは…俺に…任せとけぇ〜……」
優「何の夢を見てるんだ……京也、任せとくから起きてよ」

強く揺すって起こす。流石に京也も起きた様子で

京也「〜〜〜…………」
優「おはよう、京也。よく寝れたみたいだね?」
京也「おぉ……」

目を擦って、周りを見る京也。すると、何かに気づいたような顔をして優を見る
































京也「お前何で桜井とイチャコラしてねーんだよっ!!」


と、大音量でそんなことを言った。その声の大きさで、起きてる生徒全員がこちらを見て、その声で起きる生徒もいた


優「ちょ、うるさいよ京也!!そんなことを大声で言わないでよ!」
京也「だってそうだろうよ!!あれは、毎朝恒例の行事だろ!俺はなぁ!お前と桜井の甘酸っぱいやり取りを見るのが大好きなんだよ!」

優「だから声が大きいよ!ほら、みんなが見てるだろ!!」
京也「おいお前等ー!!お前等も、優と桜井のきゃっきゃうふふg」

バキャアッ


この後、優に蹴られまくったことは言うまでもなかろう






















野崎「よし、朝飯にはあの紙はなかったな」
いつものように置かれていた袋の中にある弁当に、あの紙がないかと確認したようだ。全員安心したような様子で、弁当の蓋を開ける


谷口「よかった、とりあえず朝御飯は安心して食べられる…」
富樫「でもよ、昼か夜にはついてくるよな…」
生徒たちが、会話しながら弁当を食べている














ピーンポーンパーンポーン


















全員の声と箸が止まる。皆は、放送のスピーカーを見る…

京也「マジかよ…」
遥「嘘でしょ…ご飯の時間に……」


加奈子「あんた達!影が現れたよ!現在麒麟が第三校舎の北側入り口、狼は高等部以外の場所、猿が第一校舎と第二校舎の渡り廊下!急ぎな!」

優「ついにこんな時間にまで現れるように…!」
全員弁当に蓋をして、加奈子のスマホに電話して教室から飛び出す。加奈子は放送室で、通話状態にする

加奈子「現在狼が第一校舎西側付近にいるよ!優、恐らくアンタには気づいてるよ!」
第一校舎の一階にいる優が、狼に見つかって狼が追いかけてくる。優は近くの職員室に入ると、狼し職員室に入ってくる



優「…?」
優は後ろにいる狼を見て、少し不思議そうに見るがすぐに前を向き、机の上に乗り反対側に着地して逃げる。狼はわざわざまわってから優を追いかけるが、優が机の上に乗った際に落ちた書類や本に、つまづいて転ぶ。

優「よし!くらぇぇぇぇぇっ!」
転んだのを見れば、狼の横にある本棚を倒して、狼を下敷きにする。本棚にあった本は、勢いよく地面に散らばる。優は、すぐに職員室から出る。


加奈子「よくやった、相川!現在麒麟は第二校舎2階の教室前の下、猿は第三校舎の3階の多目的室にいる!」



七瀬「あら〜、麒麟が近くにいるわね〜」
祐也「呑気すぎるだろ、まぁ僕らは狙われないけど」

二人は廊下にいて、麒麟がいることを確認する。麒麟もこちらに気づいて振り返るが、やはり見てるだけで追ってくる気配はない。

七瀬「…?」
麒麟を見て、少し首をかしげる七瀬。麒麟は別の場所へと走っ
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まろやか投稿小説 Ver1.53c