第4話「ツギハ、ダァレ?」

無人の館 和室の押し入れ


ヴィオラ「………………」
押し入れの中で座っているヴィオラ。もうどれくらいここにいるだろう…もう何日もここにいる気がする…………
ずっとここにいる?助けを待っている……?でも、ここには誰も来ない……警察も、自分の親も………………
自分以外、誰が生きてる……ヒューズはもういない……ティーダとラッシュは、もう死んでしまったのだろうか……メルやユミルは大丈夫だろうか………


スマホを取り出して、不思議研究会のメンバーが全員写ってる写真を見て

ヴィオラ「みんな………」


ティーダ「…どうした、そんなところに隠れて」
ヴィオラ「え……」
ティーダ「は、まさか……我々の情報を探るためのスパイか!?」
ヴィオラ「え、え!?いや、あの…その…」
ユミル「そんなわけないだろ、中2病女」
ティーダ「な、なに!?」
ラッシュ「お、スパイか!燃えてきたぜ!」
ユミル「面倒くさいのが来た…」
メル「ま、まぁまぁ」
ヒューズ「あれだろ?俺達のサークルに入りに来たんだろ?」
ヴィオラ「え、えっと……は、はい!」
ティーダ「そうだったか!歓迎するぞ!」


ヴィオラは、不思議研究会に入った当時のことを思い出していた

ヴィオラ「あの日が懐かしいな……あの日に…戻りたい………」
スマホをしまおうとした時、頭と胴体だけの人形が見えて

ヴィオラ「人形………そうだ…人形を集めないと、……みんなも、このことは知らない……なら、教えないといけない!」
まだ生きてるかどうかもわからないが、生きてることにすべてを賭けみんなにこのことを伝えると、決意を決めて立ち上がろうとするが…

ゴンッ

ヴィオラ「いっ!?……たぁー…………」
押し入れは狭いため、頭を打ってしまう。とりあえず押し入れから出て、和室から出る。


扉を開けて、近くにある階段を上って探索しようとするが…

ヴィオラ「…!」
あの人形がいる。ヒューズを殺したあの人形が………幸い、ヴィオラには気がついていない。隠れて様子を見る


「…ヴィオラ……ヴィオラ…!」
向かい側の部屋から、誰かが手招きして呼んでいる


ヴィオラ「…あ、ティーダ先輩…!」
手招きしていたのはティーダだてティーダが生きていたとわかると、明るい表情になるヴィオラ。すぐに行こうとするが、右側の廊下に人形がいる。なので、気づかれないように進む

あと少し…………
慎重に……………………










なんとか気づかれずにティーダの元へ。

ヴィオラ「ティーダ先輩…!」
ティーダ「ヴィオラ、無事だったか!よかった……」
二人とも、会えて嬉しそうにしているがすぐに真剣な表情に変わる

ティーダ「ヴィオラ…あの人形は見たな?」
ヴィオラ「はい………」
ティーダ「他のみんなには会ったか?」
ヴィオラ「はい……ユミル君はみんなを探しに…メルちゃんは、二階へ逃げていくのが見えました。ラッシュ先輩とは、会ってません……ヒューズ先輩は…,」
ヴィオラは俯く。ティーダは、何があったのか察したようで

ティーダ「そうか………」
ヴィオラ「先輩…これを読んでください…」
キッチンに置いてあった手紙をティーダに渡す。ティーダはそれを読み……

ティーダ「なるほど……」
ヴィオラ「先輩、ここに入って帰れなくなる原因は……あの人形に殺されたからですよ…お風呂場の浴槽に、人の頭がありました…」
ティーダ「そうか…ともかく、みんなと合流して、一刻も早く脱出せねばならん。現在、人形のパーツはどれくらい集まっている?」

ヴィオラ「えっと、頭部と胴体で
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