西暦2015年 幻想郷 妖怪の山
射命丸「なに、この手紙…っ!」
朝、はたてに呼び出されて集まった、私と椛。ポストに入っていた手紙を読む私と椛
椛「はたてさん…これって……」
はたて「えぇ……椛のストーカーからのでしょうね…」
射命丸「え…何そのストーカーって」
少し驚いた表情をする射命丸。はたては説明する
はたて「この間、椛に話してもらったのよ…どこにいても、視線を感じるって……おそらく、ストーカーだと思うわ」
射命丸「ストーカー…もしかして、この間あんた達が話してたのは、その話?」
はたて「えぇ、そうよ」
悪いことをした……私のせいで、こんなことに…と思った。でも、そう思うと同時に、二人を助けようと思った。
射命丸「椛の能力なら、誰かわかるでしょう?」
椛「それが……見えないんです…どこにいるか…」
はたて「おそらく、姿を消すような能力を持つ妖怪ね…」
すると、あることを思い付く
射命丸「そうだ…霧雨の森にある道具屋とか、霖之助さんのところで何か、護身用の道具を買おう!」
椛「…あ、それいいかもしれません!何か強力な道具があれば!文さん、ついてきてくれますよね?」
射命丸「えぇ、もちろん!」
こうなったのも私が原因だ、二人を守らないと…
はたて「でも、それじゃあ相手が見えないまま戦わないといけないじゃない。そもそも、相手がどんな戦い方をするのかもわからないのよ?」
射命丸「でも、何もないよりは!」
はたて「むしろ、能力関係なく相手を察知できる道具を探した方がいいわ。それなら、全員でかかれば一発よ」
椛「確かに…」
射命丸「!」
椛「すごいです、はたてさん!それなら行けます!」
ダメだ………新聞のことばかり考えてたから、仲間のことを何一つわかってない………こんなんじゃあ、椛もはたても守れない
椛「行きましょう、文さん!」
椛が射命丸の手を掴む
射命丸「……いや」
手を振りほどく
椛「え…………」
射命丸「私、今日用事あったのよ。はたて、椛と一緒に行って」
はたて「え…?」
椛「な、なんですかそれ…さっき、文さん用事ないって…」
射命丸「だから、はたてと行けばいいでしょう」
近くの椅子に座る射命丸
はたて「どうしたのよ、文。椛は困ってるのよ?私もだけど」
そうだ………
はたて「文?」
なんなんだ、私は……
はたて「ねぇ…」射命丸「うるさい」
椛、はたて「…!」
射命丸「はたて、あんたの方が頼りになるんだから。」
やめて……何言ってるの、私……
射命丸「あんたの方が、適任だっていってるのよ」
それ以上は……その先の言葉は…
射命丸「早く、行ってくれば?」
うつ向いて話す射命丸流石に少し睨むはたて
はたて「…わかったわ…行きましょう、椛」
椛「文さん…」
射命丸「早く行きなさいよ。だいたい…あんたが弱いから、ストーカーなんてされるんでしょ」
椛「……!!」
流石に泣きそうな顔になる椛。はたては再び睨み、椛は出ていく
はたて「見損なったわ、文。椛はいつも、あんたのこと頼りにしてるのに…
最低。」
はたてはそれだけ言うと、出ていった
同感だよ………本当に……
私は部屋で、三人で過ごしたことを思い出していた。………確かに、私は新聞ばかりで…仲間のことなんて考えてなかった。これが、私とはたてとの差……?いや、そういうのじゃない……なんなんだろう……
ふと、窓から外を見ると…入り口に妖怪がいた。
射命丸「あなたは…?」
外に出て、その妖怪
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想