4=死死死死死死死死死死死死死

は"動けない"のだろう。
なんで?助けなきゃいけないのに、体が動かない…そう思っていた。理性は理解できていなくても、本能は理解していた。自分では、目の前にいる奴等を倒せない、と……

天使達は、妖精に銃口を向ける。
妖精「…だ…だずげでえ"え"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"」
ドォン!!
ドォン!!ドォン!!




天使達の弾幕が、妖精に命中する。先ほどまで動き、喋っていた妖精は、ただの血塗れの肉塊になっていた。
天使達は、ゆっくりとチルノの方を向く。チルノも妖精だった物を見ていたが、天使達がこちらを向いてることに気づいて顔を上げる。
早く逃げなきゃいけない、逃げないと殺される…頭ではわかっていた。だが、足が全く動かない………

もうダメだ、そう思い目を瞑り、死を覚悟した……。

「Black」
「Level:1.Danger」
「Escape」

天使達はそう言うと、その場から去っていった。ゆっくりと目を開けると、目の前にいた天使達がいなくなっていることに気づくと、その場に力が抜けたように座り込む。

なんだ、アイツ等………
なんで、あたいは殺さなかった…?

正直、何が起こったかわからないチルノ。殺そうと思えば、自分も殺せたはず……チルノを見て天使達は何かを言っていたが、その意味もわからない…。

頭の中で整理がつかない中、静かに妖精だった物を見る。正直、過程を見なければ妖精かどうかも判別できない状態だ…。
ふと、チルノの脳裏に大妖精とルーミアの姿が過る。

もし、アイツ等が他にもいたら?

もし、アイツ等が大ちゃん達を狙ったら…?









チルノ「…!」
チルノは立ち上がり、自分が進んだ方向とは逆の方向へ向けて飛ぶ。
急がなければいけない、手遅れになる前に……























大妖精達から離れて、そんなに距離も離れてない。着地して、二人を探し始める。
チルノ「大ちゃーん!!ルーミアー!!いたら返事してー!!」
周りを見ながら、二人を呼び掛けて進む。何度も呼び掛けたが、返事が返ってこない……。
もしかすると、もっと遠くにいるかもしれない…そう思って走ろうとした時、何かに足をぶつける。
何かと思い、下を見ると































妖精の死体が、大量に転がっていた。

チルノ「…!!!」
足元の死体を見て、後退りをしてしまうチルノ。かなり広範囲に妖精の死体が散らばっている。だが、先程の天使達に撃たれたのとは違う…全員、何かに食いちぎられたような痕がある…。
だが、チルノにそんなことを考える余裕はなかった。もしかすると、もう二人は死んでしまっているかもしれない…そんな考えが、脳裏を過った。

チルノ「〜〜〜!!」
そんな考えを否定するように、首を横に振って前を見る。きっとまだ、生きてる。生きて、アイツ等から逃げてるかもしれない…!
その時は…

チルノ「あたいがやっつける…!だって、あたいは…」
自分の掌を見て、拳を強く握る。強く、決意を抱くように…
チルノ「最強だから…!」
そして、再び走り出した……






























…グチャ………

チルノ「…?」
走っていると、何か物音がすることに気づき足を止める。

グチャ……

…バキ…グチャ……

どこから音がするのか、耳を澄ます。音がする方向がわかり、ゆっくりと音のする茂みの方へ歩く。

グチャ…バキ……

バキッ…グチャァ…グチャ…

音が大きくなっていく……。その音は、何かを食べて
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まろやか投稿小説 Ver1.53c