ガラド「おい…それじゃあアイツ……!」
レイア「えぇ…固有魔力以外で、あの人に勝つしかありません……」
ゲンブと戦ってるシェリアを見る…
ガラド「生徒会長も、向こうの生徒会長で手一杯に見えるし…」
レイア「助けることはできませんか……それにしても、あのゲンブって人…格闘というか、拳法のような戦い方をしてますね……」
ゲンブの体術は、拳法のように見える…しかも、簡単に真似できるような物ではない。シェリアは、ゲンブの体術に圧倒され、反撃が出来てない様子。
レイア「まさかあの人、現実で何か習ってたのでは…」
シェリア「…っ」
コイツ、マジで強い…!装備とか付けてないとか思ってたけど、動きに全く無駄がない…!それに…オレの固有魔力まで封じられてるし…こうなりゃあ…!
ゲンブ「どうした、この程度か?」
シェリア「まだまだぁっ!!」
シェリアの剣に炎が集まり、ゲンブに向かって突っ込む。
シェリア「『魔装・業炎(エンチャント・ヘルフレア)』!!」
オレの属性攻撃なら、通じるだろ…!!
ゲンブ「この程度か…」
シェリア「…!」
ゲンブは、シェリアの攻撃を……素手で受け止めていた。
ガラド「アイツ…素手で…!!」
そのまま蹴りを入れられ、吹っ飛ばされるがうまく着地し、体勢を立て直す。
内心焦っていた……固有魔力は効かず、属性攻撃は止められた…当然、同じ体術では勝ち目はないのは明白。
向こうは、スキル等を使ってもないのにあれだけ強い……
どうする……体術で行っても勝ち目はない…おまけにスキルは素手で止める……どっちも効かない…!
ゲンブ「強いって言っても、ゲームの中だけだったみたいだな…こんな試合、終わらせてやる」
そう言ってゲンブが、シェリアに急接近する。
……ん?…"どっちも効かない"……?
ゲンブ「終わりだ…!!」
ゲンブがシェリアに向けて正拳突きを繰り出す。
シェリア「終わりじゃねぇ!」
シェリアは正拳突きを受け止め
シェリア「おりゃぁ!!」
そのままゲンブを投げ飛ばす
ゲンブ「…!?」
シェリア「『炎剛剣(フレアグラディウス)』!!」
シェリアのスキル攻撃が、ゲンブに命中する。ゲンブは吹っ飛ばされ、倒れる。
ランファ「ゲンブ!!」
トーマから一旦距離を置いたランファが、吹っ飛ばされたゲンブ笑見る。ゲンブは起き上がっている。
ゲンブ「コイツ…!!」
再びシェリアに急接近し、今度は回し蹴りを入れる。だがシェリアは攻撃を受け止め、今度は受け流すようにゲンブを投げる。
シェリア「『魔装・業炎(エンチャント・ヘルフレア)』!!」
そして、先ほどと同じように攻撃が命中する。
ゲンブ「ぐっ……!!?」
ゲンブ「何故だ…さっきまで、守るだけで精一杯だったはず…!」
シェリア「何、簡単な話だ。」
起き上がったゲンブを見る。
シェリア「オレの"体術"と"スキル"は、お前に通用しない……なら、2つを合わせればいい!お前が攻撃してきた時、体勢を崩すことに集中し、崩れればスキルが当たる…これが、オレがお前に対抗できる、唯一の方法だ!」
剣をゲンブに向け、ニッと笑い
シェリア「さぁ、勝負だゲンブ!!」
と言った。
ゲンブ「なるほどな…だが、簡単な話だ……反撃させる、暇を与えなければいい!!」
そう言って再びシェリアに向かって走るゲンブ
トーマ「…」
確かに…同じ手が何回も通じることはない……どうするの、シェリア…
シェリア「…」
シ
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