A市にて、イヴは……第1討伐部隊のイルゼ達と出会う。イヴは楽しそうな表情を浮かべており、イルゼは憎しみに満ちた目でイヴを睨んでいる。
イルゼ「イヴ・グレモリー…!!」
声からしても憎しみが伝わってくる。そりゃそうだ、この子からすれば、私は母親の仇だからね……
強く生きられてるみたいで、安心した…おかしな話だよね、命を狙ってる人を気にかけてるとか…でも、これは私の願望。この子に私の墓になってもらうことが……
イヴ「怖いなぁ、そんなに睨みつけちゃって。せっかくの可愛い顔が、台無しだよ??」
イルゼ「ふざけるな!!今日こそ、あなたを…」
対魔武器を起動させる。柄から光の刃が現れる…
イルゼ「殺す…!!」
イルゼは対魔武器「ムラクモ」を構える。
イヴ「ふふ…いいよ。"どれだけ強くなったか、見てあげる。"」
イヴは自分の剣を抜き、構える。
イルゼ「援護をお願いします!」
隊員「はい!」
隊員は銃タイプの対魔武器を構える。
そして、戦いが始まった……。
A市の路地裏にて
悪魔「ま、待ってくれ!もう人間は喰わねぇから!」
悪魔が、ディーノと隊員に追い込まれている状態で、命乞いをしている。ディーノは、対魔武器を振り上げ
ディーノ「悪いが、その願いは聞けん」
そう言って、武器を振り下ろした。
ディーノ「ったく、一体何匹いるんだよ…ここは」
隊員「A市に入って、9体は討伐しています。」
対魔武器を持ったまま、路地裏を進む2人。
ディーノ「他の奴らも、戦ってるだろうな…これで、かなり減ってくれれば助かるんだが…」
隊員「そうですね…。」
ディーノ「…特に、イルゼはもう始めてるだろ」
隊員「イルゼ副隊長ですか?」
隊員の問いかけに、ディーノは頷く。
ディーノ「あぁ…あいつのことだ、お目当の悪魔と対面して、戦ってる。あの悪魔を倒すためなら、平気で無茶をする…一緒についていった隊員が、可哀想だな。」
隊員「あの悪魔…イヴ・グレモリーですね。謎が多い悪魔だとか…」
思い出しながら言う隊員。
ディーノ「あぁ、そうだ。できれば、なんでそんなおかしな行動をとってるか、聞いて見たいところだが……イルゼが許さんだろうな…」
イヴとイルゼの戦いは、激しさを増していた。一緒にいた隊員は、対魔武器を壊された上、気絶している…。
イヴは隻漆眼と竜の紋章、竜の尾核を出している。イルゼは左半身の義眼、義手、義足に仕込んである装置を起動している。
2人とも、息を切らしていない…まだ本気ではないと言うことだ…
イルゼ「はぁぁぁっ!!」
イルゼがムラクモを構えた状態で斬りかかる。イヴは剣に闇を纏わせ、攻撃を防ぐ。
刃同士がぶつかり、お互い力を込めて震えている…力はほぼ互角…。
イヴがイルゼに蹴りを入れて、距離を置く。だがイルゼはもう目の前まで来ており、義手で攻撃を仕掛ける。イヴは尾核で攻撃を防ぐ。伸縮自在な尾核…前を向いていても、自分の意思で長さを変えて守る。
そこから、イルゼはムラクモ、義手で連続攻撃を仕掛ける。義眼の力を解放してるせいか、速い。イヴもそれに対応して、尾核で防ぐ。
イヴ「…っ!」
段々、向こうの速さが上回って来ている。
イルゼ「はぁぁぁぁぁ!!」
イルゼが義手で正拳突きを繰り出す。イヴは尾核をイルゼの義手にぶつけ、相殺する。
お互い下がり、体勢を整える。
イルゼ「…っ……」
イルゼが義眼を押さえている。
イヴ「…今の、無理してたでしょ?それ、長くは持たない
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