射命丸文と交渉し、キラ捜索に協力してもらい早数日。予想はしていたが、なかなか尻尾がつかめない……殺された人達から、何らかの関連がないか、そこからキラと思われる人物像が出ないか…いろいろやってみたが、どれもダメだった。キラは相当頭が回るようだ、これだけやっても手がかり1つもつかめていない。
キラ捜索をしていた「L」という人物もいたようだ、その人物と会えれば……いや、現状は変わらないかもしれない。名を挙げている者達をいとも簡単に葬ることができる…それに、死んでいった者達の中にLが入っている可能性も高い。
いっそ、出てくるようなことをするべきか…いや、危険な賭けだ。見つかれば殺される…そう考えながら、人間の里を歩いている映姫。
すると、前方が何やら騒がしい…
映姫「…?」
前方を見ると、人里の人間達が走っているのが見える。るいや…走ってると言うよりは、何かから逃げているようにも見える。人々の後ろを見ると…妖怪がいる
映姫「あれは…!」
一目見てわかった。あの妖怪は数々の悪行をし、未だ捕らえることができなかった妖怪だ。いや、それより…この幻想郷でそんなことをすれば、自殺行為とも同然…!
映姫「…ここは、私が裁くべきでしょう…!」
DeathNoteとペンを取り出し、名前を書いていく…名前を記入し、持ってる時計と妖怪を見比べている。
……あと30秒……
心でそう思いながら、妖怪を見る
あと20秒………
その時
妖怪「…うっ…」
急に妖怪が苦しみだす…
映姫「…!?」
何故…まだ、20秒しか経っていないはず……!名前を書いてから、40秒経たないと効果は発揮されないはず…!
妖怪が倒れ、その周辺にいる人達を見る…その時、あることが頭に思い浮かぶ。
まさか…今ここに、キラが…!
考えられるのは、キラがやったこと。なら、キラはこの人里にいる……変わった能力も持ってない限りは、この場にいる……
ともかく、あの場にいる人の顔はわかります…帰ってチェックを入れてから、その人達を集中して監視しましょう…尻尾を出すまで…!
映姫は、自室に向けて戻っていった……
ある場所にて…
パチュリー「…ねぇ、2人とも。」
今この幻想郷にて、統率者となっているキラ…パチュリー・ノーレッジが、協力者の2人…小悪魔と鬼人正邪に話しかける。
パチュリー「最近、罪人だけじゃなく、一般人も殺害されているわ」
小悪魔「え…」
正邪「らまさか、私等を疑ってんのか?」
パチュリー「いいえ、疑ってない。ただ、1つ…私の予測を聞いて欲しいの」
パチュリーは窓際に立ち、窓の外を見ている
パチュリー「…恐らく、私達以外に、ノートの所有者がいるわ。」
小悪魔「私達以外…」
パチュリー「えぇ、そうよ。この場にノートが3冊あるなら、他に持ってる人もいるでしょう…そう思ってね。」
2人の方を向く。
パチュリー「平和を乱す奴は許さないわ、所有者を見つけ出して…私達で裁くのよ」
To be continued
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