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目の前の人物が振り向く……目と口が縦になってる、この世の物とは思えない顔が見えた。顔面崩壊と言うのだろうか……
目の前にいる人間は…いや、もうこれは人間なんかじゃない。人間の形をした異形の存在…正しく化け物だ。


イヴ「…うああぁぁぁぁぁぁ!!!」
目の前の化け物を目にすると、悲鳴を上げて化け物から離れて、その場から逃げ出す。
化け物「アァァ……」
化け物は、ゆっくりと歩き出す……どうやら走ることはできないようだ。すぐに距離を離すことが出来た。


大分走っただろう、息を切らしながら部屋に隠れて自分が走ってきた廊下を見る。化け物を撒くことに成功したようで、そこに化け物はいなかった。
イヴ「何……今の………」
頭の中に残る、崩壊した顔の化け物…あれは一体何者なのだろう?何故あんなものがここに……ここは本当に病院なのか…?何もわからない…。
少し遠くの部屋から物音が聞こえて、そちらを見る…。




化け物「ァァアア………」
その部屋から、先ほどと同じ…顔面崩壊の化け物がいた。こちらには気づいてはいない様子……
もしかすると、この建物は…あの化け物を作っていた施設とか…?だとすると、自分もあの化け物と同じように、実験体にされたか…あるいは、される予定だったか……
ともかく、ここから離れた方がいい。脱出しようにも、まだ出口は見つけていない…ここは、一旦6階に戻った方がいいと判断する。せめて、役立ちそうな物は無いかと部屋の中を調べる。
だが、これといって何も無い…せめて武器でもあればと思ったが……そう思って立ち上がると…ある物に目が止まる。

イヴ「………」
床下の収納スペースがある。そこの蓋を外して見ると……中には非常食があった。
イヴ「やった…!しかもこんなにある…!」
結構量がある。これが無くなるまでには、ここを脱出できるだろう…だが、よく見るとその非常食は、最近補充されたように思える。
そんなことより、この階に長居は無用…そう思ったイヴは、周りを警戒しながら階段を登っていく……



























なんとか6階の自室まで戻ってこれたイヴは、非常食を机の上に置く。とりあえず、この先どうするかを考える。
イヴ「…あの化け物がいたのは1階……奇跡的にこの階にはいなかったけど、正直ここが安全なんて言い切れない。なるべく1階の探索を進めて、脱出口を探すしかない。
食料は、恐らく10日分……大丈夫、それまでには脱出できる。かなり余裕もある……なら、この施設を調べてみよう。まだ他の階は調べてないから、そこを調べてたら……ここのことに、化け物のこと、自分のこともわかるかもしれない。
イヴ「……せめて、武器でもあれば……楽なんだけど…」
そう呟くが、武器があっても…それが使えるかどうかなんてわからない。でも、無いよりはマシだ…そう思ったイヴは、部屋から出る。
6階は軽く調べたが、細かくは調べていない。もしかしたら、何かあるかもしれない……1つ1つ部屋に入って、引き出しの中や棚の中、細かく調べていく。
ほとんどの部屋を調べ終わって、最後の部屋に入る。引き出しの中等を調べていく……
イヴ「……あ」
1番下の引き出しを開けると、ナイフがあった。形状から、サバイバルナイフだとわかる。なんでナイフがここに……そう思ったが、いい武器を手に入れた。その部屋を調べ終わってから、部屋に戻った……




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イヴ「っと!やっほ〜、イヴだよ〜。え?本編と性格が違う?まぁ細かいことは気にしない気にしない!これはおま
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まろやか投稿小説 Ver1.53c