映姫「………」
今現在、映姫は仕事をする部屋へ戻ってきていた。そして机の上に置いてある…緑色のDeathNoteをじっと見つめている。
……何を考えているのでしょうか、私は……。こんなノートを拾ってきて…
ノートの1番最初のページを開く。そこには、英語でこのノートの使用方法が書かれている……
見た限りは本物…いやでも、この幻想郷でキラ騒動があって誰かが作った偽物とか……それは可能性が低いかもしれませんが…
そもそも、このノートが原因なのでは?恐らくキラも、このノートを使っていたはず……でなければ、あのような犯行はできない。どうにか特定して、ノートさえ取り上げられればと考えてはいますが…その手段が見つからない…
映姫「……馬鹿馬鹿しい…」
映姫はDeathNoteを手に取り、燃やそうと思って立つが……ノートを見て、あることを思う。
このノートがあれば、キラを……
映姫「…!」
映姫は我に返ったかのようなかおをする。
何を考えてるんですか私は!こんなノートを使うなんて…そんなこと許されない!
…でも、可能性があるなら……いや、でも……
DeathNoteを燃やすか、キラを倒すために使うか…迷ってる様子だ。すると…
「四季映姫様」
自分の部下が部屋に入ってきたようだ。
映姫「どうしましたか?」
部下「まだキラに裁かれていない罪人を見つけました。」
そう言うと、罪人と思われる者を部屋入れる。
部下「今のうちに…」
映姫「はい…ともかく、書類に目を通してからです。」
そう言うと、その罪人のことについて書かれた書類を読む。ここでキラに裁かれてはいけないと思っているのか、いつもより読む速度が速い。
映姫「…わかりました、では判決を下します…」
映姫は罪人に尺を向ける。
映姫「あなたは"黒"です。よって、地獄行きです」
判決を下す。部下は罪人を部屋から出した。そこから処刑した後、小町のところに行くのだろう…
映姫「………」
机に置いてあるノートを見る…
もし本物ならば、先ほどの罪人も殺せる……
映姫「…確か、顔が頭に入ってればいい…そうでしたね」
ペンを手に持ち、DeathNoteを開いて書こうとする。
…!何使おうとしてるんですか…!いやでも、どちらにしろ処刑する…なら……
このノートが本物かどうかはわからないから、それも確かめるために先程の罪人の名前を記入する。
映姫「……」
ペンを置いて、机にある時計を見る。
確か、40秒後に心臓麻痺…でしたね。どうなるか……
静かな部屋の中、時計の秒針が一定のリズムで動く音だけが聞こえる
……もしこれが本物なら…どうする…?キラを殺すために使う?これさえあれば、元の幻想郷に戻せるんでしょうか……?
残り、そう考えていると、もう残り10秒に
残り8秒…
5秒………
2秒………
映姫「…そんなうまい話、あるわけありませんよね…」
そう言ってDeathNoteを閉じる。
そんなに都合よくいくわけない。だいたい、これが本物としてどうやってキラだと特定するんですか、下手な行動をとれば殺されますし……
そうしていると、部屋の扉が勢いよく開く。入ってきたのは、先程の部下だ。
部下「た…大変です!」
映姫「どうされましたか…?」
部下「先程の罪人が…」
映姫「罪人が…?」
部下「キラによって、殺されました…!」
映姫「…!!」
映姫は驚いた様子で立ち上がる。
映姫「キラ…に?」
部下「はい!いきなり苦しみ出して倒れて…心臓麻痺です!こんな
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