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咲夜「特別授業…?」
いきなり現れた少女が言った「特別授業」、それが一体何なのか、そもそも何故欠席者だけがここに集まってるのか、今から何が起こるのか、何もかもがわからない状態だ。

「そう、特別授業にゃ♪この私、「チェシャ」が講師として、君達欠席者が出席者の授業に参加できるように、特別授業を行うのにゃ〜」
にんまりと笑いながら説明するが、やはり何のことかわかっていない様子の一同。更にチェシャは、詳しい説明をする。
チェシャ「今君達の学校では、私の仲間が授業を行なっているのにゃ。もちろん、君達が思い浮かべているような授業では無いけどにゃ。でも、このままでは君達は授業に参加できにゃい!それだとかわいそーだから、私が特別授業を開いて、クリアした人のみ授業に参加できるにゃー」
その説明を聞いて、普通では無いと本能的に察知する者が出てきた。当然、咲夜のように何も気づいて無い人もいる。

チェシャ「えーっと、欠席者はざっと20人かにゃ」

欠席者一覧

井川 哲郎(中2)
宇田 信治(高3)
奥家 春美(高2)
串枝 美咲(高1)
剛田 哲也(中3)
仙谷 コヨミ(高2)
立花 奏太(小5)
津隈 レン(小4)
辻谷 ヒロ(中1)
戸上 咲夜(高2)
夏川 千尋(小6)
野村 奈津実(高3)
羽原 俊明(高1)
長谷川 努(中2)
藤原 穂花(高1)
矢倉 鉄之介(中1)
柳田 康太(小5)
結城 律(高2)
吉田 ユキ(高1)
渡部 進(中3)


宇田「なぁ、猫。」
チェシャ「チェシャだにゃぁ」
高身長の少年が、チェシャに話しかける。
宇田「特別授業はいいけどよ、病気で休んでる奴もいるだろ?」
集まった何人かが、体調が優れてない様子に気づく。それを聞いたチェシャはにんまりと笑い
チェシャ「心配にゃいにゃい、すぐそこに宿泊施設もあるし、特別授業の内容をクリアした人からそこへ行けるのにゃ。もちろん、病人に配慮して内容も優しくしてるのにゃ〜♪」
と言った。

宇田「ならいいけど…」
チェシャ「じゃ、特別授業の内容を発表するにゃ!特別授業は、ズバーリ!!「人格(ババ)抜き」にゃ!」

咲夜「ババ抜き……」
特別授業の内容を聞いた一同。
チェシャ「ルールは簡単!ババ抜きと一緒で、最後までババを持ってた人が負けになるのにゃ〜」
ユキ「なんだ、簡単じゃん!勉強とかすると思ってたけど」

チェシャ「あ、でもババを持ってた人には罰があるけど、今日は初回だから無しにするにゃ。じゃ、カード配布にゃ〜」
そう言うとチェシャが持ってるカードが浮き、それぞれに配布される。

コヨミ「みんな、2枚か3枚くらいだね…」
咲夜「病気の人のことを考えて、早く終わらせちゃおう!」
そう言って、全員円状に座ってババ抜きを始める。開始して数分、続々と上がる人が増える。

宇田「奏太って言ったか?どのカードがあれば揃う?」
風邪を引いてると思われる少年に、どのカードで揃うか尋ねる。奏太は宇田を見て
奏太「…2のカード…」
奏太の手札は残り一枚、2のカードさえあれば上がれる。
宇田「よし…じゃあこっちを引け。」
奏太「うん…ありがと、お兄ちゃん…」
奏太は宇田の手札からカードを引き、カードが揃って上がった。

チェシャ「美しい友情だにゃ〜」
呑気そうに土管の上で転がった状態で見ていたチェシャ、
そのまま何事もなく進められていく。残ったのは、咲夜と宇田のみ。

宇田「じゃ、こっちで」
宇田がカードを引く。カードが揃って、上がる宇田
咲夜「あー!負けちゃったー!!」
チェシャ「咲夜ちゃん、残念だ
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