第7話











やってやる……!
天使はすぐ近くまで来ていた。鉈が届くところまで…右手を後ろに回して、鉈を掴んでいる。天使は攻撃をし続けており、ベルはその攻撃をすべて防いでいる。
ノノは覚悟を決めた目付きになり、隙を見て天使目掛けて鉈を縦に振った。

天使「…!」
鉈は天使の肩近くに命中し、少し刺さる。天使は一旦距離を離し、少し刺さっていた鉈は肩から抜ける。
先ほど鉈が刺さっていたところを見る……

…まさか、あの人間の子供まで攻撃するとは……攻撃は、悪魔だけかと思っていたのに。ここは、一度退いて作戦を立て直す必要がある。

天使はノノ達の方を向いたまま上に飛び、そこから背向けてと遠くに向かって飛んでいく
ノノ「あ!…逃げちゃった………」
ベル「いや、逆に助かったな。我一人では倒すことはできず引き分け、ノノが攻撃してくることもわかり、タイミングを見計られてはこちらが負けていた……ともかく、カムイ殿の元へ戻ろう。」
ノノ「うん…」
ノノは頷き、カムイがいるところに向けて走った。


















依頼は達成し、報酬を貰って自宅に向けて歩くノノ達。
カムイ「そういえば、今日いきなり外に出ていった理由を後で話すって言ってたな……今なら、大丈夫か…?」
幸い、今歩いている道には人がいない。ベルは袖から顔を少し覗かせて、頷いた。

ベル「実は……今日、天使と遭遇したのだ。」
カムイ「天使と…!?バレたのか!?」
自分が知らない間に天使と遭遇したことに驚き、ベルは黙って頷いた。
ベル「あぁ、しかも逃がしてしまった。あのまま戦っていても、負けたかもしれないが……」
カムイ「まずくないか…それ………」
ベル「あぁ…居場所がバレれば、殺されるだろう。とりあえず、ここからどうするかは、帰ってから考えようではないか」
カムイ「あぁ…そうだな……」









天使「………」
































翌日、依頼が入っていた。カムイだけで行くことに
ノノ「…」
カムイ「…大丈夫だよ、すぐ帰ってくるからさ」
暗い顔をしているノノの頭を撫でて、笑みを浮かべながら言った。
カムイ「正直、辛いかと思うけど…そういう点も含めて、見てくるからさ。大丈夫だったら、外出できそうだし…」
ノノ「……ほんと………?」
カムイ「あぁ、本当だよ。じゃあ、すぐ戻ってくるから留守番よろしくな?」
ノノ「…うん!」


カムイは、家を出て依頼主の元へ向かった……

依頼主の元へ向かう最中のこと……
カムイ「…!」
突然、目の前に天使が現れる…
カムイ「なんだ…!?」
天使「あの悪魔に協力しているようだが、人間のようだな。一度「天国」に出向いて、考えを改めさせる必要がある。」
カムイ「…!おい、何するんだっ!はなせっ!!」





つづく

16/06/02 07:06更新 / 青猫

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