第6話









依頼が来て、その依頼主がいる村まで来たノノ達。だが、ベルが天使の気配を感じて、急いで外に逃げるように伝えて外へ逃げたノノとベル。だが、天使もこちらの気配に気づいていた。もう、すぐそこまで来ていた……


ノノ「もうすぐそこに…!?」
ベル「あぁ…よし、ここなら大丈夫だ。ここで戦うことにする…」
周りに少し木が生えてる程度で、人気のない場所で止まる。ベルは中指から現れ、人差し指と薬指を刃に変えて、天使がいる方向を向いている。ノノもベルと同じ方向を向いているが、少し怯えている様子…

ベル「…来たようだな」
それを言った直後、刃を伸ばして攻撃を防いだ。何やら、光のような物をベルが防いでいる…
ノノ「…!?」
突然のことで、少し遅れて反応した。上を見れば、下りてきている天使がいる…先程の攻撃は、この天使のものだろう。
前方に下りた天使。全体的に白色の容姿……何も感じ取れない、機械みたいな顔…


天使「…どういうことだ。悪魔の反応があると思って来てみれば、左手だけとは…」しゃべり方も、人間らしさを感じられない……悪魔は人間っぽい話し方だったのに…
天使が白い剣を抜いて、構える。ベルも天使を睨みながら、刃を向ける……

ベル「…ノノに手を出すのなら、貴様を殺す…!」
ベルは刃を伸ばして、天使に向かって攻撃を仕掛ける。天使は片方を剣で弾く。そのままベルに急接近。
ベルは刃を戻して、防ぐ体制に入る。天使は剣を振って攻撃を仕掛け、ベルは両方の刃で防ぐ…が、天使の剣から光が出てくる…。

ベル「この光は……まずい!」
先程の攻撃を思い出す。遠くから光が飛んできたのを…これも、さっきの光と同じなら…
その光が、ノノに向かって飛ぶ。

ノノ「あ…!?」
ベル「くっ……!!」
親指も刃に変えて、ギリギリのところで光を防いだ。小指も刃に変えて、天使を攻撃するが、かわされて離れられる。
ノノ「ベル…!」
ベル「あぁ、これは思った以上に手強い…一旦逃げて作戦を立て直したいところだが、そうはさせてくれないだろう…」
再び剣を構える天使

天使「やるな。少なからず、私が倒してきた中では一番強い……」
ベルは手の甲から目を出して、辺りを見回している……ある方向で、見るのを止める。
そこから、ノノだけに聞こえるように話し始める。

ベル「ノノ、ノノから見て左側の後方に鉈があった。」
ノノがその方向を少し見て確認する。切り株の上に置いてある。
ベル「恐らく、この辺で使っていた者がいたのだろう。我は防御に専念する…」
ノノ「え…じゃあ、攻撃は…?」
ベル「それは、ノノ。君しかいない」
ノノ「え…!?」
ベルは再び天使の方を向く。

ベル「奴が警戒しているのは、我だ。そこで、警戒していないノノが攻撃したらどうなる?仮に当たらなくても、奴はノノの行動に驚くだろう。その隙に、我が攻撃を仕掛ける。」
ノノ「でも…」
不安そうな顔になる

ベル「大丈夫だ…ゆっくり後ろ」下がれ……我を信じろ
ノノ「…」
ノノは少し間をおいて、頷いた。その直後、天使が攻撃を仕掛けてくる。ベルは天使の攻撃を刃で防ぐ。ノノはゆっくり、後ろに下がっていく……

ノノ「………」
後ろにある鉈を、気づかれないようにしなきゃ…
もう少しで、切り株の上にある鉈に届くくらいの距離になった。

でも、これって…人殺しになるんじゃ…いや…相手は人間じゃなくて、天使…それに、やらなきゃやられる…なら…!

右手を後ろにまわして、鉈を掴んだ

やってやる…!




つづく
16/05/15 14:10更新 / 青猫

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