第6話

椿「はあぁぁ!!」
幽香に向けて弾幕を放つ。その弾幕は、まっすぐ幽香へ飛んでいく…
当たらなくてもいい…!体勢さえ崩せられれば、一気に攻められる…!仮に瞬発力があっても、避けることができないはず…!
椿が放った弾幕は、幽香に当たりそうなところまで来ていた…
どうでる…!
いつでも攻撃できるように、木刀を構えていた。
だが………




椿「!?」
突然現れた…スキマによって、椿の弾幕は、幽香に届かず呑み込まれてしまった…
弾幕を呑んだスキマは消えて、そのスキマがあった少し上から大きなスキマが現れる。
「久しぶりね、椿ちゃん」
その大きなスキマから出てきた、金髪の妖怪がこちらに向かって話しかけてくる。椿は当然覚えてないため、その妖怪…八雲紫を睨む。
紫「あら、覚えてないの?八雲紫よ」
椿「誰…ソイツの仲間…!?」
隣でうつ向いてる幽香を見る紫。
無理もないわ……家族同然に…いや、家族として暮らしてきた椿ちゃんに、忘れられている上、あんなことを言われたら…

椿「で、どっちなの…!」
紫「…仲間よ。当然、あなたを連れ戻しに来たわ」
椿「…!!」
紫を睨み、完全に敵意を向けて木刀を構える。
この妖怪…幽香っていう妖怪と同じくらい……いや、それ以上に強いかもしれない…!そっちの幽香っていう妖怪は、襲ってくる気配がないけど……一人でも手が余るのに二人で来られたら、やられる…!

そう考えていると、後ろから何かが来てることに気づく…後ろを振り返ると……































静音「大丈夫!?椿!」
静音だ。静音が自分の式神を数体つれて、こちらに飛んできている。静音を見ると、椿は明るい顔をして、助かったと思った。
紫「…藍みたいな能力を使うのね、あの狐…」
静音の式神を見て、恐らく藍と同じような能力なのだろうと予想をつける。静音は椿の横で着地して、幽香と紫を交互に見る。

椿「静音…!この妖怪…私を連れて帰るとか、よくわからないこと言って襲ってきて…!」
静音「えぇ……あの二人、かなりの実力なのは見ればわかるわ……とにかく、逃げることを最優先に考えて行動しましょう…!」
椿「うん!」
そう言った直後、前方に複数のスキマが現れる。
紫「残念だけど、ここで逃がしはしないわ……」
まずは、あの静音っていう妖怪を狙って、倒れたら椿ちゃんを連れていく…

そのスキマから、弾幕が放たれる。その弾幕は、真っ直ぐ静音に向かって飛んでいく…
静音「…!」
静音が直ぐ様、式神を使って防ごうとする……が、目の前に椿が
静音「椿!?」
静音を庇うために前へ来たのだと思われるが、弾幕との距離が近い……防ぐのが間に合わない…
弾幕は、椿へ……

















紫「…!」
今、目の前で起こったこと………過去に起こったことと、照らしあわされる…
弾幕が…一瞬で消えた…………ずっと前に、マスタースパークが椿ちゃんの目の前で消えたのと、同じことが……!

弾幕…それに加えてスキマも消えている。椿は、当然無傷だ。その場にいた全員が、それを見て「何が起こった…」と思っていた。
椿は、紫を睨み…








椿「静音に手を出すなぁ!!このクソババアッ!!!」






















この時、八雲紫のガラスのハートが、砕け散った
紫はその場で、号泣し始める
椿「ぁ…あれ?」
さっきのクソババア発言で号泣した紫を見て、流石に申し訳ない感じになる椿。
すると、目の前から…長髪の鴉天狗と、白狼天狗が通過した。速かったが……長髪
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