ノノ「同種…ということは、悪魔!?」
隣町へ電球を買いに行く途中の道、ベルが何かの気配を察知した。それが天使ではなく、同種…悪魔だということを知らされるノノ。驚いて大きな声を出してしまい、大きな声を出したらバレると思い、片手で口を塞ぐ。
ベル「あぁ……間違いない。この禍々しい気配……殺気もある…だが、こちらには気づいていない様子だ。」
感じ取れる気配から、悪魔の状況をノノに伝える。
ノノ「じゃあ、急いでここから離れた方がいいよね…」
ベル「あぁ、その方がいいだろう。」
少し早歩きで、気づかれないように進んでいく……ベルは、悪魔がいる方角を見ている…
ノノ「どう…?」
ベルに悪魔の状況、ちらにき気づいているかどうかを尋ねる。
ベル「大丈夫だ……まだ気付いていない。鈍感な奴だ…」
悪魔がいる方角を見ながら、ノノにまだ気づかれてないことを伝える。
ノノ「よかった…あともうちょっとで、抜けるよ……」
前方に、抜け道が見える。あともうちょっとで抜けられる…
その時……
ベル「…!伏せろ、ノノ!!」
ノノ「え?」
突然ベルがノノに向けて、伏せろと叫ぶ。ノノは、どういうことかすぐには理解できなかった。その為、少し不思議そうな顔をしているが…それがどういう意味なのか、わかった。
ベル「早く!!」
ノノ「う、うん!」
急いでここからその場で伏せた。その時ノノの頭上に、黒い何かが通りすぎた。その速さは、銃弾並み…
「チッ、ハズシタカ」
後ろから人間とは思えないような声が聞こえる。ノノは立ち上がって、後ろを見た…
ベル「どうやら、気づかれたみたいだ…」
そこには、悪魔がいた。先程ベルが気配で感知した悪魔だろう。
悪魔「ハンノウガヨワイトオモッタラ、ニンゲンノヒダリテニヤドッテイタノカ。マヌケナヤツメ…」
ノノの左手に宿っているベルを見て、笑っている悪魔
ノノ「どうしよう…ベル……!」
恐怖と不安が感じ取れる顔で、ベルを見る
ベル「……戦うしかないだろうな……」
ベルが、親指と小指を刃に変える
ベル「安心しろ、必ず君を守る…!」
悪魔「オロカナヤツダナ……!」
ベルと悪魔、同時に前へ出た。ベルの刃と悪魔の爪が、ぶつかり合う。刃物と刃物がぶつかるような音が響く。
ノノ「……っ!」
速い……二人の攻撃が速すぎて、全然見えない…!いつも、天使や悪魔に遭遇しないように、ベルが誘導しててくれてた……だから、ベルは戦うのが初めてだし、わたしも見るのは初めて…!
悪魔同士の戦いを見て、心の中で思った。切り合いの中、悪魔がこちらを見ている。
悪魔「オマエノジャクテンハ…アノニンゲンダナ!」
隙を見て、ノノの方へ飛ぶ悪魔
ノノ「ひっ…!」
悪魔「コノニンゲンサエシネバ、オマエモシヌダロウ!オワリダ!!」
振り上げた爪を、ノノに向けて振り下ろした…
ドスッ
切った音ではなく、刺された音が聞こえる。自分の体に、どこも痛みはない……前を見れば、悪魔の心臓は刃で貫かれている。
悪魔「ガッ…!?」
ベル「…貴様がノノに向かって攻撃することは、詠めていた。ノノに攻撃を仕掛ける瞬間、必ず隙が生まれる……我々を甘く見すぎたのが、貴様の敗因だ。」
悪魔「グウ…アアァァァァァァァ!!」
悪魔は、黒色の霧になり、消えていった……
つづく
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