ミミとの戦闘が続き、こちらも向こうも傷だらけで立っている。戦いに集中して、 お互いの仲間が町から出たことなんて知らない。目の前の"獲物"を狩ることに…実力はほとんど一緒…だが、互いに絶対負けたくない戦い…一歩も退いてはいけない、退いたら負けていることを認めてしまうからだ
ミミ「はぁ……はぁ………」
ミミはナイフを構えている…こちらも大剣を構え、睨み合いが続く……
集中している……荒い呼吸も、周りの音も聞こえないくらい………相手の靴が地面に擦れる音だけが聞こえる…
ミミ「…………」
ザック「…………」
ジリ………
ザック「…………」
ジリ…
ミミ「……っ!」
次に擦れる音がした瞬間、手に持っている複数のナイフをザック目掛けて投げてくる。ナイ フは真っ直ぐに、こちらに向かって飛んでくる。
ザック「!!」
投げるのを見た瞬間、弾く体勢をとる。大剣が届く範囲にナイフが入れば、大剣で弾く。そしてそのまま、ミミに向かって走る。
ミミ「…」
ナイフを投げずに、一本だけ持ってこちらに向かって走ってくる。恐らくだが、もうナイフのストックが少なくなっているのだろう。ならば、ナイフを回収してるときを狙って攻撃しようと考える。
相手はスピードがある…恐らく攻撃してからナイフを回収するのだろう。攻撃するとわかれば、軽い怪我にするように避けることだって可能だ……次の攻撃はあえてくらって、回収してるときを狙う…!
考えをまとめ、ミミに向かって走っていく。相手はまだ動こうとしない…恐らく、こちらの動きを見ているのだろう。いつだ、いつになったら動く…!俺が攻撃する直前か…!!
互いの距離がもう少しで、自分の大剣に届く距離まで縮まろうとしている。ザックはこの時、左手でも大剣を持って、右下に少し体制を落とす。
この時ミミは、攻撃する直前に動きを読んでかわす。そしてミミは、ザックの横腹をナイフで斬った。
ザック「ぐっ…!?」
やはり攻撃する直前で避けた…だがこのことを読んでいたため、なんとか傷を浅く済んだ。
そしてミミはナイフは回収している…この時を待っていた…!!
ザック「待ってたぜ、この時をなぁっ!!」
ミミに向かって大剣を振り下ろす。ミミは間に合わず、斬られた…
ミミ「くぁ…っ!」
斬られた肉片は飛び散り、斬られたところからは血が出て、ザックや床に散る。ミミ はそのまま倒れ、血が流れ出る…
ザック「お前、手持ちのナイフが少なくなれば回収する…さっきの攻撃には驚いたが、大したことねぇ。回収するときは隙だらけ、だからずっと回収する時を待ってい た…!」
ミミ「くぅ…!」
起き上がろうとしてる…が、ザックが左足で先ほど斬ったところを踏みつける
ミミ「ああぁぁぁっ!!」
ミミは悲鳴をあげ、さらに出血する…
ザック「てめぇも、終わりだな……なんで傭兵に恨み持ってんのか知らねーけど、それも終わりだ……」
その時、自分の憧れだった存在が一瞬脳内に現れた…この人に憧れて、この人の「正義」を見て…あの人の死を見て……傭兵なろうって決めた…
ザック「じゃあ…死ね」
大剣を構える…
俺、あんたみたいになれたかな……
あんたの「正義」、受け継げたのかな…
その時、近くにあるナイフを手にとって、ミミを踏みつけている足が斬られた
ザック「ぐっ!?」
足を離したため、ミミは立ち上がってナイフを一本とる。
ミミ「終わらないよ…終わるのは…お前だぁっ!!」
そのナイフで突き刺された。
ザック「ぐ…ぁ…!!」
ミミの腹部を蹴り、ナイフも抜けてミミは離れる
ザ
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