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右の道へ進んだ3人。進んでいくと目の前に、洋館が見えてきた。
真治「なんだ??洋館?」
琴音「大きいですねぇ…」
3人は門の前で止まり、その洋館を眺めていた。

玄舞「…って、こんなところで道草食ってる場合ではないだろう?先を急ぐぞ…」
そう言って走り出そうとした時、前方に化け物が見える
玄舞「…!!化け物がいるぞ!」
真治「なに!?」
2人もその方向を向いて確認する。
琴音「どうしますか!?」
真治「とりあえず、この洋館に避難させてもらおう!」
3人は門を開けて、その洋館へと入っていった。


中に入ると、3つの廊下がある。広くて、綺麗だ。
真治「すげぇな……」
琴音「すみませーん!どなたかいらっしゃいませんかー!」
誰かいるかと呼び掛けてみるが、返事は帰ってこない。物音ひとつもしない…

玄舞「誰もいないのか…?」
真治「いや、誰かいるだろ?探してみようぜ」
琴音「い、いいんでしょうか…?」
3人は右の廊下を歩いて、正面の扉を開けた。そこはキッチンだ……机の上に何か置かれている

真治「なんだ…?」
近づいて見てみると、手紙と人形の頭部が置かれている
琴音「人形の頭部…なんか、不気味です…出ましょうよ、ここ…」
真治「出たら出たで、化け物に襲われるぞ……なになに…?」
手紙を手にとって、その手紙を読む


『私とゲームしよ?人形のパーツを、全部集められたら君達の勝ち。全員捕まれば、私の勝ちだよ。始めようよ、何でも屋さん。』

琴音「なんですか、この手紙…」
玄舞「何故俺達のことを知ってるんだ…?」
玄舞は冷静だが、琴音は気味悪がっている。で、真治は





バリッ


琴音「手紙破いた!?」

ムシャムシャ

琴音「しかも食べた!?ちょ、何やってるんですか真治さん!」
真治「ふざけんなぁっ!!」
琴音「何が!?」
真治の奇行に驚いてばかりである

真治「遊んでる暇はねーんだよ!」
















「ちぇ、ノリが悪いね」

突然、声が聞こえた。入り口に紫の髪の女子が立っていた。

真治「誰だ、お前!もしかして、ここの館の人か?」
琴音「魔力を感じます……魔女ですか?
「よくわかったね、私は『シュガー・キャロル』。人形を操る魔女だよ」
シュガーが指をパチンッと鳴らせば、鉄でできた4mの人形が現れる。

真治「でええぇぇぇぇぇ!!?」
シュガー「遊んでくれないなら、もう死んでもらおうかな」
玄舞「いや、待て!」
突然玄舞が待ったをかける

シュガー「なに?やっぱり遊んでくれるの?」
玄舞「いや、お前の魔女としての実力は相当な物だろう。そこで、頼み事がある」
シュガー「頼み事?」
玄舞はシュガーに、現状などを話しながら頼み事をする。

シュガー「なるほど、その化け物を倒したらいいんだね?」
玄舞「あぁ、そういうことだ」
シュガー「ふーん……」
シュガーはくるりと向きを変えて、3人に背を向ける。引き受けるかどうか、曖昧な態度だ

玄舞「やってくれるか?」
シュガー「いいんだけどさー、やっぱりタダでやるのはなぁ…」
横目で3人を見る。どうやら、見返りが欲しいらしい
玄舞「報酬か…金か?」
シュガー「それはいいや、ウチお金持ちだし。」
琴音「じゃあ、お人形ですか?」
シュガー「お人形?」
お人形という言葉に反応して、琴音の前までやってくる

シュガー「どんなの?」
琴音「えーっと……家にありますけど、可動式フィギュアはどうでしょうか??」
シュガー「アニメの?」
琴音「アニメの…」
シュガー「……………………」














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