騎士が剣を構え、こちらに走ってくる。剣で攻撃を仕掛けられればミミはそれをかわす。騎士はそのまま連続で攻撃し続ける。
ミミ「…意外と速い…!」
相手の力量を見るためにかわしていたが、攻撃が速いためこのままでは当たると思い、装置を使って木の上に上る。
ミミ「流石騎士様、速いね」
騎士「おい貴様、降りてこい!」
ミミ「やだね」
やり取りをしつつ、どうするかを考えるミミ。
ミミ「…接近戦は、隙をつかないと無理かな…こっちも速さに自信があるけど、リーチが違う…なら!」
複数のナイフを取り出して、騎士に向けてナイフを投げる。騎士はナイフを剣で弾く…ミミは違う木に移り、再びナイフを投げて違う木に移るを繰り返している。騎士は弾き続けている。
騎士「貴様…真面目にやらんか!」
ミミ「大真面目だ、よ!!」
移動途中にナイフを投げる。
騎士「またか!」
ナイフを弾く。ミミはその隙に地上に降りてナイフを構えて騎士に向かって走る。
ミミ「もう間に合わないでしょ、もらった!!」
ミミは、騎士に向かってナイフで攻撃した
攻撃が決まったと思われたが……騎士に防がれていた。
ミミ「…!」
速い…!今の攻撃を防ぐなんて…完全に隙をついたはずなのに…!
騎士「惜しかったな…!」
そしてまた、騎士は連続で攻撃を繰り出す
ミミはなんとかその攻撃を防いでいる…
ミミ「くっ…!また木に上って…!」
ミミはまた装置で上ろうとしたとき
騎士「させるかっ!」
ザンッ!!
騎士が、ミミの腹を斬った。斬られたところから血が飛び散り、赤く染まる…
木に上ったミミは、斬られたところを手で押さえている…傷は浅いが血が流れている…
騎士「浅かったか…」
ミミ「………」
止血をした後、ミミは騎士を睨む………先程と様子が違う
ミミ「よくもやってくれたね……もう、攻撃の隙を与えないよ」
騎士「攻撃の隙を与えない…?できるものか!」
ミミ「できるよ…もう、本気出すから…ねぇ!!」
ミミが装置を使って違う木に移る。先程とは動きも違う上、速さが桁違いだ。移動しながらナイフを投げている
騎士「くっ…さっきと違う…!!」
様々な角度からナイフが飛んでくるため、先程より苦戦している。ナイフの量がどんどん増えていく……
防ぎきれず、ナイフが刺さっていく
騎士「ぐっ…!?」
ミミ「どうしたの?全然追い付けてないけど」
ナイフを投げながら話す。速い上、どこにいるのかわからない
騎士「くそ!何処だ!!」
上に向かって叫ぶ騎士…返事は返ってこない…ナイフ攻撃も止む。
騎士「何処だ…まさか、もう下に…!」
ミミ「後ろだよ」
グサッ
騎士「ぐ…ぁ……っ…!?」
ミミのナイフが、騎士の頭に刺さっている…騎士は力なく剣を落とし、手が垂れ下がる。
ナイフを抜くと、騎士が前に倒れた…
ミミ「もう終わりかぁ…あたしに一撃入れられただけで。まぁでも、君が初めてだよ。盗賊になったあたしに一撃入れられたのは」
それだけ言うと、自分達のアジトに向けて歩き出した
つづく
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